宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
プロフィール

Luna

Author:Luna
「宮の世界」へようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

進め! 35
ジミンは思わずジノの顔を見た。
ジノはギクッとしてから、ヤレヤレといった表情に変わる。

「ユニさんのお父様は、彼女をどうして韓国に送ったのだと思う?
自分や彼女が危険だとわかっていながら、
強行手段に出たのは深い意味があるはず。
そうでしょ?」

チェギョンの声が部屋に響き渡る。

「北の工作員から逃れて、ひっそりと身を隠して暮らさせるため?
身に付けた医療知識を封印して、ただ子供達を眺めて暮らせと?
そんな事なら、この国に来る必要はなかったのでは。
彼女に託したかった大切な何かがあると思う。」

チェギョンは続けた。

ジノとジミンもそれはわかっている。
あのまま北朝鮮に帰れば、国の中枢に居座って
相応の暮らしが保障された。
ただひたすら国に忠実に、限られた特別な階級の人達を診ることだけで
安定した将来が約束されていたはずだ。
敢えてそれに背き、親子で国に楯ついた事には必ず理由がある。

チェギョンの指摘に、ただうなづくしかない2人。


「皇后様に1つお尋ねしたい事があるのです。
ユニさんは皇后様が例の施設にご公務に行かれる前から居ましたか?」

ジノが唐突に聞いた。

「いえ、私が定期的に訪問している途中からよ。
でも、それがどうしたというの?」

「そこが気になっているのです。」

「ん? どこが?」

と言いかけて、チェギョンは「あっ!」と小さな声を上げた。

「私が訪問する場所を政府がわざと選んだ・・・そうなのね。
私も微力ながら彼女の役に立ってたんだ。」

「どういうことですか?」

ジミンは訳がわからず、ジノの顔を見た。

「本来なら、公安がらみの脱北者を
わざわざご公務先の施設に預けるなど有り得ない。
そこがひっかかっていたんだ。
皇后様が訪問なさる様子を北の工作員に見せて
彼女は絶対に『アンタッチャブル』な存在だと示したんだ。
別の意味からすると、彼女はそれほど優秀な人材だという事だ。
韓国政府が守りたいくらいに。
我々の認識がかなり甘かったのかもしれない。
政府は彼女の存在を持て余して、当たり障りのない場所に置いていると
認識していたのだが・・・
全く反対の思惑があったのだろう。」

ジミンは考えを巡らせているようだ。




「あ、外が騒々しいわ。 少し、待ってて。」

チェギョンの声が遠くなる。

   「どうしたのです?」

   「皇后様、ハナ様が転んでひざに怪我をされました。
   私が付いていながら、申し訳ございません。
   すぐに侍医をお呼びいたします。」

電話の向こうでジノとジミンは青くなる。
チェギョンと女官の会話がわずかに漏れ聞こえてくるからだ。

   「どれどれ。 
   なぁーんだ、ちょっと擦りむいただけじゃないの。
   こんなキズくらいで、お医者様を呼びつけないで。
   救急箱に消毒液と絆創膏があるから、処置して下さいな。」

   「でも・・・」

   「いいの、いいの。
   子供は転びながら大きくなるもの。
   そこから、どういう転び方が一番痛くないかを学ぶのよ。
   すぐに助けないでね。
   転んで起き上がるのも学習なんだから。」

   「はい。」

   「ハナもすぐにビービー泣かないの。
   誰かがいつも助けてくれるなんて思っちゃダメよ。
   これからの人生、誰も助けてくれない時だってあるし
   自分で色々な事を決めていかなければならないのだから。
   もっとたくましくならないとね。
   わかった?」」

ハナの泣き声が少し小さくなったようだ。
ジノとジミンはほっとして顔を見合わせる。

   「よし、可愛い絆創膏を張ってもらったら元気に遊ぶのよ。」

ハナの「オンマ~。」と呼ぶ可愛い声が微かに聞こえて
ジミンは微笑んだ。

   「私は電話の途中なので、ハナをお願いします。
   おやつはその後、私が用意しますね。」

   「はい、皇后様。」


ジノもジミンも電話の向こうの会話に聞き入る。

一般人の誰も知らない、宮の日常を回間見た気がした。
オテンバ姫がお母さんになり、しっかりと躾けまでしている。
世間一般の日常とは程遠い毎日の中で
彼女はちゃんと普通に子育てをしていた。
『普通』が一番難しい環境でごく普通にだ。

廃妃寸前の妃宮を、自らの進退をかけて守ったシン。
短い結婚生活で、彼が見抜いたチェギョンの真髄を
今まさに存分に見せてもらった気がした。



「あ、失礼しました~。
子持ちはこんな毎日なのよ。
報道で優雅に笑っている方が仮の姿なのかもね。」

チェギョンの元気な声が聞こえてきた。

「で、皇后様。
我々は一体何をすればいいのでしょうか?」

気後れしながらもジノは質問した。

「まあー、呆れた。
あなた達、それでも記者さんなの?
しかも敏腕が付くほどの記者なのでしょう?」

    あー、呆れたわ、ホントに。

電話の向こうでの独り言がそのまま聞こえてくるんですけど、媽媽。

ジノとジミンは向かい合って頭を抱えた。







コメント
さすが!
Lunaさん、おはようございます。
更新(人''▽`)ありがとうございます☆

そっかー、真逆の発想なんですね。
目からうろこでしたよ。
「臭い物に蓋」(ちょっと意味が違うけど)するよりも、おおっぴらに見せる事で
彼女を守ってるんですね。

そこへ皇后様も知らないうちに一役買っていたという訳だ!

でもね、私もジノジミコンビと同じく
この後、何をするべきなのか全くわかりません…
次回に期待します!


まもなく6月ですね。
やっと花粉症が治まったと思ったら、これからは虫刺されと紫外線との闘いです。
朝晩ワンコのお散歩してるとね、どんなにUV対策しても日焼けしちゃうんですよ。
まるで夏休み明けの小学生みたいに真っ黒になります。

Lunaさんも、職場が近いからって対策に手を抜いちゃダメですよ⚠

ではまたぁ~ (^.^)/~~~



[2017/05/29 07:39] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2017/05/29 07:40] | # [ 編集 ]

Re: さすが!
ぶんちゃん、おはようございます。
今朝も早くにありがとうね~♪

私も書きながら意外な事に気が付いた訳でして・・・(笑)
思っていた展開を少し変更する事にしました。
こういうのは非常によくあるパターンで
そこからどんどん寄り道して行っちゃうのよね~。

昨日、今年初の虫さされ。
なぜか背中に数か所を激しく刺されました。
ベッドのマットレスを見に行き、色んなマットに寝転がった後。
「マットに虫がいたんかーい!」
購入する気がすっかり失せて、ダンナとすごすご帰りました。
そろそろ「虫コナーズ」系を購入する季節ですね。
紫外線も気を付けまーす。
[2017/05/29 08:02] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、おはようございます。
なかなか更新できないのにいつもありがとうございます♪

連日の北朝鮮報道は、確かに最初の頃と比べて感覚がマヒしてます。
人間の頭は順応性があるというわけかしら?
それはそれで怖いですが。
韓国は結果的に、北朝鮮VSアメリカの潤滑油になっている気がします。
皮肉にもと言うべきか、やっぱりと言うべきか。

そんな中、こういう展開にしてきた事が
今現在の状況で少しは意味があるのかなって思っています。
情報に右往左往している一人のおばちゃんは
「なんなの~?なんでなの~?」としか書けないですが。

per~さんのお部屋、バラ祭りですね。
いい香りが漂ってきそうなお写真、楽しんでいます。
安らぎのひとときをありがとうございます♪
[2017/05/29 08:15] URL | Luna #- [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2017/05/29 18:23] | # [ 編集 ]

Re: 見方を変えれば…
鍵コメのKさん、こんばんは。

ジノとジミンはチェギョンに追い込まれていますね。
彼らも記者の意地を見せてくれるでしょうか。

宮は普通よりちょっと大きい家族。
チェギョンはそんな風に思っているのでしょう。
そこはブレない彼女がうれしいです。
ハナちゃんがたくましく育ってくれますように・・・

Kさん、リフォームは本当に大変。
少しでも若い時にするべきでした。
先程も疲れで居眠りしてしまい、ガクッとなって起きました。(笑)
かなりの物が居なくなった部屋はちょっと淋しいけれど
今度こそ、すっきりと暮らそうと思います。(キッパリ)
娘は絶対にすぐグチャグチャになるよと言いますが。

こちらは初夏というより夏ですよ。
日差しがかなりキツクなってきました。
バテないようにしないとね。

今日もありがとうございました。
季節の変わり目、Kさんもご自愛下さいね~♪
[2017/05/29 22:08] URL | Luna #- [ 編集 ]

拍手鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんばんは。

ジノとジミンが出来る事。
いや、彼らでないと出来ない事。
今、一生懸命に考えております。

さらっと終わる筈だったこの問題を複雑にしちゃって、さあ大変!(笑)
自分で撒いた種は自分で刈らないとね。
相変わらず面倒な事をしております。

今日もありがとうございました♪
うんうん唸って頑張って書きまーす!
[2017/05/29 22:13] URL | Luna #- [ 編集 ]


コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://senamoon1122.blog57.fc2.com/tb.php/875-24ed075e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)