宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め!34
ジノはどんどん歩いて行く。

「隠れ家に案内するよ。
そこならオテンバさんと何を話しても大丈夫だ。」

ジミンはかかとの高いハイヒールを鳴らしながら
必死でジノについていく。

メインストリートから外れた路地をうねうねと進む。
外壁が剥がれた雑居ビルの3Fに会社名もない小さな部屋。

ガチャ、ガチャ。

立てつけの悪そうなドアを強く押して、ジノは入れと顎を杓った。


「何ですかー!、これ!!」

パソコンが数台に、隅の方には明らかに盗聴装置と思われる機材。
壁につけられたテレビの映像は、どこかの監視カメラを映し出している。

「・・・ハッキング?」

ジミンはつぶやいた。

「人聞きの悪い事を言うな。 情報の共有だ。」

いやいや、世間ではそれをハッキングと言うのです。

「ま、会社とは別の筋で情報を得るのもジャーナリストの基本なんだな。」

いやいや、そんな事をしているのはあなたくらいのものでしょう。


「あと、30分か。
ジミン、一応対策は立てよう。
あのお方に通用するかどうかは別にして、
あらゆるパターンを想定してみようじゃないか。」

「ええ。 難題ですわ。」

と、その時 ジミンの携帯電話が震えた。

「あっ、皇后様からだわ。」

「とにかく出ろ。」

「はい。」とジミンは携帯電話を耳にあてる。


「今、そちらは大丈夫~? 割と早く終わったの。」

電話からのんきな声がする。

「えっ、はい。 大丈夫です。」

「10分くらいなら話せるよ。」

「はい、少しお待ち下さい。」

ジミンは声を出さずに(どうしましょう?)とジノに聞いた。

「仕方がない、当たって砕けろだ。」

ジノの声が遠くに聞こえたのだろう。

「誰か、傍にいるの?」

チェギョンの声が少し警戒しているようだ。

ジミンは覚悟を決めて、携帯電話をスピーカーモードにして机の上に置いた。


「お久しぶりです、皇后様。 チェ・ジノです。」

「あらー、ジノさん。
いつもお世話になっております。
あなたの新聞には色々助けてもらっているの、ありがとう。
でもね、この前の記事はちょっとひどくない?
陛下は確かに私にメロメロですけど
公務に遅れたのは私のせいじゃないわよ。
あの日は朝から陛下の調子が悪かったの。
男の人って腸が弱いでしょ、だから・・・お察し下さい。
あ、これを書いたらぶっ殺すわよっ。」

相変わらず楽しいお姫様だ。
ジノは今から話させねばならない事を思うと、胸が痛む。

「ん? ジノさん?」

「久しぶりに皇后様の元気なお声が聞けまして
感動で声も出ませんでした。」

「まあ、お上手です事。
ジミンとジノさんが一緒に居ると言う事は、
例の件をジノさんも調べてくれてたのかしら?」

「ええ、そのとおりです。
・・・なかなか大変な案件ですよ。」

「時間がかかっているから、そんな気がしてました。
私に構わず、本当の事を話して下さい。」

「そうですね、では。」

さっきからジミンがずっとうつむいているので
ジノは自分の口から伝えようと覚悟を決めた。





全てを話し終えると、ジノは深いため息をついた。
電話の向こうの静寂が気にかかる。

     皇后様はもしかしたら泣いていらっしゃる?

ユニの両親の事は、何も触れなかった。
確証のある事実だけを話したつもりだ。
だが、皇后様は察しておられる事だろう。

沈黙が怖い。
だからジノはまた話し出そうとした、その時。

「こんな事とは思わなかったけど・・・
少しも思ってはいなかったけど、ユニさんがとても気になった。
全身で何かに耐えているような姿と
子供達を見守る慈悲深いまなざし。
それは母親のものとも違うし、子供好きな人のでもなく・・・
彼女は生まれついての小児外科医なのよ、きっと。」

チェギョンがふり絞るような声で言った。

「そうでしょうね、北朝鮮は彼女を手放したくはなかったはずです。」

ジノの言葉に、電話の向こうから相槌が聞こえてくる。

「でも、我々には何もできない。
両国が関わっている彼女には、指一本も触れられないのです。」

「そうかしら?」

チェギョンの声にジミンが驚く。
そして、ジノを見て首をブンブンとふった。

    わかってる。

ジノはジミンにうなづいた。

「皇后様、あなた様は絶対に何があっても関わってはなりません。
事が公になれば、国際問題にまで発展する問題です。
皇室はあくまでも国の象徴であり、国政とは関わりないものなのです。
例えユニさん個人の事でも、皇后様が関わりを持ってしまえば
国単位での案件になってしまう。
この件はそれほど多くの問題を抱えているのです。
ですから、ここはどうか」

「それくらい、わかっていますよ。」

ジノの言葉を遮って、チェギョンは言った。

「もう、女子高校生じゃあるまいし。
私だって、皇后としての自覚はあります。
悔しいけれど、私の立場では何もできないって事は理解しています。」

ジミンはほっとして、椅子に座り込んだ。

が、ジノは嫌な予感。

「関わるのは、あなた達です。」

チェギョンの元気な声が、小さな部屋にこだました。






コメント
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[2017/05/16 09:52] | # [ 編集 ]

いやいや おったまげた(嬉)
~~~ヾ(^∇^)おはよーございま~す♪
更新ありがとうございます。
かなり遅くなったけど、覗いて良かったー!

ジャーナリストコンビ、一か八かの賭けに出たけれど…
皇后様からの最後のお言葉は、業務命令?
それともかつての戦友からの依頼と取るべきでしょうか?

このままそっと蓋を閉める事はできなそうですね。
賽は投げられちゃったもん!

その後の二人のあたふたした様子が想像できます。
当たって砕けろ!

Lunaさん、更新日は気にしないでくださいね。
いつだってwelcomeです。

Lunaさんが「書いてて楽しい」「みんなと楽しい時間を共有したい」って
思って更新してくださるのが、読者としての一番の願いです。
忙しかったり、身体がしんどい時は決して無理をしないでください。

毎朝7:00には訪問してますから・・・
って言っときながら、今朝は小雨が降っていたから(ぶんちゃん地域限定でした)
朝ん歩タイムがずれて、ちょうど7:00には伺えなかったのm(__)m

では次回のゲリラ更新も見逃さないようにお待ちしています!
[2017/05/16 10:30] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: まさにチェギョン…
鍵コメのKさん、こんにちは。
こちらこそ、ありがとうございます♪
イレギュラーな更新なのに、皆さん来て下さってるのだと
胸がいっぱいになりました。

訳も分からずに泣いて逃げてばかりいたチェギョンですが
色々な修羅場をくぐりぬけ、彼女も成長しましたね。
ジノさんの言葉の奥も見えていたはずですが
感情に流されることなく、前を見ているように思います。

お腹が弱いというくだりだけの登場になった陛下。
中の人はいかにもお腹が弱そうですものね。(笑)
今日はジフニとCさんのお誕生日という事で
無事アップできてよかったです。

Kさん、私還暦を過ぎたら一気に弱りました。
家の片づけで腰を痛め、一日中買い物に出かけたらクラクラし・・・
前に出来ていた事がすっかりできなくなるし・・・
家のリフォームに着手しているのですが、
今の歳がギリだった気がします。
この先はもっと動けなくなるぅ~。
「今でしょ!」だと思うので、頑張りまーす!
[2017/05/16 14:28] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: いやいや おったまげた(嬉)
ぶんちゃん、こんにちは。
ゲリラ更新じゃなくて「お誕生日おめでとう!」更新でした。

今日も元気なコメントをありがとうございます♪
この前は背中を押してもらってるって書きましたが
この頃は後ろに倒れそうなのを支えてもらってる図ですね。(笑)
私小さいので支えやすいとは思いますが、
いつも本当にありがとうね~!

ジノさんとジミン、どうしますかね。
そっと蓋を・・・は無理そうです。
あの真ん丸お目目に見つかっちゃったら、逃げられません。

難問題を自分で投げては困っているおばちゃん。
さて、どうしたもんかな~。
って、お風呂で考えるんです。
ひらめきやすい場所なのですが、ただ一つ難点が。
メモができない。
水に流したEPがいくつもありまするよ。

今宵もゲリラ活動に勤しむ事に致します。
では、またね♪
[2017/05/16 14:40] URL | Luna #- [ 編集 ]

5月16日でした!
ふたたびお邪魔します。

忘れていました。
今日はジフンさんのお誕生日でしたね。
Lunaさんの粋な計らいに気づかず、申し訳ない<m(__)m>

一時は、寝ても覚めてもジフン一辺倒で
センイル企画なんかも参加させていただいてたのに…
カレから卒業してかれこれ一年。
すっかり忘れていたオバちゃんであります。


Lunaさん、実は私も小さいのですよ。
なので、後ろから支えると、共倒れになる危険性が(笑)
やっぱり背中をそーっと押しながら、
一緒に歩み、時には休憩し、たまに道草しながらが楽しいかと。。。

お風呂で水没しないように気を付けてくださいね。
[2017/05/16 17:03] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: 5月16日でした!
ぶんちゃん、こんばんは。

いえいえ、わたしもそうなのですよ。
Cさんとジフニのお誕生日が一緒なので覚えているだけでして。
卒業と言われれば、私はずっと前に卒業していると思います。

私がこうして書いているのは何だろう?
『宮』に魅せられたおばちゃんが正しい表現かもしれません。
異国の私達が自由に出入りできる空間。
あの美しい別世界を楽しんでいるのかな~。

ぶんちゃんも小柄な方だったのですね。
それでは寄りかかるのは申し訳ないから、
のんびり一緒にお散歩をお願いします。

再来場、ありがとうございました。
今からお風呂なので、溺れないように気を付けまーす!!
[2017/05/16 22:21] URL | Luna #- [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2017/05/18 14:33] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。
コメントをありがとうございます♪

そうなの、センイル更新にしてみました。
シンくんの出番はないけどね~。

チェギョンが知ったからには、無かった事にはできません。
ただでさえ気になって仕方がなかったユニさん。
遠隔操作で関わるつもりなのかな?

今日は暑かったですね。
今も半そでで過ごしております。
per~さんも体調に気を付けて下さいね。
健康診断で色々引っかかってショボーンの私です。
[2017/05/18 22:04] URL | Luna #- [ 編集 ]


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