宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め! 36
ジノとジミンは、チェギョンが連発する「呆れた~。」を
ただ黙って聞くしかなかった。

北の工作員がユニに「アンタチャブル」なら、彼らとて同じ。
ユニという人物が近づけない相手には変わりない。

今、この時点で自分達が何をすべきかなどという答えが出る訳も無く・・・


「皇后様、私達にどうしろとおっしゃるのですか?」

情けない声でジノが言った。

「まず、ユニさんと接触を持ってほしいわ。
そして彼女が考えている事を聞き出す。
それからね、彼女がもう一度医師として歩き出すように導いてほしい。」

チェギョンは事もなげに言う。

「そんな事が簡単にできたら、もうしていますわ。」

ジミンが反抗的な口調で言った。

「私ならやる。
つべこべ言わずにやります。」

チェギョンもむっとして言い返す。

「いえ、皇后様 それはなりません。」

今度はジノが慌てて口を挟む。

「でしょ?
私が動いちゃダメなんでしょ?
悲しい事に私は籠の鳥。
この狭い宮という籠から飛び出せないの。
今すぐにでもユニさんのところに飛んで行きたいのに。」

「それはなりません。
皇后様、私達が必ず何とか致します。
どうか早まった事はなさらないで下さい。」

ジノの狼狽ぶりが伝わってくる。

「そうよね・・・所詮私はこうしてあなた達を頼りにただ待つしかないのよね。」

チェギョンは大げさにため息をついた。


「皇后様、私もこの電話番号に登録させて下さいますか?」

「もちろんよ。
私はあなた達2人を本当に頼りにしているの。
頑張って下さいね。」

ジノの申し出にチェギョンは快く言った。




電話を切ってから、ジノはしばらく放心状態だ。

これからの事で頭がいっぱいなのか、
皇后様にまんまとしてやられたのに気が付いて茫然自失なのか。
ジミンは正直呆れてしまった。

「ジノさん。」

「言うな、何も言うな。」

「いいえ、言わせていただきます。
信じられないですわ。
オテンバさんの言葉を真に受け、狼狽するなんて。
大体、オテンバさんが籠の鳥だなんて 韓国中の誰も思っていません。
時々妙な所で目撃情報が上がっているのはご存じでしょう?
と言うか、ジノさんがスクープをつぶしていらっしゃるのは知っていますわよ。」

ふぅ~。
ジノは長ーいため息をついた。

「マジックだ。
チェギョン姫マジックなんだ。
皇后様は韓国一のマジシャンだよ。
俺とした事が情けない・・・」

「ボヤいている暇はありませんわよ。
お互いに今持っている仕事をさっさと片付けて、対策を練らないと。
私は一度社に戻りますわ。
仕事が一段落したら連絡を入れます。」

ジミンはカツンカツンと小気味いい足音を鳴らし去って行った。



「奴さん、元気が出たようだな。
関わらせたくなかったが、仕方がない。
俺がユニに近づくなんて不可能だ。
こういう時は女性同士の方がいい場合もある。」

ジノは少し心配そうな表情でつぶやいた。





昼間たくさん遊んだハナは、夕食後あっけなく寝てしまった。
一緒に少しだけ眠ってしまったチェギョンは身体を起こす。
時計を見たら、まだ8時だった。

シンは王族会との会食だから、なかなか帰してもらえないだろう。
こんな風に時間が空いた時に、しなくてはいけない事は山積み。
なのだけど・・・今夜は何もする気が起きない。

ハナがぐっすり眠っているのを確認して
チェギョンは静かにそばを離れ、ドアを開けた。

エントランスの明かりは少し落としてあって
今夜の当直の女官がドアのところでお辞儀をしている。
チェギョンも会釈でそれに応える。

ベランダに目をやると、満月の光がベンチを照らしていた。
その光に吸い込まれるように外に出る。


「ああ・・・」

やるせなかった。
ベランダの手摺りに顔を伏せる。

ジノとジミンには敢えて明るくふるまったが、やるせなかった。
皇后は国母だと言われる。
韓国の母。
他国からこの国を頼ってやってきた人の母でもあるはずだ。
だが、皇后であるがゆえに出来ない事がある。

「こんな肩書きは邪魔なだけだわ。」

はっきり言って、今回の件に関してはその通りだ。
誰よりも動いてはいけない人なのだ。

ユニもこの満月を見ているだろうか?
故郷にいる人達の無事を願い、祈っているのではなかろうか?
チェギョンの胸は痛んだ。




「ただいま。」

背後からふんわりと包み込まれて、はっと我に返る。

「おかえりなさい。」

「遅くなりました、奥さん。
チェギョン、ずっとここにいたのか? 身体が冷え切っている。」

シンがぎゅっと力を込めて抱きしめてくるから振り向けない。

「お疲れ様でした、あなた。」


王族会との会食は疲れる。
ずいぶん頑張ってきたが、「伝統の継承」という言葉の前に
若き皇帝は言葉を失くす。
変わらなければ前に進めない事だってある。
それを「伝統の継承」で言いくるめようとする王族会。
いつもの議論に答えはない。
大きく重い目に見えない何かが、シンを押しつぶそうとする。
必死で支えるのがやっとの状態がずっと続いているのだ。

背中にシンの鼓動が伝わってくる。

    本当にお疲れ様・・・

    皇后の肩書きが邪魔だなんて・・・
    そんな風に思ってごめん。


チェギョンはくるっと振り向いて、力いっぱいシンを抱きしめた。

トク、トク、トク・・・

互いの鼓動が規則正しくリンクする。

ふいにチェギョンの唇がシンの唇をかすめた。



「何かあったのか? チェギョナ。」

「えっ?」

「そんな哀しいキスをされたら、心配になる。」


シンを見上げるチェギョンの瞳がゆらゆらと揺れた。






      * 皆さまへ。
  
         本日もお越し下さり、ありがとうございます。

         ご心配をおかけしましたが、ネットの状態が安定してきました。
         メールが見られなくなったり等の不具合はよくあることらしいです。
         しばらくしましたら、修正機能が働いて治りました。
         お騒がせいたしましてすみません。
    
         また何が起こるかわかりませんので、ブログに入れなかったら 
         「お知らせ」のコメント欄に現れますのでよろしくね!
         こういう対応ができて、気が楽になったわ~。
         却ってよかったかも。なんちゃって。

         では、またお会いしましょう。
         あんにょん♪


                   Luna *





コメント
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[2017/06/12 08:07] | # [ 編集 ]

おはようございます
更新(人''▽`)ありがとうございます☆
彷徨ってないLunaさんに会えて良かった!

久しぶりのシン君の登場に朝から萌え~❤
しかも鉄板の背後からのハグ~❤

穏やかに見える「宮」だけど、内ではまだまだ守るべき事と
改めが必要な事とが山積みですもんね。
そんな中、更に新しい難問を見つけてしまった皇后チェギョン。
自分から動く事はもちろん、ジノ?ジミ以外には口に出す事さえ
してはいけない険難ですね。


そうそう6月9日のストロベリームーンは見られましたか?
ぶんちゃん地方は、曇ってしまって残念ながらダメでした…

Yahooもね、最近トラブル続きで困っているんですよ。
「指定されたブログが見つかりません。ブログが削除されているか、指定したURLが間違っている可能性があります」って、しょっちゅう表示されるんです。
自分のブログ見てるのにそんな訳あるかーい!って、PCに向かって怒ってます。

さて次回は、ジャーナリストコンビが、どのような手段でユニさんとコンタクトを取るか楽しみにしています。


[2017/06/12 08:20] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんにちは。

今日も早くにありがとうございました♪
実は7時よりちょっと遅れたの~。
下書きのまんまだった事に気が付いて、急いでアップしました。(汗)

ジノとジミンのコンビにハマって、もう少し引っ張ろうかと思っています。
あまり複雑にすると、本来のお話からハズれてしまうので程々にしないとね。

アナログ人間なので、いつもの状態じゃないと不安・・・
PCの世界を広げていったら楽しいのだろうけど
イレギュラーがイヤで、色々な事をできずにいます。
私はひたすらお話を書く人でいいや。(笑)
[2017/06/12 14:03] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: おはようございます
ぶんちゃん、こんにちは。

うん、うん。
彷徨い人にはならずに済みましたが、アナログおばさんなので
常に彷徨っている状態なのは否定いたしません。(笑)

今回は道草話になる可能性が高いので、
ずいぶん気を付けて書いております。
時が時ですから、本当はもっと掘り下げたい気持ち満々。
でも「宮物語」からはハズれないようにしないとね。

ストロベリームーン、チラッと見ましたが
あんまり赤くなかった気がします。
もっと不気味なオレンジ色の月がありますよね?
あれは何ムーンですかね。

Yahooさんもトラブルですか・・・
自分のブログがいなくなるのは相当ショックですよね。
本人以外消す人なんていないしィ~。
万が一のためにバックアップを取っていたのですが
いつからかサボってしまい、今消えたらお手上げです。

次回もシンくんに登場してもらいます。
私もシンくん不足で、今日のは力が入りました!!

今朝もありがとう~♪
ブログの機嫌がいい時に頑張って書くわね。
[2017/06/12 14:16] URL | Luna #- [ 編集 ]

拍手鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんばんは。

私も今年に入ってからスマホデビューしました。
ずーとソフトバンクなので、そのまま継続中なのですが
デビュー対応がしっかりしてて、すごく助かりました。
専門のお姉さんが居て、初期設定を一緒にしながら、
使い方を教えてくれるんです。
1時間半もかかったけれど、基礎はばっちり。
でも、そこからが問題でして。
使いこなしているとは言い難く、私も子供達にやんや言われながらやっています。
ボケ防止と思って頑張りまーす!

今日もありがとうございました。
こちらも頼りない頭脳を駆使して頑張りますね♪
[2017/06/12 20:46] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2017/06/13 12:05] | # [ 編集 ]

Re: 解消ですね!
鍵コメのKさん、こんにちは。

3人のバランスが気に入っていただけて、すごくうれしいです。
ありがとうございます♪
電話ながら、いつまでも一緒にいたい感覚に陥ってしまいました。
お話なのでできる事を満喫しております。

シンチェはそれぞれの荷物を背負いながら、今日も歩いています。
自由に飛びたかったシンくんと、宮から逃げ出そうとしたチェギョン。
あれから成長した2人は「踏ん張る」事を覚えたけど
背負っているものは今も同じなのでしょうね。

Kさん、私は携帯電話がなくても生きていける人なんですよ~。
PCがないのはちょいと困るけど。
便宜上持っていたガラケーが時々動かなくなって買い替える際に
ダンナや子供達がヤイノヤイノと騒ぎ出しまして。
しかもダンナがお店にまで付いてくるという・・・
泣く泣くスマホにしたという経緯です。
はっきり言って、私のスマホちゃんは相当ヒマなはず。
持ち主があまり使わない。(笑)
そんなものでございます。

今日もありがとうございました。
シンチェに励ましの言葉もありがとうね~♪
[2017/06/13 13:57] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2017/06/14 20:47] | # [ 編集 ]

Re: タイトルなし
鍵コメのHさん、こんにちは&初めまして。

丁寧なご挨拶をいただき、ありがとうございます♪
時が経ち、ドラマ「宮」は遥か彼方に行ってしまいました。
もう新しい方が来て下さるとは思っていなかったので、とてもうれしいです!

何やかや言いながら、7年書いております。
1年1年歳を重ねていき、還暦も過ぎました。
最初の勢いは全くありませんが(笑)
チェギョンが現れてくれる間は書き綴っていこうと思っています。

ウリシンチェと、これからも一緒に宮を散歩して下さいね。
よろしくお願いいたします♪
[2017/06/15 14:20] URL | Luna #- [ 編集 ]


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