宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め! 29
施設を後にしたジミンは、もう一度振り向いた。

責任者の男が二度と来るなとばかりに睨んで立っている。


「まったく・・・何よっ!
たかが一人の職員に話しかけたくらいで追い出すなんて。」


皇后様が気になるとおっしゃるから、例の施設にしぶしぶ出かけた。
今話題の石鹸やパンを取材させてほしいと言うと
施設側は喜んで受け入れ、作業の撮影の許可も出た。
取材はあくまで口実なので、そそくさと済ませ
皇后様のおっしゃった彼女を探す。
いつも洗濯をしているという事だが、洗濯場には誰もいない。

ふと庭を見ると、草むしりをしている女性が居る。
ジミンが近づくと、その気配を感じて彼女が振り向いた。

一瞬でわかった。
この人が、皇后様がおっしゃった女性に違いないと。

どう表現したらいいのか。
どんな言葉が適切なのだろうか・・・

オーラ。
その女性から出ているビームは
ジミンに只者ではないと感じさせるに十分だった。

「あのう、ちょっとお話を伺ってもよろしいですか?」

その人は困った顔をした。
でも、ジミンはかまわず続ける。

「いつからここで働いていらっしゃるのですか?」

女性は黙っている。

「あなたはアルバイトなのですか?」

何も話さないが、彼女の目には強い意思が見える。

「ここでは話しにくいのなら、仕事が終わった後にでもお願いしたいです。」

急に彼女の顔色が変わった。
と同時に、ジミンの肩に強い力が加わった。

「あなた! 何をしているのですか?」

この施設の責任者が強い口調で言う。

「ただ、話をお伺いしているだけですが。」

「別の者が伺います。」

「私はこの方とお話をさせていただきたいのです。」

「それはなりません。
私が代わりにお聞きします。」

「なぜこの方とお話をしてはいけないのですか?
何か、特別な方なのですか?」

「あなたの取材は口実だったのですね。
すぐにお引き取り下さい。」

「ですが・・・」

男の強い力に引っ張られて、ジミンは門までずるずると連れて来られた。
そして、簡単に門の外へと追い出されてしまった。


頭に来た。
何か事情があるのだろうが、ここまですることはない。
そちらがそうくるなら、とことん調べてやる。

ジミンの記者魂がメラメラと燃えたぎった。


それから1週間。
ジミンはかけずり回って、ある事実につき当る。




胸騒ぎは案の定・・・
ややこしい、そう、とてもややこしい事に巻き込まれてしまった。
しかし、皇后様は何であんなに鼻が利くのか。

「はぁ~~。」

ため息をつく。
が、ジミンの目には炎が灯ったままだ。
彼女は急いで携帯電話を取り出した。

「ジノさん、すぐに会えますか?
2時間後に?
ありがとうございます、助かります。
私一人では判断に苦しむ案件でして。」

チェ・ジノに話せたら、少しは気持ちが落ち着くだろう。
ジミンはカツンカツンと小気味よい靴音を鳴らして歩き出した。




目の前のコーヒーは、すっかり冷めてしまった。

ジノから少し遅れるという連絡をもらってから、もう1時間。
忙しい人だから仕方がない。
何か特ダネでも掴んだのだろう。

彼はどんな小さなシグナルも見逃さない。
腕利きの新聞記者に昼夜はなく、今日も連絡が取れただけラッキーなのかも。

そろそろ、ここには居ずらい時間が過ぎた。
コーヒー一杯では申し訳ない気がしてくる。
ジミンは食べたくもないパンケーキを注文した。


それから遅れる事30分。
ジノが慌しくやってきた。

「待たせたな、悪かった。」

ジミンの前にある冷めたコーヒーをがぶ飲みして一息ついたジノ。

「で、何だって?」

言ったその先から携帯電話が鳴った。

「すまん、ちょっと話させてくれ。」


ジノはうん、うんと相槌を打ち 相手の話を聞いている。
そして冷たく言い放った。

「そんな内容なら、キルだ。」

キル。
ジミンも編集長によく言われる言葉。
記事には出来ないネタ。
ボツって言われた方がまだマシだ。

「ダメだ、やり直し!」

ジノは再び「キル!」と告げて電話を切った。


「何だよ、その顔は。
ジミンお嬢様もそんな顔をするのか?」

ジミンはムっとした。
出所してからというもの、死に物狂いで頑張った。
そして、やっとここまで来たというのに・・・
どんなに頑張ったって、目の前にいる男は認めてくれやしない。
自分の社の人達より、この人に認めてもらわなくては意味がないのだ。

「おっ、いい顔付きになってきたじゃないか。
ジミンはそうでなくちゃ、イジメ甲斐がない。」

「いい加減にして下さい。
大事なお話があるっていうのに。」

「ああ、そうだったな。 で、なんだ?
また、あのお方が何かやらかしたのか?
面白いスクープなら褒めてやるぞ。
まだ、よそに漏れてはいないよな?
ヤバそうな内容ならつぶせ、記事にはするな。」

「そんな事なら、まだマシです。」


ジミンは息を吸い込んで長く吐き出す。
一気に話してしまいたい。


ジミンの口から溢れだす言葉を、
ジノは腕を組んだまま黙って聞いていた。





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[2017/04/03 07:50] | # [ 編集 ]

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[2017/04/03 12:20] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんにちは。

あたたかくなりましたよね。
花粉症なのに、レゴランド、名古屋城のスターウォーズ展と
飛び回っておりました。
私はとても元気ですよ♪

ちょっと書きたい事ができまして
ジミンの力を借りております。
日本人の私にはわからない事も多いのですが
一歩踏み込んでみようかと思います。

今日もありがとうございました♪
桜に浮かれる季節。
なんだかんだ言っても、日本は平和ですね。
[2017/04/03 14:22] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: 無題
鍵コメのRさん、こんにちは。

前から書いてみたい事があって、ここに来て一大決心。
日本人の私が踏み込む問題ではないですが
すごく興味を持っているので書きたくなったの。

コメントをありがとうございます♪
Rさんの地方も桜が咲きましたか?
花粉症でつらい時期ですが、
ピンクの儚い桜は大好き!!
つい、浮かれてしまいます。
[2017/04/03 14:25] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2017/04/03 15:01] | # [ 編集 ]

核心に迫るか!
こんにちは。
こんな時間になってしまいました…

しぶしぶと言う割に行動の早いジミンさん。
やっぱりパシリだね。

そんなジミンでさえ感じる、只者ではないオーラ・・・
何だろう?気になるじゃないですかー!

鼻が利く皇后、首を突っ込んじゃったジミン。
更にジノまで登場しちゃって。
みんなで一緒に巻き込まれちゃってください。

今日は一気に暖かくなりました。
昨日は靖国神社にある、東京の桜の標本木を見て来ましたよ🌸
皇居のまわりの千鳥ヶ淵も海外からの花見客でいっぱいでした。

近隣諸国の方々は、官僚が靖国参拝すると反発するけど
その神社にお花見にはいらっしゃるし
鳥居の前でピースで記念撮影はされるのよねぇ~


また来週を楽しみにしていまーす!



[2017/04/03 15:58] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: 皇后様の嗅覚…(笑)
鍵コメのKさん、こんばんは。

こちらはすっかり春の様相になっております。
暖かくなるにつれ、母の具合も良くなり
我が家にも日常が戻ってきました。
やはり、家族皆が元気でワイワイがいいですね。

私もジミン・ジノ・チェギョンの織りなす不思議な関係が楽しく
軌道をハズれても書きたい気持ちが強くなっています。
こんなのは、小説でしか有り得ない。
物語は勝手に膨らませて、隙に動けるのがいいです!

レゴランドは12歳くらいまでを対象にしたテーマパークですが
レゴで造られた各地の街並みは圧巻でしたよ。
うちの息子はレゴが大好きでしたので、
小さい頃なら、さぞかし喜んだと思いました。

今日もありがとうございました♪
パソコンの前に座る時間が短くなっていますが
楽しんで書いています。
いつもお散歩に付き合って下さって感謝しています♥
[2017/04/03 21:26] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: 核心に迫るか!
ぶんちゃん、こんばんは。

東京は桜がもう満開ですものね。
名古屋は三分咲きってとこですか。
それでも、浮かれて出かけてしまいました♪

あのジミンにパシリをさせるとは、私が一番思ってもみなかったです。
でも、なぜかいつも心の隅にいた彼女。
オリキャラで登場させたって事は、何かで繋がっていたのでしょう。

国と民族。
ニュースで見る世界と、実際の世界はちょっと違うような気がします。
昨日も名古屋城には、半分が外国人の方々。
お茶屋さんでソフトクリームを頬張っているのは
ほとんどが他国の人々で。
それに混じってクリームぜんざいを食べる私を
彼らはじっーっと見ていました。(笑)
今頃の京都は日本人の方が少ないよ、きっと。

ぶんちゃん、元気いっぱいなコメントをありがとう!!
安心したし、うれしかったよーーー♪
[2017/04/03 21:38] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2017/04/06 16:08] | # [ 編集 ]

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[2017/04/07 14:29] | # [ 編集 ]

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[2017/04/07 22:04] | # [ 編集 ]

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[2017/04/08 23:10] | # [ 編集 ]

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[2017/04/11 10:30] | # [ 編集 ]


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