宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め! 24
照明を落としたバーは、押えた音量でジャズを流していた。
今宵はキム氏のチョイスの店だとすぐわかる。

「ねえ、キムさん。」

少し酔った彼女は、いつもの勝気が多少姿をひそめる。
長い髪を無造作にかき上げて、斜めから見つめる目が色っぽい。

「何ですか?」

「いつまでそんな言葉を使うの?
もう、私達そういう仲じゃ」

「ストップ!
こんな場所で言っていい言葉といけない言葉、わかりますよね?」

「ほんとに、あなたったらカ・タ・ブ・ツ!!」

パク・ヒソンは眉をしかめた。

キムさんは、いつでもどこでも内官さんで 少しの隙もない。
疲れやしないかと思うのだが、本人はその方が楽な様子。
だから、いわゆる恋人同士になっても ヒソンは「キムさん」と呼んでしまうのだ。

あれから、2人は時折飲みに行く間柄となり
しばらくすると、お互いの休日を何となく合わせるようになっていた。
かと言って、産科医であるパク・ヒソンは折角の休みがボツになる事もしばしばで。
そんな時は、静かに本を読んで過ごすキム内官。
これくらいのペースがちょうどよい感じの2人なのだ。

だが、ヒソンは少々不満がある。
酒に滅法強い彼女に、散々飲まされて前後不覚になり
キム内官がヒソンのマンションに連れ込まれた夜も
彼はきちんと身なりを整えて、泊ることなく宮に帰って行った。
有事に備えて、陛下夫妻の傍を離れるわけにはいかないらしい。

カタブツ、カタブツ、カタブツ・・・
ヒソンは彼をそう呼んでいる。


「まあ、いいわ。
情熱的な時もあるしィ~。」

「それ以上言ったら、帰りますよ。」

「わかったわよっ!」

「何か言いかけた事があったのでは?」

「あ、そうそう。
ところで、お嬢様はお元気?」

「ええ、お元気ですよ。」

2人は、皇后様の事を話す時 お嬢様で通すことにしている。
目立たないように気をつけているが、
キム内官はメディアでは、よく知られた存在だ。
ヒソンもしかり。
ハナ公主様をとりあげた美人女医として雑誌に登場した事もある。
艶のある長い髪を緩くウエーブさせたヒソンは
そうでなくても充分目立つ存在なのだ。

「そう、お元気なのね・・・なら、いいけど。」

「何か?」

「まだちゃんと回復されておられないようだから。」

「えっ?」

キム内官は驚いた。
いくら2人の仲でも、宮の機密事項は絶対に口外しない。
それは宮にいる者全て同じだ。

「まだ表情に怯えが見えてるの。」

「何で・・・知っているのです?」

「診察させていただていた医師としては当然のことよ。
経過観察みたいなもの。
あれは突然の事じゃないわ。
今まで積み重ねてきた気苦労やトラウマなどがマグマになって吹き出したの。
それは火山のような感じで、一旦は収まってもいつまた爆発するかわからない。」

「・・・そうなのか?」

キム内官は思わず声を荒げた。

「安心してはダメよ。
でも、怯え過ぎるのもよくない。
普段の暮らしの中で、徐々にマグマを冷やすのよ。
お嬢様は元々自由なお方だから、時々は息抜きをさせて差し上げないと。
些細な事でいいの。
友達と会うとか、お忍びでお出かけするとか。
がんじがらめの状態から解き放って差し上げるのが大事。
マスコミに規制はかけられないから
違う方面でストレスを逃がすの。」

「そんなにストレスを抱えていらっしゃるようには感じないが。
毎日楽しそうに笑っておられるし。」

「ストレスが多い人ほど、明るく楽しげにふるまう事もあるのよ。
周りに気を使わせたくないから。
そういうお方なの。」

「・・・。」

キム内官はそれっきり黙ってしまった。


しばらくして彼がごそごそと動き出したから、ヒソンは優しくたづねる。

「うちに来る?」

キム内官は小さく首を振る。

「いや、今日はよします。
寮に戻って考えたい事があるので。」

ヒソンはしまった!と思った。
そうだ、この人はこういう人だった。
今の話を聞いて、頭の中は皇后様でいっぱいになったに違いなく。


「じゃあ、また。」

午後9時の街は、まだ人で溢れている。
「もう一軒行こうよ。」なんて、とても言えそうにない。
ヒソンはきっぱり諦めて、バイバイと手を振った。
こういう潔さも「いい女」の条件なのだ。

 
「あーあ!」

長い髪をくしゃくしゃする。

今日も連れ込み損ねた。
あの男が網にかかるのは、5回に1度くらいの確率。
相当謙遜しても上の中くらいの美人だと自認するヒソンにとって
キムさんは今までで一番手強い男だと言える。

「だからこそ、猟のしがいがあるってものよ。」

悔しいけれど、自分の方が惚れている気がする。
だってキムさんの心は半分以上両陛下のもの。
その隙間をぬって、入り込むのは至難の業だ。

「こんな酔い方じゃ、眠れやしない。
そうだ! 久しぶりにジュンちゃんのお店に行こっと。」

仲良しのオカマ、ジュンちゃんのバーはこの近くだ。

ヒソンはバックをブンブンと振りまわして、元気よく歩き出した。




      さてさて、この美人女医は獲物を無事しとめる事ができるのでしょうか・・・
      それはまだまだ先の楽しみにとっておきましょう。






コメント
おはようございま~す
今朝も更新ありがとうございます。

ププッΣd(≧ω≦*) 何だか男女の立場が逆になってるカッポーですよね。
網にかかるとか連れ込むとか("^ω^)・・・

キム内官を射止めるんじゃなく、しとめるのね(*_*)
まさに獲物を狙う女豹のごとく…

今宵もお持ち帰りに失敗した女医さん、
オカマさんとの女子トークは明け方まで続く事でしょう。


立春過ぎましたねー。
日没がかなり遅くなってるのを実感します。

春本番を思わせる日もあれば、真冬に戻る日もあるし、気が抜けないです。
かと思えば、もう花粉が飛び始めているとか…

街にはマスク族が一気に増えてます。
Lunaさんも、気を付けてー!
[2017/02/06 07:20] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2017/02/06 07:42] | # [ 編集 ]

Re: おはようございま~す
ぶんちゃん、こんにちは。

今日も早くにありがとうございます♪

私はこういう女性が大好きで
今回はヒソン先生に憑依して書いておりました。(笑)
この女豹をもってしても、
宮のカタブツをしとめるのは容易な事でなさそうですね。
ドラマのあの方・・・キムさんを見かけた事あります?
あまり特徴がないので、他のドラマで出演されてても見落としているかも。

日没は確かに遅くなっていますね。
たまーに夕陽が見られる事もありますが
大抵はお月さんと仲良しな時間に帰ります。
西の空に綺麗な三日月から半月に変わりました。
一ヵ月が経つのはまたたく間。
今日も大事に生きましょう♪

あ、花粉の薬 飲み始めました。
今年はすごーいんだって。
あーーー、沖縄か、韓国で暮らしたーい!!
[2017/02/06 14:00] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんにちは。

早くにありがとうございました♪
このままだと週一ペースになりそう・・・ミアネ~。

キム内官は簡単には捕獲できそうにないですね。
仕事に一途な男は落としにくい。(笑)
時代はこうしてだんだん女性主導に移っていく気がする今日この頃。
ヒソン先生に選ばれた男なのに、なかなか前途多難です。

そろそろ花粉の季節ですね。
今日は風が強いから、飛んできたかもしれない。

モコちゃんの写真見ました!
めちゃ、可愛い♥
でも、確かに疲れていましたね。
妹が飼っているチワワは月一に美容院へ。
私は2~3カ月に一回・・・
可愛さが明らかに違うから仕方ないわ。(爆)
[2017/02/06 14:08] URL | Luna #- [ 編集 ]

美人女医の恋敵は手強い!!
Lunaさん~
こんにちは~☆

更新ありがとうございます(^-^)v

久々のあの女医さん登場ですね!

チェギョンの出産が出会いの交際は発展途上のようですね!

かたぶつキム内官が異性として意識するのはヒソン先生だけでも、彼の脳内を占める割合はシン君とチェギョンには勝てない!(苦笑)ハナちゃんも増えたし!

五回に一回の捕獲ではまだまだでしょうか(笑)

今夜はオカマのジュンちゃんの所に飲みに行き発散するのでしょうか!?

でも彼女のチェギョンに対するアドバイスは産科医以上にメンタルでも助けてくれそうで…美人でキレ者女医さんステキです(^-^)v

そして今夜のキム内官さんは寝不足になりそうな課題を持ち帰りましたね!

二人の恋はまた時々登場しそうで楽しみです♪


[2017/02/06 14:33] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: 美人女医の恋敵は手強い!!
くこまりぶーさん、こんばんは。

今日もありがとうございます。
休んでばかりのお散歩中・・・
歩きは止めないつもりでおります。

意外な組み合わせのカップルですが、意外と上手くいきそうな感じ。
この頃は女性の方が狩人ですから!

オカマのジュンちゃんの事も書こうと思ったけど
変な方向へいってしまいそうで辞めました。
ヒソンのような女性は、オカマの友達がいてもいいかなって。

チェギョンはまだまだのようですね。
我が国のお妃様も回復に時間がかかっています。
皇室とはそれほど過酷なところなのでしょう。
その辺りは突っ込みにくい・・・
チェギョンを通じて書くことに致します。
[2017/02/06 21:20] URL | Luna #- [ 編集 ]

鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんばんは。

こういう展開にしようと思っていたわけではないのですが
この2人は恋人同士にしたかったの。
いい感じに進んでいくといいのですが。

コメントをありがとうございます。
寒いから気をつけて下さいね♪
[2017/02/07 22:40] URL | Luna #- [ 編集 ]


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