宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め! 21
黒い手袋が口から外れた途端、チェギョンは振り返った。
じっと相手の顔を見る。
相手もチェギョンをじっと見つめる。

「お久しぶりです、皇后様。」

「どこから現れたの?
イギサは個室を片っ端から開けてたわよ。」

「道具入れです。
狭いし、臭うし・・・もう、最低ですわ。」

「今までどうしてたのよ?
刑務所から差し入れは戻ってくるし、出てからは行方不明って何?」

チェギョンは思わず文句を言った。

「あなたから差し入れをいただくほど、このジミンは落ちぶれていなくてよ。
しかもセンスの悪い服なんか、要りませんわ。」

「なっ、私のデザイナーとしての腕を見くびらないでよ。
韓国中の女子が真似してるんだから。」

「結構元気じゃないですか。」

ジミンはふふんと笑った。

「元気よ、悪い?」

「心の病で声が出なかったくせに。」

「・・・。」

「私は何でも知っていますのよ。」

「どういう事?
それになんでここにいるの?」

「あなたに会うためにどれだけ苦労したと思ってらっしゃるの?
なかなか公務にお出ましにならないし、
警護が厳重過ぎて近寄る事もできない。
あちこちで、いくつのトイレに隠れたことか・・・」

「頼んでないのに、知らないわよ~。
私のストーカーなの?」

「相変わらず、威勢がいい事。」

「あなたもねっ。」


するといきなり、ドアをノックする音が聞こえてきた。

「皇后様?
どうかなさいましたか?」

チェギョンの声に気が付いたイギサが不審に思ったのだ。
チェギョンはジミンをドアの横に押しやって、携帯電話を耳にあてた。

ドン!
勢いよくドアを開く。
ジミンはドアと壁に挟まれておでこをしこたま打った。

「ああ、電話中なの。
友だちからで、ちょっと急ぎの用だから。
すぐに切るから、外で警護をお願いします。」

イギサはトイレの中をすばやく観察して、ドアを閉めた。


「いたたた・・・
わざとぶつけたでしょ。」

ジミンはおでこをさすりながら、チェギョンを睨む。
チェギョンは口に手をあてて、「シッ!」と言った。

「宮のイギサは優秀よ。
直に感づかれる。
要点だけ言ってちょうだい。」

「この頃の皇后様はちっとも面白くない。」

「な!
私はタレントじゃないのよ。
面白くなくていいの!」

「このままだったら、誰がお妃様でもよかったのですわ。
王族のお人形のような娘でも充分だった。」

「・・・。」

「私がお妃になったら、宮を改革しようと思っていましたの。
もっと活気のある、世界中をあっと言わせるような皇室にしたかった。
せっかく美しい皇子様がいるのだから
世界に韓国をもっとアピールできる。
イギリスよりももっとハデにアピールしてみせましたわ。」

「何を言ってるのよ。」

「でもね、そんな夢はもうきっぱり諦めました。
だって、この国のお姫様は面白過ぎますもの。
毎日毎日何かをやらかして、国中を巻き込んで大騒ぎ。
それを見て笑っているのも悪くないかなって。」

「だーかーら、私はお笑い芸人じゃないってば。」

「お人形じゃないお妃様は、韓国の女性達の希望なのです。
あなたがやってくれないと、何も始まらない。
政治家じゃないあなただから、言える事もあるはず。
政治的発言だの、何だの言われたら 私が援護してさしあげますわ。」

「援護?」

「そう、チャン・ポソクって言えばお分かりになりますか?」

「ポソク・・・あなただったの?
そうか・・・ポソク(宝石の意味)ねぇ。 
偽名にポソクを名乗るなんて、あなたらしいわ。」

「普段は女性週刊誌でグルメの記事を書いております。
でも、いつか必ず社会面での記事を書くようになってみせます!
今は『言いたい放題』やら他のブログで
皇后様の事を書かせてもらっているのですよ。」

「読んだわよ。」

「友達からの紹介?
あの子達面白いですね。
どれだけ皇子様が好きなのかしら。」

ジミンはスニョン達の事を思い出し、くくく・・・と笑った。


再び、ドアを叩く音がする。

「皇后様、どうかされましたか?」

今度はチョン尚宮の声だ。

「はーい、大丈夫よ。
もう、電話を切るわね~。」

チェギョンは大声で返した。

「もう、無理よ。
これ以上はまずいわ。」

「わかりました。
でも、皇后様。 これだけは忘れないで下さい。
あなたはたくさんの女性達に涙を流させた。
お姫様になりたかった女性達の幸せを奪った。
だから、韓国の女性達に恩返しをしなくてはならないのです。
おわかりになりますわね?」

ジミンの目がキランと光る。
チェギョンは一瞬たじろいだ。

「とにかく・・・今は時間がないわ。」

チェギョンはジミンの携帯電話に自分の番号を登録する。

「これは、私の緊急用の電話。
陛下と、隠れイギサしか知らない番号よ。
宮とは関係ない、本当の個人携帯なの。
超マズイ行為だけど、連絡をとるにはこれしかないわ。
あなたを信じてる!」

「相変わらず甘いお方・・・」

「なぜかわからないけど、私の本能が大丈夫!って言ってるの。」

ジミンは二コリと微笑んだ。


「皇后様~?」

再び、チョン尚宮の声がする。


「さあ、早くトイレの道具入れに隠れて!」

「えー、また?」

「イギサが不審に思ったら、全部の扉を開けるわよ。」

「入ってみてわかったけど、道具入れって結構悲惨なのですよ。」

「散々入ったんでしょ?
黙って入るの!」

チェギョンはジミンを無理矢理押しこんだ。
と、同時に化粧室のドアが開いた。

「じゃあ、またね~。
ヒスン、心配してくれてありがとう。」

チェギョンはわざと大声で話して、電話を切るふりをした。



帰りの車の中で、チョン尚宮に叱られた。

「いくら優秀なイギサ達が付いていても
皇后さまの勝手な行動で、全てが台無しになってしまうのですよ。
いい加減、自覚を持っていただかないと困ります。
私だったからよかったものの、チェ尚宮だったら
こんなお説教ではすまないはずです。」

ごもっとも・・・ごもっともだから神妙に聞く。

「はい、以後気をつけます。」

ちゃんと頭を下げた。


    ジミンは無事脱出したかしら?

ふと、頭をよぎる。

    しかし、トイレで待ち伏せなんて・・・
    なんて奇想天外な・・・

ジミンの高慢ちきな横顔を思い出す。

    ぷっ!

なぜか笑えてくるチェギョンだった。





コメント
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[2016/12/09 12:09] | # [ 編集 ]

やられたー…
Lunaさん、お忙しい年末に、更新ありがとうございました。
今頃気づきました。スミマセン…
思わず曜日を確認しました。

前回の「ニタッ」が気になっていました。
下心や危害を加える人物だったら「ニヤッ」のはず。
顔見知りである事には違いない!と思っていたけど、こー来たかー!

とうとう正体を表した「宝石」さん。
(ココの読者は、みんな気付いていたけどね)
普通の登場じゃツマラナイもの。
こんな再会を待ってました(越後屋さんのファンってヒネクレてる?)

短時間で要点だけを述べて行ったけど
それはチェギョンだって十分わかってる事ばかりですね。
痛い所をつかれたけど、今は他に手段がないんだから。


ところで、チェギョンからの差し入れの服は、センス悪かったの?
でもガンヒョンの評価だと、確かどこか時代遅れだったはず("^ω^)・・・
今日の黒手袋の合わせた衣装はどんなんだったんでしょうね。


相変わらず高慢で、だけどどこか抜けてて…
チェギョンもそんな彼女だから、携帯番号を教えてしまったのでしょうか。


意表を突かれた更新だったけど、
モヤモヤも来週まで持ち越さずにすみました。

それではまた来週~…は、あるのかな?
(^.^)/~~~




[2016/12/09 12:41] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: とりあえずの業務連絡(笑)
ぶんちゃん、ありがとーーー!

こんな時間のお昼ごはん・・・
でも、ちゃんと直せたわ。

夜にゆっくりリコメいたしまーす。

また会社に戻らねば。
アセ、アセ・・・
[2016/12/09 14:31] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: やられたー…
ぶんちゃんさん、こんばんは。

意表を突く更新じゃなかったの~。
実は木曜日に間に合うように予約したつもりが
まだ下書きのままだったという・・・お粗末な結果で。
皆さんが気になっているかなって思い
急いで本日公開した次第です。
が、あまり気になっていなかったみたい~。(笑)

ジミンをいつか登場させたくて、色々考えました。
チェギョンに喝を入れるのは、この人ってのも面白いかなって。
警官に連れて行かれる時、チェギョンが放った言葉で
彼女はきっと目が覚めたに違いない。
本気で皇太弟を叱れる女性に、驚いたでしょうし
お飾り妃ではなかったと確信したのでしょうね。

それからの2人をどういう思いで見てきたかは
またこの後、語っていきたいと思います。

来週中に一回は更新したいな~。
また中途半端な場面での年越しになりそうだわ。
12月は忙しいのをわかっているのだから、
書き溜めしとけよって話です。

あ、それからジミンの服装ですが
おそらくパリッとした記者風にまとめているつもりが
ところどころでチグハグになっていると推測してます。
アクセサリーとか、バックとかがちょっと合っていない感じ?
チェギョンとの服バトルを突っ込んでみたら面白いかもですね。

今日は助かりました。
コメントもうれしかったです♥
ありがとうございました!!
[2016/12/09 20:20] URL | Luna #- [ 編集 ]

鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんにちは。
コメントをありがとうございました♪

更新日が予約のままになってました。
皆さんがちゃんと毎日来て下さるおかげで助かっています。

いきなりのジミンに驚かれたと思います。
「ガラスの靴」は本筋とは違うお話でしたし、
単発で終わる章だったはず。
でもね、どうしてもジミンに会いたくなってしまって・・・
あれからジミンはどうしてる?
なんて考えていたら、鮮やかに現れてくれました。

あの章も、こうして繋げられてよかったです。
こうしてみると、全部繋がった事になり
目的がまた一つ達成できました。
[2016/12/10 15:27] URL | Luna #- [ 編集 ]

とうとうお出ましですね!
Lunaさん~
こんばんは~☆

更新ありがとうございます(^-^)v

彼ではなくて彼女でしたか!
このお話の最初の頃に登場したのがジミン

相変わらずの彼女だけど甘いと言われながらも信じるチェギョン

それにしても掃除道具入れに隠れてもチェギョンに言いたかったことがあったのですね!

あの記事もやはり彼女だったようで、チェギョンに何かしらの復活パワーを与えてくれる存在になりそうですね!


また違った展開になりそうで楽しみです♪
[2016/12/10 21:47] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

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[2016/12/11 18:14] | # [ 編集 ]

Re: とうとうお出ましですね!
くこまりぶーさん、こんばんは。

ジミンの登場シーンを考えていて、
思わぬ展開にしてしまいました。
彼女のあれからと、チェギョンのあれからが過ぎ
どうしてここで再びで会う事になったのか・・・
ちゃんと描こうと思っています。

年末近くになり、ものすごく忙しく
いい加減に書いてしまうのがイヤで、ノロノロ更新に。
落ち着いてちゃんと描きますね~。

コメントをありがとうございました♪
こちらもさすがに寒くなってきましたよ。
きょうはモコモコセーターを着ていまーす。
[2016/12/11 21:59] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。

年末で忙しいのと、町内の組長さん業務が重なって
右往左往しています。
ここはどっしり構えて描きたいので
慌てずゆっくりいこうと思っています。
なぜここでジミンだったかを、ちゃんと描かないとね。

娘が気管支炎になってやっと治りました。
会社は皆の咳でうるさいくらいです。
冬到来ですね。
per~さんも気をつけて!

コメントをありがとうございました♪
今週中に一回はアップしたいな~。
[2016/12/11 22:05] URL | Luna #- [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/12/14 16:42] | # [ 編集 ]


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