宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め! 19
一日に一回ペースのチェギョンの公務は順調だった。
身体に負担がかからぬように短時間であったし
もちろん泊りもない。
昼間の公務にはチェ尚宮が、夜の公務はユ尚宮が随行し
チェギョンを支えた。
彼女達はまとわりつく記者達を厳しく制し
ひたすらチェギョンを守る。
そのため、チェギョンのコメントは全く取れず
マスコミの間に不満が広がった。
今までのサービス精神はどこへやら
チェギョンは遠くで手を振るだけ。

逃げれば追うというのが、動物の本能で
パパラッチの追いかけも過熱していく。
チェギョンを乗せた車はソウルの街を右へ左へと縦横無尽に走る。
常に渋滞のこの街は逃げるのには容易い。
運転の上手いイギサはスイスイとかわし
チェギョンを無事に宮へ送り届けた。

「ふぅ~。
今日も上手く撒けたわね。
お疲れ様でした。」

チェギョンはイギサに労いの声をかけた。
宮もパパラッチも、何もここまでしなくてもと互いに思ってはいる。
双方が意地になっている感は拭えない。

チェギョンだって一言二言くらいならとは思うが
その通りに報道されるとは限らない。
お互いの信頼関係が崩れた以上、致し方ない事であった。
ある事ない事を書かれるくらいなら「お飾り妃」として生きる。
チェギョンの気持ちはまだ溶けていなかったのだ。




「あれでいいのかな?」

シンの執務室にやってきて、ソファに座ったユルがポツリと言った。

「何がだ?」

「チェギョンのマスコミへの対応だよ。」

「・・・ノーコメントだ。」

シンが冷たく答える。

「夫婦そろって、クールだね。」

「仕方がないだろ。
マスコミはチェギョンが何かを発言する度に
勝手な憶測記事を氾濫させる。
何も言わないなら何も起こるまい。
それだけのことだ。」

「本当はそう思っていないでしょ。」

「何が言いたいんだ! ユル!
またチェギョンが苦しむ姿を見たいのか!!」

「見たくないよ・・・見たいはずないだろ!
だけど、今のチェギョンはお人形さんみたいで
生きていないのと同じだ。」

「いいんだ、それで。
僕やハナのそばで笑って暮らしてくれれば、他に何も望まない。」

「そうか・・・それならいいんだ。
すまん、余計な事を言った。
聞き流してくれ。」

ユルは立ち上がって、部屋を出て行った。



シンは椅子にもたれて「フゥー」と息をつく。

これがチェギョンにとっていい事なのか・・・
それはシンにもわからない。
彼女が今まで積み上げてきた事が何も無くなったとしても
これ以上荒野に愛しい人を送り出すことなんてできない。
宮の中で、チェギョンはイキイキと生きている。
そこまでしなくていいような事まで買って出て
宮のみんなと汗を流して頑張っている。
ここの皆はよく理解してくれているはず。
だから・・・いいんだ。
シンは自分に言い聞かせる。
チェギョンの国母としての資質をはっきり感じた皇帝としての目は
固く閉じてしまおう。
ただただ、妻を愛する夫として生きていたい。
苦しかった日々の後、シンはもう何も考えたくなかった。




「シンくん、入るよ~。」

チェギョンが執務室をバーンと開けた。

「公務に行ってくるね。」

「ああ。 行ってらっしゃい。
ハナは?」

「お昼寝中。
シンくんは夕方から出かけるのよね?」

「ああ、大統領と食事会だ。」

「じゃあ、入れ違いで戻って来れそうだわ。
ハナをお願いね。」

「わかった。 気をつけてな。」

「はーい、行って来ます。」

チェギョンの後ろにはチョン尚宮の姿が見えた。
交代で休みを取る関係で、チェギョンのお供もしばしば代わる。

     ああ、今日はジウンの予防接種の日だったな。
     チェ尚宮もすっかりお母さんしてる。

サンヒョンとチェ尚宮の電撃結婚のおかげで
宮の勤務体制が一気に近代化した。
それは働く女性達にとって画期的な事で
家族寮にはもうすぐ2組のカップルが入寮する予定だ。

チェギョンはこの件でもずいぶんと奮闘した。
勤務体制についての会議では、女性ならではの意見をズバズバ言っていたし
母親としての経験からも貴重な意見を発信した。
男性が圧倒的に多い職場で、女性は意見を述べるまでに至っていなかった宮が
チェギョンの存在で驚くほどの進歩を見せ始めている。
シンはその力を大いに認めていたのだった。

外に向けるパワーを自ら封じ込めたチェギョンは
庶民代表の目と今まで培ったパワーでもって、宮を改革していく。
それを目の当たりにして、ユルは素直に勿体ないと感じたのだ。
シンもそれはよくわかっていた。

だが、今は公務から無事に戻って
自分とハナに笑いかけてくれるだけでいい。
それだけを望む自分に疑問を持ちたくはなかった。

愛しい人の笑顔を守りたい一心だけだった。





コメント
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[2016/11/28 07:21] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、おはようございます。

初冬という感じの朝。
ストーブをつけて着替え中です。

宮の中では普通でいられるチェギョンも
一歩外に出ると、まだ怖いのでしょうね。
我が国のお妃様を見ていて、それはヒシヒシと感じます。
大勢の記者達、その人達が全部自分の味方とは限らない。
自分の一言がどんな影響を及ぼすのかが怖いのでしょう。
私も先をまだ書けないので、ちょっとドキドキです。(笑)

今朝もありがとうございました。
per~さんも元気にいってらしゃーい♪
[2016/11/28 08:14] URL | Luna #- [ 編集 ]

難題…
Lunaさん~
おはようございます☆

更新ありがとうございます(^-^)v


チェギョンの再始動はひとまず何事もなく順調のようですね!
宮の中での活動的な彼女とは違う対応を貫いて日々こなす公務

ユル君が投げ掛けた疑問にもシン君は気づいているけど声を失った彼女を再び見たくないから現状維持のシン君かな

きっと皆がこのままでは良くないことも気づいていながら見守ることに比重をおいているのでしょうね!

本当に難しい問題ですよね…心に抱えることだけに!何度となく傷を受けてきたチェギョンですものね!
本日の公務も上手く対応できるでしょうか…

国母のチェギョン
シン君とハナちゃんの妻でありオンマのチェギョン

どちらもハツラツチェギョンでいて欲しいですね☆
続きを楽しみにお待ちしてます!
[2016/11/28 08:41] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: 難題…
くこまりぶーさん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

ユル君もシンくんも充分にわかっていてのこの会話。
まだ彼らは成長し続けなければならないようですね。

実は私自身、ここまで来てこのような展開になってしまうとは
思っていなかったです。(笑)
もっとほんわか家族を描こうとしていたのですが
「進め!」を書こうとした頃、色々思うところがありまして。
宮を現実的に書く人が一人くらい居てもいいかな~と。

それでも、ちょっとはドラマ宮的な要素も盛り込もうと
只今、奮闘中です。
面白くしていきたいな・・・数年前に戻って。
これはちょこっと予告。(大サービスよ♪)


[2016/11/28 23:15] URL | Luna #- [ 編集 ]

鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんばんは。

宮のみんなが息をひそめて、チェギョンを見守っていますね。
これは本来のチェギョンじゃないって思っていても
今はチェギョンの声が聞こえる幸せを噛み締めていたい。
そんな思いが伝わってきます。

ちょっと荒療治をした方がいいかしら?
なーんて思っていますのよ~。

今日もありがとうございました♪
こちらも寒くなってきましたよ~。
寒いの苦手だから、これからつらいわ。
[2016/11/28 23:23] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/11/29 23:51] | # [ 編集 ]

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[2016/12/01 09:33] | # [ 編集 ]

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[2016/12/04 23:43] | # [ 編集 ]


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