宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め! 18
コト・・・

シンは静かにスプーンを置いた。

久しぶりにチェギョンの声がいっぱいの朝食。
口いっぱいに頬張りながら、まだしゃべる。
ハナもスプーンで机をたたき、盛り上がる。
オンマの元気な声がうれしいのだろう。

    ハナ、アッパは胸がいっぱいでもう食べられないよ。

「あらっ、シンくん残すの?
じゃあ、ちょうだい。
これ、美味しんだよね~。
ハナも食べる?」

チェギョンは、バナナフレンチトーストをハナの手にのせる。
ハナは大きな口を開けて頬張り満足そうだ。

こんな日常が、こよなく愛おしい。
泣けてきそうなほど・・・

シンは思い切って席を立った。




「わあ、時間がないわ。
バン尚宮、ハナをお願いね。」

チェギョンは慌てた。
しばらくのんびりしてしまったせいで、時間の感覚が鈍っていた。
今日の公務は、午前中の一つだけ。
あと、30分で出発しなくてはいけない。

久々のちゃんとした化粧。
気合いが入る。
手に力を入れながら、アイメークを入念にし
少しでも元気に見えるようにチークもしっかりつけた。

「よしっ!」

アジャ、ファイティン!
ハナとアジャ、アジャしてから部屋を出る。

「どう?
快気祝いっぽく元気に見えるでしょ?」

ユ尚宮に向ってポーズをとった。




「チークのお色が濃すぎです。」

後ろから、ダメ出しの言葉が飛んできた。


「オ、オン・・・ニじゃない、チェ尚宮!」

「ご公務の再開、おめでとうございます。」

「あ、ありがとう。
その格好は何?」

きりりと髪をまとめ、制服姿で立つチェ尚宮。
表情も完璧に尚宮に戻っている。

「私も本日より復帰いたしました。
たくさんお休みをいただきましてありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。」

チェ尚宮は腰を折って丁寧に挨拶をした。

「こ、こちらこそ。
予定ではもう少し先だったような・・・」

「いえ、充分お休みをさせていただきました。」

「そ、そう?」

「皇后様、ご覧ください。」

チェ尚宮はポケットから鏡を取り出し、チェギョンに見せる。

「本日のご公務先は、高齢者の施設です。
チークは薄め、アイメークももう少し落とされてはいかがでしょうか。」

「確かに・・・これは晩餐会用のメークだったわ。
直さなくては。
ユ尚宮、ちょっと待ってて。」

「本日は私がお供させていただきます。」

チェ尚宮の落ち着いた声が背後でした。

「そうなの?
復帰してすぐに?」

「皇后様も病後復帰してすぐにご公務でございましょう?
私も精一杯頑張らせていただきます。」

「はい、お願いします。」

鏡の中でチェギョンはニタッと笑う。

「お時間がございません。
早くお支度をなさいませんと。」

「ハイ、ハイ。」

「ハイは」

「一回でしたね、ハイッ。」


「ああ、まいったな。
鬼尚宮が帰って来た~。
シャンとしなくちゃね。」

「お急ぎ下さいませ。」

「はーい。」


どれだけ心配した事か・・・
いても立ってもいられないとはこの事。
サンヒョンに、産休明けを2週間前倒したい旨を伝えた。
もちろん賛成してくれて、シンに打診をしてもらったのだ。
シンはしばらく考えていたが、サンヒョンに頭を下げて
「そうしてもらえると、とても有り難い。」と伝えた。


チェギョンが言葉を失くしてからすぐに
ジウンを少しづつ保育所に馴らしていった。
最初は嫌がってスヨンの腕から離れなかったが、
ベテランの保育士さんはさすがに上手く対処してくれる。
3日もすると、保育士さんの顔を見ると
ジウンはにっこり笑うようになった。
1週間したら完全に慣れて、ママにバイバイもできるまでに。

寂しくないと言えば嘘になる。
仕事を持つ母親は誰もが味わう瞬間。
皇后様はもうすでにこういう気持ちになられたのだ。
海外公務の時はどんなにお寂しかった事だろう。
スヨンはジウンを預けたら気持ちを入れ替えて
完全に仕事モードになれるよう、訓練をした。
クールな母親と思われてもいい。
公私はしっかりと区別しようと心に誓う。



バタバタとチェギョンが部屋から出てくる。

「ユ尚宮、ハナをお願いね。」

「はい、かしこまりました。」

チェギョンの腕から離れる時、ハナは少しグズった。
無理もない。
ここしばらくは母娘べったりの時間を過ごしたのだ。
いくら慣れている尚宮と言えども、母親の代わりにはなれない。

だが、チェギョンはそんなハナに、元気よく「バイ、バイ!」と言って
その後は振り返りもせずに歩き出す。

チェ尚宮はユ尚宮にうなずき、チェギョンの後を追った。

「さあ、気合いを入れて行くわよっ!」

「はいっ!」

たくましい母親達が公務を再開したのは、
まだ雪が残る2月の終わりの寒い朝だった。






コメント
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[2016/11/24 07:30] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、おはようございます。
今朝もありがとうございます♪

働くお母さんが職場に何人もいますが
ものすごく大変そうです。
朝、子供を保育所に連れていくお父さんもいますが
いずれにしても毎日が戦場ですね。
私は下の子が小学校に入学してから働き出したのですが
おばあちゃんがいてくれるので助かりました。

今日から寒くなりますね。
もうすぐ12月ですものね~、一年は早い!
昨日は犬山に行って来ました。
紅葉はまだ真っ盛りではなかったけど、綺麗でしたよ♪
[2016/11/24 08:08] URL | Luna #- [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/11/24 08:37] | # [ 編集 ]

いざ始動ですね!
Lunaさん~
こんにちは~☆

更新ありがとうございます(^-^)v

シン君の胸をいっぱいにする朝の食卓風景は東宮殿に活力を与えているのでしょうね!

それほどまでに心を痛めていたシン君
だからこそサンヒョンオッパの申し出にも頭を下げたのでしょうね!

皆がチェギョンをバックアップしてくれてありがたいです!

チークが濃いのはチェギョンの復活への心意気として笑い話となりそうですが、何やら心配もありますね!
でもチェ尚宮の復職は何にも変えがたい強力サポートです(^-^)v

ハナちゃんのオンマ恋しさは、振り返らないチェギョンにも伝わっているでしょうが前を向くのが国母の務めだから…!

ハナちゃんも成長しますよね!
オンマの方が辛いかな!?
来週もお待ちしてます♪
[2016/11/24 13:20] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
Tさん、こんにちは。

色々な事を思い出して読んでいただけたようでよかったです。
この辺りは想像で書いているのではないので
臨場感があるでしょ?
確かにシンくんは優しくなりましたよね。
相変わらず、言葉では上手く表現できない人ではありますが。
チェギョンが彼を変えたのでしょうね。

今日は寒い日で、キーを打つ手がかじかみます。
温かいコメントをいただいて、じわぁ~と心にひろがり
私はポカポカになってきましたよ。
日だまりのようなコメントをありがとうございました♪
[2016/11/24 14:19] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: いざ始動ですね!
くこまりぶーさん、こんばんは。
今宵もバタバタだったので、やっとパソコンに辿り着きました。

やっぱり、やっぱりオンニがいないと締まりません。
チェギョンはよく1年頑張った!
母親だからお互いの立場はよくわかる。
これからの2人が楽しみになってきました。

お化粧は、久しぶりに気合いが入った感じを出してみました。
結局、チェ尚宮のダメ出しに合いましたけど。
時々ぎょっとするウネちゃんのケバいメークを思い出した次第です。

今日は寒気が入り込んで寒かったですね。
すっかり雪景色でしょう?
冬は苦手で・・・でも、雪まつりには行きたーい。

今日もありがとうございました。
いつも温かい応援をコマオヨ~♪
[2016/11/24 22:10] URL | Luna #- [ 編集 ]

鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

先程、関東地方の義姉と電話してたら
屋根に雪がうっすらと積もったのよ~って言ってました。
こちらはストーブなしでも平気ですよ。
紅葉もまだまだ楽しめそうですし。

二組の母娘達が始動しました。
それぞれの思いを胸に、歩く道は一緒です。
これから色々あると思いますが、
彼女達に応援をよろしくお願いしますね~♪
[2016/11/24 22:16] URL | Luna #- [ 編集 ]


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