宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め! 13
「ウリチェギョン姫~!!」
「チェギョーン!」

エントランスのドアが開いた途端に、賑やかな声がした。
ふり向くと両親が駆け寄ってくるところだ。

    オンマ~、アッパー。

チェギョンはハナを抱いたまま駆け出していた。

皇后になってから、同じ宮内で働く父親とも
前のように頻繁に会えなくなっていた。
シンはいつでも息抜きに会いに行ったらいいと言うけれど
そんな時間はなかなか作れない。
どれほど忙しかったかがわかるというものだ。


「チェギョン・・・あんたって、意外と繊細だったのね。」
「この子だって人の子だ。 傷付く時は傷つくさ。」

両親は相変わらずで、チェギョンはほっとする。

「本当に話せないの?」

母の言葉に、うんうんとうなづくチェギョン。

「アッパって言っておくれ。」

切ない表情の父には悪いけど、全く声が出てこない。
落胆の様子を見せる両親に、チェギョンは微笑んで見せた。


夕食会に間に合うように、シンが帰ってきた。
今日は夜までぎっしりと予定が詰まっていたはずだから
おそらくユルにバトンタッチしたのだろう。
知らん顔をして出かけ、両親との夕食会を企画していたというのは
前にもあったことだ。
チェギョンが落ち込んでいる時など、元気づけようと気を使ってくれる。
でも、今回は少し意味合いが違うのを感じた。

皆で食事をしている最中にも、シンは声をかける。

「な、そうだろ? チェギョン。」
「チェギョンも好きだって言ってたよな?」

何かの拍子に、チェギョンが答えてはくれないかという思いが
見え隠れする。
でも、チェギョンの口はパクパクするだけで 音を発しない。


「じゃーね、ハナちゃん。
今度会うまで、おばあちゃんの事覚えててよ。」

両親がハナをあやしながら、車に乗り込んだ。
心配そうな目は、チェギョンをずっと見つめている。

     オンマ、アッパ。
     ごめんなさい。

チェギョンは元気に手を振って見送った。



翌日は久しぶりに、お祖母様の所に遊びに行った。
まだ右手がご不自由だから、お祖母様付きの尚宮や女官にハナを預けて
チェギョンはお祖母様の手伝いをする。

「チェギョン、その箱をとっておくれ。」

    これですか?

チェギョンは指をさして確かめる。

「この中に、チェギョンが好きなノリゲが入っているはず。」

チェギョンは蓋を開けた。

    わあ、いつ見ても見事な細工ですね。
    手づくりはよくしますが、こんなに細かくできないです。

チェギョンはメモ用紙に感想を書く。

「あげます、あなたに。」

太皇太后は言った。

チェギョンはブンブンと首を振り、お断りする。

     このような高価なものはいただけません。
     お祖母様が一番お似合いです。

チェギョンの書いた文字を読んでから、太皇太后は言った。

「持っていておくれ。
いつか、それに負けないようなチェギョンになったら着ければいい。」

チェギョンは息を呑む。
そして、もう一度ノリゲをマジマジと見た。

     いつか・・・
     これに負けないようになれた時・・・

チェギョンはしばらく見つめ、顔を上げた。
お祖母様の目を見て、しっかりとうなづく。 

「さあ、ハナと遊ぼう。」

お祖母様は尚宮に抱っこされたハナに
新しいおもちゃを見せて、目を細めておられる。

チェギョンはノリゲの入った桐の箱を大事に胸に抱いた。




ハナが眠くなったから、一緒に洋館に戻る。
チェギョンはハナを寝かしつけてから、パソコンを開いた。
本当はシンに禁止されていたが、どうにも気になるものがある。

『言いたい放題』

そこはネットでの位置としては、こじんまりした場所だ。
特別人気があるわけでもないし、有名人が参加している場所でもない。
ブログ主もよくわからない人物だし、
何でもかんでも受け入れている感じがする。
色んな人の色んな記事を載せ、言いたい放題させる場所。
日記に近い記事もあれば、コラムと呼べるような記事もあり。 
その中で唯一皇后陛下を知っていて書いているポソクさん。
彼女?が今回の休養をどう受け取っているのか
チェギョンは気になっていた。

カーソルを動かしていく。
皇后陛下の休養に関しては、皆「働き過ぎ」と書いている。

     わかってるじゃん。
     忙しいんだからね、私は。 
     だから、あんまり叩かないでよね。
     ところで、ポソクさんはどこ?

ずっと見ていくが、どこにもいない。
チェギョンは拍子抜けした。
やはりシンが言うように、単なる知人を装った投稿だったのだろう。

      あーあ。

チェギョンはパソコンをパタンと閉じる。


       ハナはよく寝てる。
       オンマも一緒にお昼寝しようかな~。

母娘は冬の昼下がり、暖かい宮の一室で仲良くまどろんだ。  






コメント
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[2016/11/07 07:21] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、おはようございます。
今朝もありがとうございます♪

そうですね、世の中言った者勝ちみたいなところがあって
活字はどんどん独り歩きしていく・・・
口が上手かったり、引きつける文章を書ける人が
何もかもを仕切っていくというのは、考えものです。

チェギョンの体調が悪くなる時は、相当無理をしている時。
今までがそうだったように、限界がきていましたね。
大人になった分、我慢強くもなって
積もり積もったものがあったのでしょう。

チェギョンとシンがこれをどう乗り越えていくのか、
変わらぬ応援をよろしくお願いいたします♪
[2016/11/07 08:11] URL | Luna #- [ 編集 ]


Lunaさん~
こんばんは~☆

今日はおじゃまするのが夜になってしまいました。
更新ありがとうございます(^-^)v


お食事会はチェギョンの両親を招いてのもの…娘に戻れる時間ですから癒しにもなるはず!
シン君の優しさですね!
繊細とは無縁のような元気印がこうなるのは我慢の限界を越えて向こう側に行ってしまった証
無理に声を出そうとせずに…
今はあるがままに…

いつかおばあ様から頂いたノリゲに負けないチェギョンになるための試練でもあるのかな…

それをプレッシャーには感じないで欲しいです。

何をしたら今を脱することができるかなんてお医者さまでもわからないでしょうね!

チェギョン~ハナちゃんとお昼寝三昧がいいわよ!

Lunaさん~心因性の病気は経験がないだけに、チェギョンの不安を強く感じてしまいますね。

見守っていきますね☆
[2016/11/07 21:16] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
くこまりぶーさん、こんにちは。

チェギョンが歩いている道は、
今までの妃達が歩いてきた道でもあります。
現代のようにネット社会ではなかった時代に比べ
チェギョンを取り巻く環境はさらに過酷。
そこで戦うには今以上のエネルギーが必要でしょう。
なので、お祖母様は敢えて厳しく言われたように思います。
チェギョンが可愛いからこそでしょうか。

象徴の方、要職の方、俳優や歌手の方、有名人の方。
皆、血が通っている人間なのですよね・・・
お腹もこわすし、風邪もひく。
酷い事を書かれたり言われたりしたら、心が痛い。
この頃、いっぱい感じるところがあって
アナログおばさんは悲しいの。。。
だから、この章は渾身の力を出して 頑張って書くわ。

コメントをありがとうございました♪
私、季節のはずれの花粉症で鼻がずりずり・・・
くこまりぶーさんは風邪に気をつけてね~!
[2016/11/08 09:46] URL | Luna #- [ 編集 ]


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