宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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進め! 6
床に敷かれた赤い絨毯の上には、おもちゃがずらり。
ソゴ(小太鼓)、コンギ(おはじき、お手玉のようなもの)、チェギ(蹴鞠の玉)。

ハナはソゴを手に持ち、めちゃくちゃに叩いて遊んでいる。

「お上手ですね、ハナ様。
バチはこうして持つといいのですよ。
そう、そうお上手です。
大きくなられたら、踊りもお教えいたしましょうね。」

ハン尚宮はパチパチと手をたいて褒める。
ハナはうれしそうに笑って、またバチで小太鼓を叩いた。
いつものおもちゃと違って珍しいのだろう。
ハナはバチでチェギも叩いてはしゃいでいる。

その前では、他の尚宮達がコンギで遊んで見せている。

「ハナ様、もう少し大きくなられたら、コンギで遊びましょうね。」


シンとチェギョンは顔を見合わせた。
安堵で思わず笑みがこぼれる。

     よかったな。
     ええ、安心したわ。

2人はうなづいて「ただいま!」と元気よく中に入った。

「ハナ~!!」

その声に勢いよくふり向いたハナは、顔をくしゃくしゃにして笑う。
チェギョンは駆け寄って、その小さな体を抱きしめた。

「ハナ、ハナ。 元気にしてた?」

親子の再会を微笑んで見ていた尚宮達が
シンとチェギョンに腰を折って挨拶をする。
シンも留守中の労いの言葉をかけた。

「では、私達はこれにて失礼いたします。」

絨毯と玩具を片づけて去ろうとするハン尚宮を
チェギョンが呼び止めた。

「それはここに置いていって下さい。
また、ハナと遊んでもらう時に必要です。」

ハン尚宮は驚いた顔を向ける。

「今回は本当に助かりました。
ハナの面倒を見てもらって、ありがとう。
今、宮は人手が足りていません。
でも安易に増やす事もできない状況です。
これからも色々と助けてもらう事があると思います。
その時はどうか、よろしく頼みます。」

チェギョンはハナを抱いたまま、ペコリとお辞儀をした。

「はい、承知いたしました。」

ハン尚宮達は満足げな顔で出て行った。



シンがチェギョンの肩をたたく。

「なに?」

「いやー、チェギョンも大人になったなと思って。
ここに来た頃は、こんな対応はとてもできなかった。
人って成長するんだな~。」

さっきの仕返しとばかりに、シンがチェギョンをからかう。

「皇帝陛下のお言葉、ありがたく頂戴いたしますっ!」

「全然ありがたそうじゃないけどな。
ほらっ、ハナおいで。
アッパにも抱き締めさせてくれ。」

「だめよ。
まだ、私が充電中なの!」

「ハナ~、アッパのところにおいで♥」

「イヤよね~、オンマがいいに決まってる♪」

ハナの困った顔は、チェギョンの困った顔にそっくりだ。
シンはハナの取り合いをしながら、幸せを噛み締めていた。



女官がいれてくれた紅茶で体を暖めていたら、メールが届いた。

「あ、オンニからだ。」

チェギョンは読みながら、ちょっと眉をひそめる。
チェ尚宮からのメールにしては珍しいリアクションだ。

「シンくん、ハナをお願い。」

シンは何も聞かずに「ああ。」と答えた。




「公務の成功と無事のお帰り、心よりお慶びいたします。」

オンニはチェ尚宮の顔で言った。

「はい、帰ってきました。
留守中、色々とありがとう。」

チェギョンも皇后として答える。

「いえ、私は何もしておりません。」

チェ尚宮は唇をかんだ。

「お留守の間、ジウンと一緒にハナ様をお散歩にという予定でしたが
一日も実現できませんでした。
本当に申し訳ございませんでした。」

すみませんと頭を下げるチェ尚宮の肩を抱いて
チェギョンは「いいのよ、わかっているわ。」とつぶやく。

女官達から報告は受けていた。

チェ尚宮が何度も宮を訪れて、ハナの事を案じてくれていた事。
だが、ハン尚宮達が「育児休暇中ゆえ、ハナ様の事はこちらでする。」
と突っぱねていた事。
ハナが「ジウ、ジウ。」と、会いたがっていた事も。

「ハナがね、ジウン禁断症状が出ているみたいなの。
明日の午後、一緒にお散歩を付き合ってくれる?
ね、オンニ?」

「ええ、ええ。 もちろんでございます。」

やっと気が楽になったのか、チェ尚宮の顔に笑みが戻った。



洋館に戻る道すがら、チェギョンは腕を組みながら考える。

     オンニが仕事に戻ったら、また大変かもしれない。
     尚宮の中でも上下関係があるし、
     ハン尚宮一行は簡単にはいかない人達ばかりだ。
     今回は助けてもらったけど、前途多難だわ。

あーあ。
ため息と共に、大あくびが出た。


「お疲れ様。
大きな口だね。」

車寄せに近い庭の片隅でユルが笑っている。
公務を終えて、今戻ったばかりのようだ。

「疲れたわよ~。
すごく遠かったし、ずーっと皆さんの視線に晒されてるし。
あくびくらいさせてよ。」

「どうぞ、どうぞ、存分に。」

「あ、ユルくん。 ありがとうね。
宮が色々大変だったみたいで・・・
帰ってから聞いてびっくりだったわ。」

「お祖母様ももうお歳だ。
気をつけないとって実感した。
それに、叔父様も年々弱くなられてるね。
ハナと遊んでいるお姿を見て、そう思ったよ。」

「そうね・・・本当に。
私達がしっかりしないといけない。
頑張っている割に、なかなか評価されないのよね。
まだまだって事だわ。」

「・・・記事、読んだの?」

「読むわよ。
その日の公務で反省点はなかったかとか、
皆さんの反応はどうだったかしらとか。
公務をやりっ放しにはしていないわ。
ショックな事も書かれるけれど、イチイチ気にしない。
いや、反省はちゃんとしていますよ。
でもね、もういい加減勘弁してっていう記事もあるよね・・・」

「・・・。」

「ユル君はここで、そうだねって言わないとダメよ。
あなたも被害者なんだから。」

「被害者? 僕が?」

「そうよ。
もう済んだ事なのに、いつまで引っ張るつもりかしら。
マスコミって、よっぽど暇なのね。
ムカツクったらありゃしない!
ユル君は被害者なのよ。
深刻な顔をして加害者ぶってんじゃないわよっ! いい?」

チェギョンはビシッと決めて去って行った。


     あーあ、もう。
     謝ろうとしたのが、慰められてる。
     かっこ悪いじゃないか。
     自分だって、結構キレテるくせに・・・
     なんだよっ、チェギョン。

「ホントになんだよっ。」

足早に歩いていくチェギョンに、その声はもう届かない。


気がつけば、西の空に黄色い三日月。

ユルは複雑な思いでそれを眺めていた。






コメント
おはようございます
更新ありがとうございます。
越後屋さんに二言はない!と、思っていましたけど
もしかして、私プレッシャーかけちゃいましたか?

チェギョンは、チェ尚宮からのメールを読んで
居ても立っても居られなくて、早速会いに行ってしまったんですね。
もしや社宅に押し掛けた?

尚宮問題は、三歩進んで二歩さがる…
でも確実に前進はしている模様・・・なのか?
一筋縄ではいかない面々だけど、頑張って進めー!

今日は11月並みの気温になるそうで。
つい先日まで夏日だったのが、ウソのようですね。
年々、秋が短くなってるような気がします。

それではまたー(^.^)/~~~

[2016/10/13 07:35] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: おはようございます
ぶんちゃんさん、おはようございます。
今朝も早くにありがとうね~♪

今回は2つストックがあったのよ、えへへへ。
手直しが間に合ってよかったわ。

一見平和そうな宮も、まだ内面に問題を抱えていそうですね。
伝統を重んじる狭い世界。
そうそう簡単にはいかないでしょう。
でも、古い人間がいるというもいいものなんですよね。
私は祖母にお手玉を作ってもらい、一日中遊んでいました。
祖母の着物をほどいた地味な柄でしたが
とても大切にしてたのを思い出します。

新旧の尚宮達が、上手く機能すれば
とても素晴らしい宮に変わっていくと思うのですが。
チェギョン、ファイティン!!です。
[2016/10/13 08:08] URL | Luna #- [ 編集 ]

こんばんは~☆
Lunaさん~
二話も更新ありがとうございます(^-^)v
かなりの出遅れでごめんなさい!

マスコミには厳しいことも書かれ宮では普段とは違うことが起きていて、若き皇帝夫妻は大変ですね!

チェギョンは読んでいたのですね!
キツイことも書かれながらユル君にまで配慮する彼女はやはり成長しているのね!

そしてもちろんシン君も…どんな目線かわからないチェギョンに笑ってしまいました!

様々なことを経てきたからこそ今の宮があるけど、まだまだ難しい局面が存在しますね!!


宮の職員それぞれに思うことがあっても両親不在のハナちゃんが健やかに過ごせていたのが嬉しいです(^-^)v

おばあ様の怪我
ヒョンさんの体調
そして尚宮問題…等々

共に成長をたたえ合う二人の更なる手腕が問われるところですね!

そこにはユル君の奮闘もさらに必要でしょうね!

何だか私まで力が入ってしまいます(笑)

Lunaさん~そちらも秋の気配でしょうか…
北国は薄手のコートを羽織るようになりました!
只今、風邪気味おばさんです(苦笑)
Lunaさんも気をつけて下さいねm(__)m
[2016/10/13 18:37] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

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[2016/10/13 19:13] | # [ 編集 ]

Re: こんばんは~☆
くこまりぶーさん、こんばんは。

宮はやはり一筋縄ではいかない。
今日も何かが起こります。(笑)

チェギョンはしっかりと読んでいましたね。
もう、ひたすら公務を続けているお人形とは違います。
そして、成長するという事は新たな試練を呼び
また前へと進んでいかなくていけないのです。
この章では、そんな姿を描いていきたいなと思っています。

こちらも寒くなりましたよ。
でも、一日の寒暖差が大きくて体調管理が難しいです。
まだコートは着ていません。
北国はもうすぐ、冬がやってきますね。
お身体に気をつけて下さい。

今日もありがとうございました♪
生活がちょっと落ち着いてきて、書く時間がもてるようになったので
さくさくと頑張ってみまーす!
[2016/10/13 22:16] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

ユル君は公務に忙しく、
ハナちゃんは結局、ハン尚宮達がみてました。
味のある子守りをしていたようで、
それはそれでいいとは思うんです。
これからは、若いチェ尚宮達との兼ね合いが難しくなっていきますね。

楽しい事に向ってまっしぐら。
per~さんは気合いで頑張ってね♪
私はちょっと風邪気味~。
何か楽しい事を見つけなくては!
[2016/10/13 22:21] URL | Luna #- [ 編集 ]

鍵コメのRさんへ。
Rさん、おはようございます。

人生が続く限り、色々な問題が起きるように
宮が続く間は、たくさんの問題を抱えますね。

最近は身近な問題が気になって書いています。
それだけ宮が身近な感じになってきているのでしょうかね~。

韓国という国が常に持っている思いにも
だんだんと迫っていきたいと考えています。
もう、ファンタジーじゃなくなってきました。(笑)

コメントをありがとうございました。
寒くなってきましたので、お身体に気をつけてね♪
[2016/10/14 07:56] URL | Luna #- [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/10/16 22:26] | # [ 編集 ]


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