宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 35
「ああ、びっくりしたわ。
どこで誰が見ているか わからないよね~。
ちゃんと変装したのに・・・
見破られるなら、もっと可愛い服にすればよかった。」

かなり遠くの廊下からチェギョンの声が聞こえてくる。

ユルに抱かれたハナが両手を叩き
オンマの声に反応して喜んで足をバタバタさせた。

「ベビー服を買うだけって、言ってたよな?
なんで、スイーツ売り場で並んでいるんだよっ!
皇后なんだぞ、自覚を持てよ。」

シンの声は聞きとりにくいが、一応言っておく風に聞こえる。

「だってェ~、国民の皆さんが熱くなっているスイーツは
私も知っておく必要があるでしょ?
それも皇后としての努めだと思うの。
国民と共にある宮を目指しているから、当然のことよ。」

しれっとした、チェギョンの声はよく通る。

「ホントに、お前は~!」と言いながら
きっとシンは目を細めているに違いない。
声だけでも、その光景はよく視える。

「ハナ。
君のオンマはあの頃と変わらない感性を持ち続けている。
こんな風に宮で暮らしていけるのは、彼女だけだと思ってたけど。
おじちゃんも幸せになっていいのかな~?
君みたいな我が子を、こうして抱っこしてもいいの?」

手足をバタバタさせていたハナが、ユルの顔をじっと見つめた。
そして、ニマッと笑った。

「オンマにそっくりな笑顔だね。
ハナ、きっと君は幸せになるよ。」

ハナはユルの頬に手をあてて、「あう~。」と言った。



バァーン!!
勢いよくドアが開く。

「だーかーら、ドアは静かに開けろって。
チェ尚宮がいないからって、オテンバ妃宮に戻るなよ。」

言葉とは裏腹のデレシンの声がした。

ハナはくるっと振り向くと、もうチェギョンの方に身を乗り出している。


「あう、あう。」

ハナは身体全体で喜びを表現し、ユルの手を離れ
チェギョンの胸へと飛び込んでいった。

「ハナ~、おりこうにしてた?
おじちゃんに遊んでもらってたの?
そう、よかったね~。
今夜は元気だね、いっぱいお昼寝したのかな?」

チェギョンにぎゅっと抱きしめられて
ハナははじけそうな笑顔をみせる。
そして、小さな身体はオンマからアッパへ。

「ハナ~、ただいま。
おお、元気いっぱいだな。
今夜は大変だったんだぞ。
君のオンマがまたやらかしてくれて。」

チェギョンは、まだ言ってるみたいな顔で意にも介さない。

「ユル君、ありがとうね。
仕事がいっぱい溜まってるはずなのに。」

「ハナと遊ぶのが、ストレス解消になるんだ。
すごく楽しいよ。
な、ハナ~♪」

ユルは、シンに抱かれたハナのほっぺをつついて言った。

「尚宮と女官に順番で夏休みを取ってもらってるから
お祖母様やお義母様、ユル君も総動員で、申し訳ないわ。」

「こういう時は、家族が助け合わなくちゃ。」

ユルはそう言って笑った。



「さぁーてと、ハナ、お風呂に入ろうか?」

シンがハナを高い、高いをしながら連れていく。

それを見ながら、チェギョンは大きくノビをして肩をまわした。

「疲れたの?」

「音楽会は、やっぱり苦手。
毎回、睡魔との闘いなのよ。
同じ芸術でも、私のは美術ですからね。」

ユルの問いかけに、チェギョンは笑って答えた。

「彼女も美術系だから、音楽会は苦手かもしれないな。」

独り言のように言うユルに、チェギョンは微笑みかけた。

「いい人でよかった。
ホントにいい人。
ユル君の事、正面から理解しようと努力しているわ。
この宮の事も含めて全てを。」

「うん・・・」

「ユル君、ファイティン!!」

「おお、ファイティン!!」



「おやすみ~♪」

チェギョンの元気な声が聞こえてきて、シンはハナと浴室に消えた。







「シオンの意思を尊重するよ。」

ユルはいつもの涼しげな表情で言った。

シオンはユルがこう言うと確信していたけれど
もう少し何らかのリアクションが欲しかったなと思う。
それは「彼女」としての我儘で、シオンの若さだ。



ユルはシオンの答えがわかっていた。
チェギョンに会わせようと思った時から、わかっていたのだ。


シンが苦しんだように、自分にもまだ迷いがあったから。
いや、18歳のシンよりも それはもっと深いのかもしれなかった。

人は歳を重ねるごと、生きる事に慎重になる。
まして数奇な運命に翻弄された身とあっては
時の流れにさえ、素直になれない自分を感じる。

そこにシオンを巻き込む恐怖。
それ自体を拭えない状態で、
彼女を迎えるのは違うのではないか・・・
ずっと考えていた事だった。



「ねえ、ユル?」

「ん?」

「私達、ダメになったりしないよね?」

「シオンは自信がないの?」

「それは・・・
自分には自信があるわ。
でも、私は宮が怖い。
あなたがそこでずっと私を待っていてくれるのかは
正直言って心配だわ。」

「人の心に絶対はないよ。
僕だってシオンが社会に出て素晴らしい人と出会うかもって
すごく不安で心配だ。
だから、自分を成長させる事に懸命になるよ。
君をがっかりさせない男になりたい。
デキル女性が彼女だと結構大変なんだよ。」

「なによ、それ。」

「僕達が本物なら、絶対に大丈夫!
偽物なら、仕方がないって諦めよう。
この頃、そう思うんだ。
無理をせずに続けられる関係でいられたらって。」

「何だか、クールね。」

シオンは少し不服そうだ。

「クールじゃないよ。
本当はビクビクしている。
僕は臆病な男なんだ。
でも、今は君を宮に引っ張ってくる時期とは違う気がする。
無理矢理そうしたい気持ちはもちろんあるけど
そんな事をしたら、一生自分を責めそうで・・・」

「何も考えずにあなたの胸に飛び込んでいきたい気持ちはあるの。
でも、私も今は違うと思う。
まだ、その時じゃないって・・・自分を押えている。」

「うん。
その時が来たら、僕は君をさらいに行く!」

「ええ。
楽しみに待ってるわ。」

ユルとシオンは微笑み合った。
もうそれ以上の言葉は必要ない。


「今日は僕が美味しいものをご馳走するよ。」

「また、新しい隠れ家を見つけたの?
大丈夫? リークされない?」

「ああ、友達の知り合いで信頼できる店があるんだ。
さあ、行こう!」

「お腹がすいてたの~。
いっぱい注文してもいい?」

「ああ、シオンはもっと太らなきゃ。
ここしばらくで、もっとヤセちゃったし。」


ユルはシオンに手を差し出す。
シオンはしっかりとその手を握った。

   いつか、あの2人のように・・・
   宮で幸せになる。


ユルとシオンは見つめ合いながら、歩き出す。

   絶対という言葉ほど当てにならないものはないけれど、絶対大丈夫!
   自信がある。

   自信がやがて確信に変わる時まで、別の道をゆく。
   寂しくなったら、寄りそって温め合えばいい。
   僕たちはその術を知っている。


太陽が2人の頬を照らす。
日差しはまだキツイが、空には秋の雲。

「夏が終わるね。」

「ああ、だけど・・・またやってくる。」

「うん。」

「さあ、急ごう!」

「よーい、どん!!」

シオンはユルの手を振り払って駆け出す。

「シオン、ずるいぞ~!」


宮の可愛い皇子様は、顔を真っ赤にしながら
リスのような女の子を必死で追いかけていった。






       * 皆さま、こんにちは。
       不定期更新にも関わらず、
       日々おいで下さりありがとうございます。
       新しく来られた方でしょうか、それとも読み返しの方かしら?
       過去のお話一つ一つに拍手を下さり、ありがとうございます。
       更新をしていないのに、毎日たくさんの拍手があり
       驚くとともに、とてもうれしかったです♪

       さて、お話の続きですが、まだ一行も書けてなく
       新たな章に付ける題名も決まらない状態です。
       構想は出来上がっておりますので、2、3話書いてから
       題名をつけようかと思っています。
       今までとは逆のパターンですので、
       ちょいとお時間をいただきますね。
       ノロノロ更新、ホントにすみません。

       まだまだ暑さが残る毎日、お身体に気をつけてお過ごし下さい。
       台風もいっぱい来てます、どうかご用心を。
       オリンピックも終わり、野球はドベゴンズ、愛しのSMAP解散。
       私はすっかり元気がないですが、頑張ります!!
       
       カラ元気のLunaおばちゃん、ファイティンでござりまする。
       では、またお会いしましょう。  あんにょん♪ *
       




コメント
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[2016/08/23 07:22] | # [ 編集 ]


Lunaさん~
おはようございます☆

今週も更新ありがとうございます(^-^)v
不定期でもLunaさんのお話とお声が聞けるのは大歓迎です!
のんびりと…よろしくお願い致します(^-^)v

皇帝陛下夫妻といっても若い夫婦ですから、こんな会話があって家庭円満光景ですね(笑)

長い時間をかけて築いた二人の幸せ

きっとユル君もリスのような彼女と共に歩めます!
今はシオンが宮に入る時間ではないということですね
彼女の人生には欠かせない時間を、互いに違う生活を送りながら見守るのもいいと思います☆

それまではハナちゃんに癒してもらうユル君かな(笑)
本当に今のユル君とシン君チェギョンの関係は温かくてステキです!

いつかシオンも加わって男性陣<女性陣の構図になりそう(笑)

ユル君、ファイティン!!


Lunaさん~思わずドベゴンズに吹き出しました~☆
[2016/08/23 10:17] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんにちは。
今日も暑い、暑い!
どーなってんの?と、誰もいないのにつぶやく私です。

若過ぎてお子ちゃま恋愛だったシンチェと対称的に
ユル君とシオンには、ちょっと大人な感じの恋愛をしていただこうかと。
互いを温め合う術も知らず、傷つけあったシンとチェギョン。
それを見ていたユル君は充分に学んだ事でしょうから。(笑)

これからの2人は、また随時お伝えしていこうと思っています。
まあ、人生山あり、谷あり。
色々あるかもしれませんね~。(越後屋健在!)

今日もありがとうございました。
お互いに身体には気をつけましょうね♪
[2016/08/23 12:48] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
くこまりぶーさん、こんにちは。

そちらは大変なお天気ですよね?
テレビで見てて、思わず足が引っ込むくらい・・・
(って、どんな体勢で見ているの?と、突っ込まないで下さいませ。)
こちらは、相変わらず体温より気温の方が高い日々。
サウナにいるみたいな毎日に、げんなりしております。

お互いをよく知らないで結婚した2人と
とてもよくわかり合ってるのに、今はまだ結婚しない2人。
対称的に描くのも面白いな~って思ったのです。
宮に突撃してきたチェギョンと、
じっくり時間をかけてやって来るであろうシオン。
この2人もなかなか面白い題材です。
成り行きで結婚した分別のない女子高生(チェ尚宮曰く)が
必ずしも失敗だったわけじゃないですものね~。
人生に慎重すぎるのも、期を逸する事もあるし。
宮には、お話の芽があちこちに散らばっていて
やっぱりここは面白いです。

くこまりぶーさん、名古屋人は自虐的にドベゴンズって言うのよ~。
そして、負けても負けてもドームに行ってしまう・・・
ああ、どうしてもドベはイヤァ~!!
今週末もまた、一緒に戦いに行ってくるわ。

今日もありがとうございました。
台風の後始末は大変ですが、頑張ってね!!
[2016/08/23 13:07] URL | Luna #- [ 編集 ]

拍手鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんにちは。

かなり被害のある地方でしたのね。
川が増水すると怖いですよ。
普通の道が川になるのも怖いですけど。

結婚は若さや勢いでしちゃうのがいいかもっていう考えなのですが
今回は別の視点から書いてみました。
こういうじっくり型もありですよね。
2タイプのカップル、どんな宮、どんな未来を作っていくのか。
最後まで書けるかわかりませんが、楽しみになってきました。

台風の後は掃除が大変です。
頑張って下さいね。
今日もありがとうございました♪
[2016/08/23 13:21] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/08/23 19:52] | # [ 編集 ]

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[2016/08/23 20:21] | # [ 編集 ]

Re: 更新ありがとうございます。
鍵コメのTさん(19:52のかた)、こんばんは。
コメントをありがとうございます♪

それは、素敵なご縁ですね。
ドラマです! いいわァ~♥
詳しくお聞きして、お話の参考にしたいくらい。
世の中のカップルの数だけ、ドラマがあるのですね。

ユル君とシオンちゃんのこれからも
温かく見守って下さいね。
時々は登場させようと思っています。

お天気が不安定な上に、暑過ぎて・・・
Tさんもお元気でね!!
[2016/08/23 22:18] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: NoTitle
鍵コメのTさん(20:21のかた)、こんばんは。
Tさんが続いて、どうしようかな~って思い
これでわかりますか?

ユル君とシオンちゃんには、ゆっくり幸せになってもらいましょう。
時間をかけて育む。
そういうのもいいわよね。

確かにデパ地下で雅子様が並んでたら、前代未聞の珍事だわ。
日本の皇室では絶対できない事を宮で実現しています。(笑)

リオオリンピックをチェギョンが応援している姿、いいですね。
ドラマでもシンくんに教えていたわ。
今回は2人で楽しく応援してたよね~。
面白い発想だと思いました、ありがとうございます♪
[2016/08/23 22:59] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/08/23 23:49] | # [ 編集 ]

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[2016/08/24 00:16] | # [ 編集 ]

Re: 夢
鍵コメのSさん、こんにちは。

素敵な詩をありがとうございます♪
ユル君の気持ですよね?
茶髪の彼が言ってくれそうな言葉でした。

ユル君とシオンちゃんは、ゆっくり歩き始めました。
焦る事は少しもないのだと、大人になった彼らは知っています。
自分達がしっかり前を向いていれば、きっと大丈夫だと。

ここのユル君は、ずっとこういう感じなのでは・・・
今は、そう思っています。
[2016/08/24 14:07] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/08/27 00:56] | # [ 編集 ]

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[2016/08/30 21:04] | # [ 編集 ]

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[2016/09/01 00:04] | # [ 編集 ]

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[2016/09/05 08:07] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、おはようございます。
元気ですよ~♪
ありがとうね!

ご無沙汰しております。
実はCさんとソウル「宮を勝手に巡る旅」をしておりました。
文字どおり「宮」三昧の旅で、ものすごく歩き疲れましたが
とても有意義な旅になりました。

やはり現地に行くと色々考える事があります。
また、その記事を上げたいと思っていますが
あまりにも疲れて、しかも今日から仕事なので
しばらく日本の暮らしに戻す事から始めないと・・・

ジェウク君はかっこよかったでしょうね~。
彼みたいに語学が達者だといいのだけど。
カタコト以下の韓国語で、珍道中してきました。(笑)
[2016/09/05 08:18] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/09/06 23:37] | # [ 編集 ]

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[2016/09/08 00:20] | # [ 編集 ]

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[2016/09/08 22:29] | # [ 編集 ]

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[2016/09/10 00:06] | # [ 編集 ]

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[2016/09/10 23:27] | # [ 編集 ]


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