宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 33
マカオの話は、シン以外には滅多に話さない。
そのシンにだって、今ではギャグとして茶化して話す。
マジで話したら、今でも泣けてくるから。
それほどツライ経験だった。

これから何が待っているかは知らないが、
今まで生きてきた中では、あれが人生最大の危機だと言える。
廃妃になったら、シンと別れて暮らすか、シンが宮を出るかの2つに1つ。
シンはどちらを選択しただろうか・・・
今でも答えはわからない。
ただ一つ言えるのは、そのどちらを選んでも
2人には今のような幸せはなかったと思える。

シオンには全てを話す事はできないけれど
できるだけ自分の気持ちを忠実に伝えたかった。



シオンは涙を浮かべながら、黙って聞いていた。
チェギョンはまだ言い足りない気持ちを残しながらも
これ以上は宮の機密に関わると思い、ぐっとこらえる。

「シオンさん、ここまではちょっといいお話。
いや、結構ツライ話ではあるけれど
皇帝夫婦の純愛物語風に話しました。

で、私が言いたいのはここからです。
もう少し聞いてね。」

シオンは涙を拭いながらうなづく。

「私は廃妃の恐怖におびえながらも、
マカオではしっかりとお妃教育を受けていました。
それは宮で学んでいたよりももっと厳しくて・・・
チェ尚宮っていう鬼尚宮とのマンツーマンだったから
毎日が、そう、地獄の日々だった。
私はお勉強がキライだから。

でね、それと同時に他の事もたくさん学んだの。
マカオは西洋と東洋の文化が共存していて、とても興味深かった。
文化や伝統を理解するのは、その国の精神を理解するのが一番なの。
そういう意味では、ここに来たのも悪くないって思えた。
興味を持って自発的に始めた勉強は本当に楽しかったし、
どんどん吸収できたの。
くじけそうになる時は宮の事は忘れて、この勉強に没頭したわ。
デザインの勉強をしながら、異国を回りたいとも思った。
次はスペインに行こうかな~って本気で思ってたんだから。

会いに来たシンくんに、自分の夢を熱く語ったの。
それは、たぶん・・・彼の事を諦めかけてたからだと思う。
私は大丈夫って安心させたかったのかもしれない。
皇太子の座を降り、懸命に女王陛下をサポートする姿を見て
彼は皇帝になるべき人だと、確信してたし。
私が彼の足を引っ張ったり、重荷になるのは絶対にイヤだった。
このまま廃妃になるのがいいのかもしれないと、覚悟をしたわ。

だから、彼がプロポーズをした時
いや、結婚しているのにプロポーズも変なんだけどね。
すぐに、答えられなかったの。
まだ宮や王族会が怖かったし、国民感情も怖かったし
何よりシンくんを不幸にしてしまいそうで怖かった。」

シオンはコクコクとうなづく。

「でもね、最後は自分の気持ちに正直になろうと思った。
私、ものすごーくシンくんが好きなの。
世間は許嫁で結婚して本当に愛情があるのか?
なんていう意見もあるらしいけど。
ホントに、ホントにだーい好きなの。
だから、何があっても一緒にいたかった。
子供がずっとできなくて酷い事も言われたけど
どうしてもシンくんのそばを離れたくなかった。
だって、イヤでしょ?
自分が好きな人の隣に違う人が寄りそっているなんて。
そう、思わない?」

「ええ、思います。」

「だから、困るんだよねェ~。」

チェギョンは急にアジュマ風な言い方になった。
ため息をついて、頬をポリポリと掻く。

「そうね、あと一つ付け足すと。
マカオで学習した事は無駄ではなかったってこと。
お妃教育だけじゃなく、異文化に触れて感じた事が
今、宮の中で生きているの。
伝統文化を継承しながら、他国との文化交流を試みる。
その第一歩がマカオだったと思うのね。

あのまま、何事も無く宮の妃宮でいたなら
ただ単に日々の公務をこなし、何も考えずに生きてたかもしれない。
宮のお飾りとして、ただ愛想を振り撒いていたと思う。
あ、表面的にはそう映っているかもしれないけど
実際は宮で色々な事をしているのよ~。
ちょっとしんどいけどね。
マカオの半年があったからこそ、今の自分がいる。
それは言い切れるわ。

だからってわけじゃないけど、
シオンさんの仕事に対する考えを否定はしません。
あなたはそれできっと成長する。

でも、宮の妃と仕事との両立は絶対に無理です。
『法度』には想定もされていないから、盲点をつけば
結婚しても仕事をすることは可能かもしれない。
でも、物理的にできないものはできない。
私達の平均睡眠時間を聞いたらびっくりするわよ。」

チェギョンはそう言って笑った。



「私と話した事で、ますます困った事になったかもしれないわね。
シオンさん、いっぱい悩んで答えを出して下さい。
あなたが納得のいくように、時間をかけて。
ユル君も宮も逃げやしない。
ずっと待っていると思います。」

シオンは涙が溢れ出てくるのを止める事ができなかった。




イギサに急かされて、チェギョンが去った後も
シオンはそのまま席を立つ事ができないでいた。

女主人は、新しいアイスコーヒーをそっと置いていった。





コメント
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[2016/08/08 11:26] | # [ 編集 ]

Re: NoTitle
鍵コメのTさん、こんにちは。

チェギョンやシオンに聞かせたいようなお言葉の数々、
ありがとうございました♪

若い時は、色んな事がわかっていない。
私のようにずいぶん生きてこないと視えてこない事もいっぱいあって。
だから、たくさん悩んで生きて欲しい。
そう、思って書きました。

よりいい方向に誘導するのは簡単ですが
自分で考えて答えを出さないと納得いかないでしょうし。

でも、若いっていいですねぇ。
しみじみ思います。(笑)
[2016/08/08 14:07] URL | Luna #- [ 編集 ]


Lunaさん~
こんばんは~☆

更新ありがとうございます(^-^)v

チェギョンの話すことは良いことばかりではないでしょうし、逆にユル君には不利な面も多いでしょうね!
でも話せる範囲の全てを聞いた上で自分で結論を出すのが一番なのですよね!!

理解して納得して…それでもあれこれ悩んで発進できれば、きっと上手くいくはず!

その過程をなくしては、どちらを選んでも彼女は幸せにはなれないと思います!
チェギョンが帰った後も動けなくなるほど宮は重いところ…

先は長いですね!

Lunaさん~体調大丈夫ですか?
北国の30℃越えで暑いと思ってはバチが当たりそう!!
[2016/08/08 18:39] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

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[2016/08/08 20:16] | # [ 編集 ]

拍手鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんばんは。
コメントをありがとうございます♪

折しも、今日は天皇陛下のお気持ちが発せられた日。
このニュースはやはりオリンピックより
真剣に見てしまいます。

皇室のある国に産まれた私達は、
「宮」が身近だったのかもしれませんね。
こんなにのめり込んで書きてきたのは
やはりそうだったのか・・・と感じました。

何にも考えずに生きてきましたが
日本人の血が流れているのを実感した日です。
[2016/08/08 20:27] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
くこまりぶーさん、こんばんは。

今日は体温より3℃も高かったよ~。
もう、何だかよくわからないくらい暑かった・・・(意識朦朧)

チェギョンには、お姉ちゃんぽい感じの事は
言ってほしくなかったんです。
ただ、淡々と話すだけがいいと思いました。
書いていて、ちょっと物足りない感じがしましたが
その方が真実が伝わる気がします。

宮は重いところ・・・
本当にそうですね。
私達が普通にあると思っている皇室も
ずいぶんと重いところなのでしょうね。
今日はつくづくそう思いました。

今日もありがとうございました♪
北国の夏も暑そうですね。
ファイティン!!
[2016/08/08 22:27] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

ホントに暑いねぇ・・・
でも、母と言ってたんだけど
風邪やインフルの恐怖と闘う冬よりはいいか~って。
究極の選択ならばの話です。(笑)

チェギョンの語る事は、シオンにとって生きた教材みたいなものです。
教訓めいた事は何も言わないけど
一つ一つがこれからのシオンに必要な事ばかり。
ここから、彼女が何を掴んで考えていくのか、
私もちょっと楽しみ~♪(まだ書いてないから。)

そうね、もうこんな悩みは皆無。
煩悩もどんどん無くなっていくわ。
暑くて、唯一残った食欲もない・・・
[2016/08/08 22:37] URL | Luna #- [ 編集 ]


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