宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 31
執務室に美しい男が2人。

一人は茫然と天井を仰ぎ、
もう一人は意味も無く書類に目を落としている。


「手強いな・・・」

シンがポツリと言った。

「うん。」

ユルは力なく答える。

「彼女の言っている事が正論だ。 たぶん。」

シンはユルの肩に手を置く。
宮という囲いの中で生きてきた自分には、それしか言えない気がした。


「そんなに結婚願望があった訳じゃないんだ。
しなくてもいいかなって思っていた。
ただ、近くに幸せそうな夫婦がいるから触発されたというか・・・
でも、言葉に出してみて気が付いた。
シオンを失いたくない。」

「・・・そうか。」


こんな時、皇帝は無力だ。
その立場よりも大きな力を持つものがいる。
『法度』
現状にそぐわない法度は、頑張って改正してきた。
まだまだ、考えなくてはならない事もたくさんある。
でも、一番後回しにしてきたのが『皇族の婚姻』だ。
王族会の承認。
それが大きな壁となって、ヘミョンも一般人になってから宮を出た。

王族会の思惑がある以上、この改正は相当な時間がかかる。
それは提案する以前にわかっていた事だった。


「すまん。
もっと早くに手をつけるべき案件だった。
ヌナも結局間に合わなかったし・・・
ユル、もう少し時間がほしい。
きっと何とかするから。」

シンが苦しそうに言うから、ユルは首を振った。

「いいんだ。
もっと優先するべき事が、まだまだたくさんある。
大丈夫。
シオンを得るために、皇籍離脱するなんて言わないよ。
みんなで守ってくれた第2皇子の座だ。
大切にしたいし、その期待に応えたいと思っている。」

シンはそれでもつらそうにしていた。
生涯の伴侶にと思える女性に巡り合えたユル。
絶対にその手を放してはいけない事は、
シンが一番よくわかっている。
宮という厄介な場所に産まれてきた運命を
ここで変えていかなければ、前には進めない。

ふぅ~。
シンは大きく息を吐いた。




「シン・・・
マカオの事、聞いていいか?」

「ん?」

「チェギョンを迎えに行った時の事。」

「ああ。」

シンは一瞬、遠い目をした。


「人生で一番の勇気を出し、人生で一番の絶望を味わい
それから人生で一番の幸せをつかんだ。」

「・・・そうか。」

「とにかく、死にそうなくらい必死だった。」

「うん。」

ユルは静かにうなづく。

シンらしい答えだ。
そう、思った。


「なのにだ。
あいつときたら、マカオの事をネタにイジるんだ。
ちゃんとしたプロポーズじゃなかっただの、
告白してから付き合いたかっただの。
恋愛ドラマの見過ぎなんだよ。
今更言われても、どうしようもない。
あれ以上の事を、求めるなって。」

ユルは思わず吹き出す。

「ユル。
気の利いた事は何も言えないけど、一つだけ忠告しておく。
人生最大級の言葉で大げさにプロポーズしろ。
笑えてくるくらいのがいいぞ。
自分というものを捨てるんだ。
皇子というプライドも無しだ。」

「そうか、肝に銘じます。
ところで、お忙しい皇后さまをちょっとお借りできないかな?
シオンがお会いしたいと言っている。」

「ああ、それがいいかもしれないな。
女性同士で話してみたら、新たな展開があるかも。
チェギョンも会ってみたいと言っていた。
ユ尚宮と相談して、チェギョンのスケジュールを調整してもらうといい。」

「うん、そうさせてもらうよ。」





ソウル郊外の静かな町。
シオンは電車から降り立った途端に、ここが気に入った。

    空ってこんなに広かったっけ?


皇后さま直筆という地図は要所要所だけ書いてあり
却ってわかりやすくてよかった。

「エスポワール、この店ね。」

田舎の小さなカフェはお世辞にもおしゃれとは言えない。
ソウルのイマドキカフェでアルバイトをしているシオンは
タイムスリップをしたような気分になる。

お店には「本日は貸し切りです。」の札が下がっていた。
どうしたものかと躊躇しながらも、思い切ってドアを開ける。


カランコロン。
ドアベルが優しい音を立てる。

誰もいない小さなお店の女主人は
「いらっしゃーい!」と、大きな声で出迎えた。




       *このお店は前にも登場しています。
       「真昼の月15」を読み返してしていただけるといいかも~♪*





コメント
おはようございます。
危ない危ない。
「真昼の月15」を読み返していたら、その前後話にもどんどんはまって
危うく先着10位内を逃すところでした。
ぎりぎり9位をキープ!
いや、早けりゃ良いって訳じゃ無い事は、重々承知していますよ。


皇帝からのプロポーズのアドバイスに笑っちゃいました。
後悔先に立たずとは言うけど、
マカオで、それほどのプロポーズしてたら
それはそれで、きっと今頃は笑のネタにされるかも~

次回は本物のお妃さまからの、お妃候補へのアドバイスですかねー。
余計なこと言ってしまわないかとか
リアル過ぎてシオンが引いてしまわないかとか、ちょっと心配です~

朝からイケメンふたりの横顔を妄想してしまいましたわ。
そーっと覗いたら、さぞかし美しいだろうなぁ…と…

不安定なお天気ですね。
洗濯物干したり、しまったり。
どっちかハッキリせい!

次回も楽しみにしています。
(^.^)/~~~



[2016/08/01 07:48] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: おはようございます。
ぶんちゃんさん、おはようございます。
今朝も早くにありがとうございます♪
先着10名様まで、何か特典をお付けしないと・・・(笑)

シンくんの変なアドバイスを真剣に聞くユル君。
美しい皇子が2人の図なのに、何だかちょいとマヌケですね~。
おっしゃる通り、クサイプロポーズをしてたらしてたで
チェギョンは絶対にそこをイジると思います。(爆)

シンくんはここまでしか、言えないだろうなって思いました。
彼は宮という囲いから一歩も出たことがない人。
やはり、ここは庶民代表のチェギョンの出番ですよね。
そうそう、私もかなり心配です。
余計な事を言わなければいいけど・・・イマイチ信用できません。

こちらも妙なお天気が続いているのよ。
でも、近くの小学校からは蝉の合唱が聞こえてきます。
夏を必死で生きている。
いいね、元気が出ます!!
[2016/08/01 08:13] URL | Luna #- [ 編集 ]

悩める美しきふたり☆
Lunaさん~
おはようございます☆

暑くて溶けてませんか?
今朝も更新ありがとうございます(^-^)v

北国も早朝より家の窓全開ですが美しいナムジャ二人が苦悩する様は涼しげです(^-^)v

自分と同じ幸せをユル君にも掴んで欲しいと願うシン君と、シオンを失いたくないとはっきり意識したユル君の願いは一つだけど一筋縄ではいかない現実ですね!

その緊張感にチェギョンの話題が加わるとクスッとなるのはシン君の狙いかな…(笑)

彼のアドバイスが有効なのかは疑問ですが格好つけていては前進できないですものね!

そしてエスポワール(読み返してきましたよ♪)でのチェギョンとの「密会」がどう転がるのかな!?
その会話に期待高まります♪

…で、チェギョン直筆地図って考えただけで楽しそう(笑)

叔母さんのお店も健在で本日も宮の貸し切り(笑)

Lunaさん~マカオはシン君に取って深い意味を持つこと痛感しました!

くれぐれも熱中症にはご用心をm(__)m

[2016/08/01 08:54] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんにちは。

そう、そう。 あの喫茶店です。
田舎の風景に溶け込むようなレトロなイメージで
ドアベルの音も昔懐かしいあの音なの。
こういう時、画像でないのが残念で・・・
描写がヘタクソなので、上手く描けません。
くやしーーい!

中の様子もどこまで書けるのかしら?
かぽっと頭をはずして、ここに張り付けたいです。(笑)

今日もありがとうございました。
暑いですね~、ファイティンですよ!
名古屋は空気も薄い感じで、息苦しいほど。
[2016/08/01 13:51] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: 悩める美しきふたり☆
くこまりぶーさん、こんにちは。

暑いの~!
ホントに溶けそうよ~、脂肪が溶けたらいいのにィ。

チェギョンのマカオと、シンくんのマカオは
同じようで同じじゃない。
今回はユル君の恋バナを通してそれも描きたいなと思っています。
たくさんの意味を持つ、マカオ。
色々書いてきたけれど、まだ描き切れて無かった気がして・・・

チェギョンの地図はここに載せたかったわ。
私に絵心があればよかったのですが。
彼女の事だから、すごくシンプルな地図の要所要所に
面白いイラストを書きこんでいるのではと。
ブロガーさんでイラストと共に書いておられる方がいるのですが
羨ましくて仕方がないわ。
くこまりぶーさんの想像で補って下さいね。

今日もありがとうございました♪
これから会社に戻ります。
途中の道で溶けてしまうかも~。(爆)
[2016/08/01 14:02] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/08/01 21:53] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。

今日も明日もこんなお天気みたいですよ~。
夕方いっぱい降ってきてカミナリが怖かったから
仕事をひっくり返して残業しちゃいました。(笑)

シオンちゃん、あのエスポワールにやってきましたよ。
私も久しぶりに行ってきましたが
ちょっと若いチェギョンがそこに居ました。
たまにはこういうのも面白いかな~って。
もう、チェギョンと一緒に生きてるね。(爆)

今日もありがとうございました。
明日も気をつけましょうね。
私と一緒でお天気も不安定~♪
[2016/08/01 22:15] URL | Luna #- [ 編集 ]


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