宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 30
ユルは何度も何度も聞き直した。

「本当にいいの?
シオンはそれでいいの?」

それがどういう意味なのか、シオンは理解できていないようだ。
ただ、ユルが自分を求めてくれている事はわかる。
だから躊躇なく答えた。

「いいのよ。
よくわからないけど、頑張ってみます。」

「そ、そうか。
ありがとう!!」

一抹の不安を覚えながら、ユルはシオンを抱きしめた。


「じゃあ、宮にシオンの事を話すね。」

「えっ? イギリスのお母さんにじゃなくて宮に?」

「オンマにはもちろんちゃんと紹介するつもりだよ。
だが、まずは宮だ。」

シオンの頭に???が浮かぶ。
自分が働く会社に、この人が彼女ですと報告するような
そんな違和感を覚える。
しかも親より先に?

「なぜ、そんな報告が必要なの?
私はまだ就職が決まったばかりで
結婚するにしても、ずいぶん先の事だと思うし。」

「就職する必要はないよ。
僕との婚約が決まれば、お妃教育が始まるから
すごく忙しくなって仕事どころではなくなると思う。」

「あの・・・
ユルが言っている意味がよくわからないんだけど?
私はやっと決まった就職を取りやめるつもりはないし
今はまだ婚約する時期ではないと思っている。
ユルの言う『正式なお付き合い』はするけど
それ以上でもそれ以下でもないのよ。
私達の認識がズレていない?」

ズレているのは、百も承知だった。
ごくごく一般人の代表者が身近にいる。
その人は宮に来てから6年も経つというのに
いまだにズレていて、数々の問題を起しているから。


それからユルとシオンはお互いの認識の差を埋めるごとく
細かな事も含めて話し合った。
宮と王族会の関係もきちんと説明がしたくて
つらいけど、過去の話を持ち出して話をする。
自分が間違った事も、宮と王族会の理不尽な関係も。
そして、今自分が宮の第2皇子として何を求められているのかも。
途中でもう無理!というように、シオンが首を振り始めた時
ユルはある事に気が付いた。

チェギョンが宮にお嫁に来たのは18歳。
まだ高校生で、子供だった。
借金で苦しむ家族のため、後先も考えず宮にやってきた。
彼女は真っ白なキャンバスみたいな状態だったといえる。

だが、シオンは22歳。
その差4年の間に、彼女のキャンバスには
たくさんの色が置かれてきたはずだ。

同じ民間出身でも、チェギョンとは違う。
窮屈でイヤイヤながらも、宮の生活に慣れていったチェギョン。
脱走を試みたり、寂しくて泣いていたりしてたけど
今思えば、まだ子供で 彼女は宮の中で大人になっていった。

シオンは・・・
絵の具代の捻出や学費の足しにと
アルバイトをしながら大学に通っている。
コンビニやカフェなどで働いているから、
社会性も充分に身に付いていた。
就職活動は困難を極め、何十社も受けて
やっと採用を勝ち取ったのだった。

そういう意味では、年上のチェギョンよりしっかりしているし
世間並みのたくましさを持って生活していると言える。
真っ直ぐに懸命に生きる様は素晴らしいのだが、皮肉にも
ユルとの関係においては、それが一番の障害になった。



長い沈黙の後、シオンが言った。

「ユルと、別れたくない。
一緒に生きていきたい。
でも、私の人生は一度きりだから ここで曲げるわけにはいかないわ。
努力して勝ち取った就職先で、自分の力を試してみたいし
今まで生きてきた事の意味を確かめたいの。
それは、わがままですか?」

今度はユルが黙る番だった。

宮の第2皇子も、イギリスではアルバイトをしていた。
宮やチョン・ジファンの庇護の元で何不自由のない生活をしていたが、
絵の具代くらいは自分で稼ぎたかったからだ。
あのままイギリスにいたら、現地で就職したとは思うが
自分がどんな社会人になっていたか・・・全く想像ができない。

シンよりは世間を知っている。
それは少しばかりの優越感だったが
今、シオンの前でそれがグラグラと崩れていくのがわかる。
彼女が言っている事は、きっとほとんどの韓国人が理解できるはずだ。
国内でただ一か所を除いて。


シオンの不安そうな顔をちらりと見ながら
ユルは、もう何も言えなかった。





コメント
あぁ~出だしから…
おはようございます。
更新ありがとうございます。

ズレているのは、ユル君かシオンか?
世間一般からすれば、ユル君のほうがズレてるわけで…

ヨーロッパのお妃の中には、婚姻前に職業に就いてた方もいるけど
(日本の現皇太子妃もそうですね)
韓国「宮」では通じそうにもありませんね。

ボタンを掛け違えるとか、歯車が狂うとか言うけど
それはある程度、事が進んでから使う言葉ですよね。
この2人の場合、まだファスナーのセットすらしてない状態だし…

シオンを説得・納得させるのは、至難の業だあ。

ユル君の性格上、皇位を捨ててまで結婚に踏み切る事もできないでしょう?

あ~ 越後屋旋風が吹き始めたぁ!
ユル君、今回も犠牲になってね。。。



[2016/07/28 07:29] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

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[2016/07/28 07:59] | # [ 編集 ]

Re: あぁ~出だしから…
ぶんちゃんさん、おはようございます。
今朝も早くにありがとーーー♪

夢物語の「宮」をこんな現実的なお話にしていいのか・・・
かなり悩みましたが、皇室の国に生まれたおばちゃんは
やっぱり人間らしく悩んで欲しいと思ったりしてます。

ユル君はイギリス暮らしが長いとはいえ、皇子様には変わりなく。
私達から見れば、充分ズレていますよね~。(笑)

変だな~と思いながら暮らしているチェギョンと
最初から違うんじゃない?ってはっきり言うシオンの違いも
描けいていきたいです。

ぶんちゃんさーん、越後屋が暴れますわ♪
[2016/07/28 08:14] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、おはようございます。
今朝もありがとうね♪

会社勤めをしていて、周りの女の子達を見るにつけ
現代の女性はしっかりしてて強い意思を持っていると思うんです。
私達の頃とは、ずいぶんと違ってきている。
それを踏まえた上で、ちょっと言いにくい事も言い
書きにくい事も書いていこうとしています。

難しいけど、結局は世の中の女性達が共通して持っている認識かも。
おばちゃんがどこまで踏み込めるかわかりませんが
頑張ってみまーす!!

今日も変なお天気ですね。
気をつけて行ってらっしゃーい♪
[2016/07/28 08:22] URL | Luna #- [ 編集 ]

握手鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんにちは。
今日もありがとうございます♪

ユル君とシオンちゃんは、根本からの違いがあるから
一筋縄ではいきそうにもありませんね。
ユル君は頭では理解できていると思うんですが、
根っこはやはり宮の中の人。
なかなか大変な問題です。

一般人でも、こういう類の問題は大なり小なり抱えて
結婚に至るわけですから、必ず出口は見つかるはずと思うのですが。
まだ、そこまで書けておりません。(爆)
頑張ります!!
[2016/07/28 13:18] URL | Luna #- [ 編集 ]


Lunaさん~
おはようございます☆

更新ありがとうございます(^-^)v

正式なおつきあいのスタートから早くも大きなズレが生じてますね

シオンにとって「宮」はあくまでもユル君の勤務先でしかないのですね!

一般国民には当然の認識でしょうね!


私も、まっさらな状況で宮に来たチェギョンとの違いに今さらながら納得しました(苦笑)
一般の社会経験を積んだシオンが宮に生きるユル君との隔たりを克服するには難しいものがあるかな!

ただ彼女にはユル君への愛情がありますから…今は時間が必要でしょうか!?

ユル君には試練の日々かな…

出遅れてばかりいましたが今週も更新ありがとうございましたm(__)m
[2016/07/29 08:22] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
くこまりぶーさん、こんばんは。
コメントをありがとうございます♪

チェギョンって本当に早く結婚したのね~と改めて思いますね。
もしも大学生になってからだったり、就職してからだったりなら
シンくんのところに来ていなかったかもしれない。
シオンを通して、そんな事も感じました。

違うのは年齢や経験だけでなく、始まり方も違いますよね。
ユル君とシオンちゃんはまずは付き合っている。
チェギョンが言うように、交際もせずに結婚した人達とは違います。
これがどのような結果をもたらすのか・・・
私も楽しみなんですよ~。(まだ、先を書いていないから。)

くこまりぶーさん、名古屋はめちゃめちゃ暑くなってきました。
夏本番はこれからです。
お互いに身体を労わって、夏を乗り切りましょうね♪
[2016/07/29 20:23] URL | Luna #- [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/07/31 13:36] | # [ 編集 ]


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