宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 21
その日の朝は快晴だった。
新しい門出を祝うように、太陽がさんさんと輝き
夏の日差しが目に痛いほど。

ヘミョンはいつもの時間に起き、普段通りに朝食に向かう。
二日酔いではないが、少し胸やけがする。

チェギョン主催の宮内の飲み会は、連日に渡った。
家族、女官・尚宮達、内官達、王族会の若者達。
ざっくばらんな飲み会は、皆をリラックスさせ
ヘミョンとの思い出作りに一役買った。
シンとユルも時間を作っては顔を見せ、
3人で思い出話に花が咲く。
そんな時、チェギョンは、皆を誘い
そっと場を離れるのだった。

公主様が宮を去る。
それはやはり宮にとって、淋しくてたまらない事。
だが、名残惜しい気持ちを隠し 皆は明るくふるまう。
後々、思い出す顔は笑顔がいい。



これが宮で食べる最後の朝食・・・
ヘミョンはそんな風に思わないよう、さっさと箸をのばす。
2週間前から景福宮に泊り込んでいる父母も黙って食事をしている。
何か言いたいのだが、言葉が見つからない。
不器用な親子は黙々と箸を動かした。

この後は、やはり改まって挨拶をしなくていけないだろう。
だから、味なんてわからなかった。
料理長の心がこもった朝食なのに・・・


パタン。

静かに箸を置く。
ヘミョンは深呼吸をした。

「お父様、お母様。
今までたくさんの幸せを下さってありがとうございます。
このような形で宮を出ていく私をお許し下さい。
親不孝者だと言われないように、
ヘミョンはしっかりと生きていきます。」

「親不孝なものか。
私達こそ、たくさんの幸せをもらった。
実に楽しい日々だったよ。
これからは広い世界に羽ばたいていきなさい。
どんな時も応援している。」

ヒョンはそう言って、隣のミンに視線を移した。
懸命に涙を堪えるミン。
大きな瞳はまっすぐに娘を見つめる。

「ヘミョン。」

ミンは大きく腕を広げた。

「お母様。」

ヘミョンはその胸めがけて突進した。

温かくて優しい匂いがする。
この胸が恋しくて、シンと2人で泣いた夜もあった。
皇帝と皇后の子供でいるのは、楽な事ではなかったが
その境遇を恨んだことは一度もない。
宮はヘミョンの誇りだった。

「お母様。
時々はこうして甘えさせてね。」

「ええ。
私はずっとあなたの母親ですよ。」

ミンは娘の背中をポンポンと撫でる。
ヘミョンは大きな赤ちゃんになったように、ミンの胸で泣き続けた。



支度を終えて、車寄せへと歩いていく。

お祖母様とチェギョン、シンとユルにも挨拶をしようと思ったが
それぞれの部屋には誰もいなかった。
おそらく、玄関で待っていてくれるのだろう。

何でもないように、しばらく旅にでも出るかのように
ふらっと出ていくつもりだったが、そうもいかない。
チェギョンはきっと泣くだろう。
それを見たら、やっぱり自分も泣くだろうなと思った。

車寄せの近くまで来たら、女官・尚宮を始め、宮職員が二列に並んで
ヘミョンを待っていた。

「公主様・・・」

「おめでとうございます。」

「お身体に気をつけて下さい。」

「いってらっしゃいませ。」

皆それぞれの言葉をかけてくれる。

「ありがとう。
皆も元気でね。
宮をしっかり支えて下さい。」

ヘミョンの瞳には涙が浮かんでいる。
わぁ~っと泣かないうちに、早く車に乗り込んでしまおうと
早足になった。



「えっ?」

車寄せには一台の車もなく、シンが微笑んで立っている。

「何よ、歩いて行けって?」

シンは黙って手を差し出した。
ヘミョンはその手を取るのを躊躇する。

「いいじゃないですか。
大人になっても、ヌナはずっと僕のヌナだ。」

「な、何言ってるの。
みんな見てるし恥ずかしいでしょ?」

「ああ、もう!
じれったいな、さあ。」

シンは強引にヘミョンの手を取って歩き出す。

「光化門までの短い散歩です。
付き合って下さい。」

ヘミョンはコクッとうなづいた。





コメント
拍手鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんにちは。
今日もありがとうございます♪

美しい宮に、美しい2人。
鮮明に現れた映像を忘れないうちにと、
必死で文字を打ちこみました。

時々、やってしまうのです。
書くものが何もない状態で、妄想が浮かんだ時
絶対に忘れないようにしようと思ってはいるのですが。
でも・・・やっぱり同じような映像は二度と湧いてきません。
「あーあ」ってなる時が幾度あった事でしょう。
そんなこんなの繰り返しでここまできました。(笑)
[2016/06/09 14:13] URL | Luna #- [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/06/09 15:24] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんにちは。
今日もありがとうございます♪

梅雨の季節到来ですね。
しばらくはジメ~とした毎日。
仕方ないですが、主婦は困るぅ~。

ヘミョンヌナとシンくんの思いを描けたらいいなと思っています。
姉は弟が相当可愛いものらしいから。
サプライズも楽しみにしててね♪
[2016/06/09 20:17] URL | Luna #- [ 編集 ]

この後も楽しみです
今を楽しんでこそ
今後の人生があるのだ

そう・・私には文面から読み取れる
生きて来た深さがそこにある
書き手の真摯さが心地よい

さぁ・・生きろ

これからを見せてみろ

見せてくれ

私にはそう読みとれる

更新ありがとうございました
[2016/06/09 22:38] URL | 墨衣 #- [ 編集 ]

Re: この後も楽しみです
墨さん、こんばんは。
コメントをありがとうございます♪

ヘミョンさんには潔く生きていただきたくて
このようなお話を書きました。
宮を愛しているからこそ、宮に縛られない生き方。
彼女ならできると信じています。

目のご心配もありがとうございます。
お風呂で八方グリグリを実践しております。
やはり酷使しているのが原因ですよね。
今日はお話を書くのをお休みしました。
今から目を休める事にします。

明日、気をつけてね。
位置関係は全くわかっていませんが。(笑)
もう寝ちゃったと思うけど、おやすみなさーい♪
[2016/06/09 23:43] URL | Luna #- [ 編集 ]

姉と弟…
Lunaさん~
こんばんは~☆

更新ありがとうございます(^-^)v

聡明で快活なヘミョンさんの門出の朝が快晴で嬉しいですね!

父のエールの言葉と母のスキンシップ
どれも普通の家庭にある光景かもしれませんが、宮という特殊な世界の家族には一層愛情深く感じました!
そして、意外だった弟との短い散歩は様々な思い出が過るのでしょうね!

シン君も粋なことを思いつきましたね!

何だか、この光景を思い浮かべただけでウルウルするのに、さらに何かありそうですね(^-^)v

来週が楽しみです♪

Lunaさん~梅雨入りして今日は気温も上がってますね!
ようやくお洗濯物干せたでしょうか(^-^)v
[2016/06/10 18:37] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: 姉と弟…
くこまりぶーさん、こんばんは。
コメントをありがとうございました。

どこにもある光景が、あるような、ないような宮。
この特殊な環境で、ヘミョンオンニをどうやって送り出そうかと
相当悩みました。
普通じゃなくて、でも普通にしてあげたい。
そもそもフツーって何?とも思ったのですが。(笑)

シンくんが車寄せで待っていた。
それだけでフツーじゃないですよね。
続きはまだ頭を悩ませている最中です。

今日は素晴らしくいいお天気で
いーっぱいお洗濯をしましたよ~。
これから主婦には大変な季節ですね。
北海道はラベンダーの季節ですか?
いいなぁ♪
[2016/06/10 20:27] URL | Luna #- [ 編集 ]


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