宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 19
「そうですか・・・
大きい姫様がお料理を習われておられるとは。
大学に行かれるのも、その先の壮大な計画のためなのですね。」

太皇太后の話を聞きながら、クォン・ソクジュンは何度もうなづいた。

「確かに最初は私も驚きました。
突拍子もない事のように思えたのです。
でも、ヘミョンの目はうんと先を見ています。
自分で職を持って自立し、世界も視野に入れたこと。
それを王族会が認めないとは、おかしいではありませんか?」

「・・・。」

依然として態度を崩さない宗家達に対して、シンは我慢強く説得を試みている。
ヘミョンが宮を去ると決めている日は、あと2週間後。
それはヘミョンが一般人になる日でもある。
結婚してから皇籍離脱するのと、結婚するために皇籍離脱をするのとは
大きな違いがあるのだ。
どうしても前者にしてあげたいと願うのは、家族として当然のことだった。

「酷いではありませんか?
ヘミョンはきちんと人生設計を立て、
一般人となった後もチェギョンの後押しをする覚悟でいるのに。
獣医になるのは、世界中の動物を救うための土台です。
後には、チェギョンと二人三脚で活動するはずです。
そして伴侶になるミンスは、しっかりヘミョンを支えてくれている。
それなのに・・・
まるで、駆け落ち同然のように宮から出て行くなどと・・・」

太皇太后はそっと涙を拭う。

ソクジュンは思わず目をそらした。


「太皇太后様。
これは私の個人的な意見としてお聞きください。
宗家達の総意とお思いになられると困りますゆえ。

お話はよくわかりました。
大きい姫様らしいご決断と思います。
崇高な志と感服いたしております。

でも、私はこの件で宗家達を招集し 
考え直すように諭す考えはございません。」

「どうしてですか?
ヘミョンの生き方は決して批判を受けるようなものではない。」

「ええ、御立派でございます。
私は心より御結婚のお祝いを申し上げます。
なれど、宗家達は簡単にはいきますまい。
離宮の活用の件しかり、今だにモメております。
長年培った特権階級の名残りと申しますか
それぞれが一国一城の主のつもりなのです。
互いに譲ろうとせず、我が家を守るために必死であがいております。
そのような者達に、姫様のお気持ちはとても理解できますまい。

今ここで、再審議を試みたとして・・・
姫様が傷つかれるだけでございます。
欲のある者にとって、欲がない者の夢を理解するのは難しいことなのです。
そのために、またお相手の方がやり玉に上げられ
こき下ろされるのは目に見えております。

このまま静かに、ご家族だけで見送られた方がよいと存じます。
姫様にとって、その方がお幸せなのです。」

太皇太后は放心状態だ。

ソクジュンは心配そうな目を向ける。

「ヘミョンは不幸ではないのですね?」

「ご家族や宮の皆が祝福していると聞きました。
うるさい親戚達は放っておけばいいのです。」

「ヘミョンのために何かをしたいと思っていました。
が、ヘミョンのためなら何もしない方がいいのか・・・
それもつらい事ですね。」

「お料理を教えておられる小さい姫様のように、
太皇太后様も何かしてあげられる事はきっとございます。」

「・・・そうですかねぇ。」

西日が差す宮の庭。
ベンチで品のいい御老人が2人、考えを巡らす。

「何も浮かびませんねぇ。
チェギョンにでも相談してみよう。」

「それがいいと存じます。」

「ソクジュン。
遠くまで呼び立ててすまなかった。
気をつけて帰りなさい。」

「はい。
太皇太后様もお身体にお気をつけ下さいませ。」

「そなたもな。」



       ~・~・~・~・~・~・~



「チェギョン、チェギョン。」

柱の陰から呼ぶ声に、チェギョンはふり向いた。

「お祖母様。
この頃、柱がお好きですのね。」

「ん?」

「いえ。
何か面白いネタでも?
どこかにカップルができましたか?」

「いや、今日はそちらの話ではない。」

「そうですか・・・この頃、新カップル誕生がないですよね。」

「そんな事はどうでもいい。
ちょっとこちらに来なさい。」

「何ですか、改まって。」

「聞きたい事があるのだ。
ヘミョンは料理を極める事ができたのか?」

「極めるなんて・・・程遠い状態ですよ。
そうですね、山登りに例えたら麓に行くまでの道を歩いている段階です。」

「・・・まだ、先は長いですね。」

「なかなか大変な道のりです。」

「それはそうと、もう一つ聞きたい事があってな。
ヘミョンが今、一番してほしい事は何だ?」

「お姉様が一番してほしい事?」

「ええ、一番欲しいものでも構わない。」

「うーん。 そうですね~。
お祝いはもうたっぷりいただいたし、
家に入りきるかしらっておっしゃってたから、わからないです。」

「もう、役に立ちませんね。」

「えー、そんな事おっしゃっても・・・
ご本人に直接聞かれたらいいじゃないですか。」

「黙ってするのが、いいのですよ。」

「それはそうですよね。
黙ってする・・・うーん、黙ってですよね?」

チェギョンは考え込んだ。
お祖母様の気持ちは痛いほどわかる。
シンも毎日そればかりを考えているからだ。
してあげたくても何もできない家族の気持ち。
それを抱えて、あと2週間を過ごさなければならない。

と、急にチェギョンの脳裏に画像が浮かび上がった。
それはどんどん具体的になり、色が鮮明になってくる。

「そうだ! いい案が浮かびました。
みんなを巻き込んでのサプライズ!
これはシークレットプロジェクトです。
お祖母様の助けがなくては成り立ちません。
いいですか、こういうことです。」

チェギョンはお祖母様にゴニョゴニョと耳打ちをする。

「それは楽しそうですね。
ヘミョンへのはなむけになる。
相当綿密に計画を立てないといけませんよ。
何せ、ここは宮ですからね。
早速とりかかろう。」

お祖母様と孫嫁の派手なハイタッチ!
右と左に別れても、ファイティンのポーズは崩さない。

太皇太后は、久しぶりに心が晴れた。





コメント
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[2016/06/02 07:26] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、おはようございます。
今朝もありがとうね~♪

6時に分別ゴミを出しに行ったら、すごい風で寒かったです。
でも日中は暑くなるのでしょうね。
体調管理がむつかしそう・・・

最初、お祖母様には理解しがたい事だったかもしれません。
時代の違いもありますし、宮の中で生きてきた方ですから。
でも、ちゃんとわかって下さいましたね。
そうなると、この方は一生懸命応援します。

チェギョンとの最強タッグで何が始まりますか。
来週まで待っててね♪
[2016/06/02 08:16] URL | Luna #- [ 編集 ]


Lunaさん~
おはようございます☆

更新ありがとうございます(^-^)v

ソクジュン氏との語らいは完璧な結論になど至らなくて当然ですが彼の思いはおばあ様に伝わりましたね…
欲のある人間と、ない人間
どうしても越えられない垣根がある以上、さらに傷つく人間を出さないためにも仕方ないですね!

だから今までシン君たちも対応に様々な苦労をしてきたのですから!!
お姉さまも理解済みですよね☆

そんな思いを払拭するためにサブライズ大好きコンビの復活ですね(^-^)v
二人のハイタッチが目に浮かびました(爆)

またまたシン君を巻き込み壮大な(笑)プロジェクトの開始でしょうか!?
やりきれなさと寂しさを紛らわすためにも名案ですね(^-^)v

Lunaさん~今週もお疲れ様でしたm(__)m
クールビズ開始なのに4月下旬の寒さの北国です… 気持ちもどんよりでしたがおばあ様とチェギョンのやり取りにやる気が出て参りました(笑)
[2016/06/02 09:27] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
くこまりぶーさん、こんにちは。
今日もありがとうございます♪

お祖母様はソクジュン氏に助けを求めたのでしょうが
思慮深い彼は安易に引き受けなかったですね。
よかれと思ってした事が、
却って人を傷つける事になったりしますもの。
こういうのは、年の功ですよね。

消沈のお祖母様が立ち直りました。
さて、あの2人ですからね~。
またシンくんを困らせるに違いなく。
むふふふ・・・楽しんでイジメルとします。

ニュースで北海道北部に雪が降るかもしれないと言ってました。
びっくりです!
くこまりぶーさんとお知り合いになってから
北海道のお天気に敏感に反応しております。(笑)
風邪をひかないように気をつけて下さいね。
[2016/06/02 13:19] URL | Luna #- [ 編集 ]

サプライズ・・・何するねん(爆)
こんにちわぁ

古より続く宮・・・お家大事・・・己の利権も大事
分からなくもないけれど、これでは宮の改革も中々3歩進んでは2歩下がるになっちゃうわね

それでも!突き進むは宮に新しい息吹を吹き込んだ小さなお姫様♪たくさんの人を巻き込んでたくさんの人の想いを変えて進んでくださいね♪

サプライズ・・・何なんだろう???
[2016/06/03 10:03] URL | masaayafigft #- [ 編集 ]

Re: サプライズ・・・何するねん(爆)
masaayafigftさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます♪

仕事に行っているうちに、障害が直ったかもしれないです。
時々変な状態になるんですよ~。
自分のブログが行方不明になった事もありました。
半日くらいでしたけど、アセリまくって
ちゃんとリカバリーを取る様にしています。
(最近、サボッて溜まっていますが。)

宮のお話は、簡単に現代版にはできないです。
我が国の皇室しかり、意識改革が・・・
書くには難しい題材ですわ。
小さい姫様に頑張ってもらうことにしましょう♪
[2016/06/03 13:23] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/06/03 23:27] | # [ 編集 ]

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[2016/06/04 07:11] | # [ 編集 ]

Re: NoTitle
鍵コメのTさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます♪

フッきれた時、最強になるお祖母様。
相方に相談したしたら、さらにパワーアップ!
何が始まる事やら・・・まだちゃんと書いてません。(汗)

結婚は2人だけの問題ではないけれど
自分が選んだ道は自信を持って進んでほしいですね。
どこも親戚は無責任にうるさいものです。
しっかりと生きざまを示すしかありません。

Tさん、決戦の日 頑張って下さい。
若い頃に、そういう大変な日々があった事を思い出しました。
ライフスタイルの違いを認めていただけるといいのですが
人は誰も自分が基準ですものね。
チェギョンからもファイティン!!
[2016/06/04 10:12] URL | Luna #- [ 編集 ]


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