宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 14
「ごめん、シン。
可能性を探り、頑張ってくれたのに・・・
もう、いいのよ。
王族会とせっかくいい関係を築き上げつつあるこの時期に
私の事で水を差したくはないわ。」

ヘミョンの口調はいつも通り。
悔しそうでも残念そうでもなく、そして悲しそうでもなく・・・
シンは却って胸が痛んだ。

最初から上手くいくとは思えなかったが
ヘミョンの結婚話は王族会から大反対にあっていた。
皇室に在籍する者の結婚は、家族の承認はもちろんのこと
王族会の過半数の承認を必要とする。
シンとチェギョンの場合もこの通例でいけば
当然成り立ってはいなかったはずだ。
2人には先々帝であるお祖父様の遺言(約束状)があった。
だから皇室にとっては前代未聞のお妃様誕生となったわけだ。

ヘミョンの場合は、元女王陛下だったこともあり
お相手は当然厳しく審査される。
家柄・キャリア・財産・素行など幾重にもチェックが入る。
そこには人柄やヘミョンに対する愛情などという項目はない。
ただ単に、数字や活字の羅列をチェックし判断を下すだけだ。

シンは法度の改正を試みた。
皇女の結婚に関しては王族会の介入を認めず
家族のみの承認を持って許可を認めると。
だが、この法度の改正自体が王族会の承認が必要な項目だった。
日々議論を重ねたが、公になったヘミョンのお相手を知ってしまった王族会は
断固として改正にも結婚にも反対した。

シンはソ・ミンスの人柄を知ってもらうために
王族会との会食を計画した。
慣れない衣装に身を包んだミンスは極度の緊張で
食事にもほとんど手をつけられず、気の利いた会話もできない。
唯一成り立った会話は絵画だ。
しかしそれも、国際的な賞を受賞していない彼は 
宗家達にばっさり切られる。
会食の成否を問うならば、大失敗だったといえる。


「今度の夕食会で、お祖母様やお父様、お母様にきちんと話すわ。」

ヘミョンの言葉に迷いはない。

皇籍離脱。
一般人になれば、誰にも文句は言われない。
どのみち、結婚すれば皇籍離脱となるのだし
後でも先でも同じことではあるのだが、
今回の結婚についてはかなり異なった意味を持つ。

「アンデ!
姉さん、それはいけない。
ちゃんと結婚して、皆に祝福されて堂々と宮を出てほしい。
逃げるように出て行くなんてことはさせられない。」

「祝福は宮のみんながしてくれるでしょ?
だったら、それで充分だわ。
こんな面倒な服は脱ぎ捨てて、潔く出て行く。」

ヘミョンはあっさりと言う。

シンは両手を握りしめる。
泣きそうなチェギョンと、困り顔のミンスが脳裏に浮かんだ。
その選択が、家族を苦しめることになるのは
ヘミョンが一番よくわかっているはず。
でも・・・
彼女は自身の幸せを掴むため、勇気を出そうとしていた。

王族会と寄りそって宮を盛り立てて行かねばならない以上、
彼らの決定を無視することはできない。
ただやみくもに反対をしているわけではないからだ。
宮で育ったヘミョンを思っての意見も多数あった。
ヘミョンは公主様であり、元女王陛下なのだ。
それ相応の相手と添わせたいと思うのは、王族会の親心でもある。
中には自分の息子と結婚させて安泰を狙う宗家もいるが
ほとんどの宗家達はヘミョンの行く末を心配しての事だった。

ヘミョンの結婚相手を予想してにぎわっていたマスメディアは
意外と静かだった。
というのも、お相手であるソ・ミンスの情報が何もないからだ。
ノーマークというより、「一体、何者?」状態。
宗家の息子達や、韓国の主要企業の御曹司達を追いかけていたメディアは
完全な肩すかしを食らった。
かろうじて出てきた記事は『世界中を放浪する画家』。
韓国中が唖然とした。


王族会に多大な影響力を持つ、クォン・ソクジュンでさえ
今回の結婚に賛成しなかった。
皇籍離脱の際にはそれ相応の支度金が用意される。
しばらくは何とか暮らしていけるだろう。
しかし、そのお金もいつかは底をつく。
その時にヘミョンはどうやって食べていくつもりなのか。
ミンスには確たる経済力がない。
今はもちろん、未来も不透明だ。
世界を旅してきたヘミョンだが、それは宮の援助あっての事。
所詮は今まで宮に守られて生きてきた公主様だ。
いきなり野に放たれて、自分の両足で歩いていけるのか。
ソクジュンの意見はもっともだった。

その意見に心が揺れたのは、意外にもお祖母様だった。
宮で長く生きてきた者ほど、外の世界に憧れるのだと言っていたが
実際は外に一番恐怖を感じているのもお祖母様だったのだ。



「ヘミョンは何とか思いとどまらぬものだろうか?」

お祖母様の思いがけない言葉に、驚くチェギョン。
部屋に呼ばれていきなり言われ、返事に困る。

「どうしてですか?
ミンスさんはとてもいい方です。
お姉様は絶対に幸せになれますよ。」

チェギョンはそれから、2人がどんなに愛し合っているかを
必死で力説する。

「そんな事はわかっています。
でも、結婚は生活をしていくもの。
愛情だけいっぱいあっても、お腹はすくのです。」

「お祖母様、どうかそんな事をおっしゃらないで下さい。
お姉様は今まで宮のために懸命に生きてこられました。
もう、ご自分の幸せを求めてもいいのですよ。」

「チェギョンは高校生の時に嫁いできたから、世間の事に疎いのだ。
それに、最初は家のために宮に来たのであろう?」

「確かに私は家のために宮に嫁いで来ました。
でも、貧乏は決して悲しい事ではなかったのです。
家族4人が寄り添って、暖かく暮らしてきました。
広い宮に一人でいたシンくんの方が寒そうでした。
お姉様もきっと同じになります。
好きな人と一緒になれなくてずっと宮にいたら
心が寒くて凍えてしまいますわ。」

「・・・。」

「お祖母様~!」

「ヒョンとミンの意見も聞いてみよう。
家族で今一度話し合う必要がある。」

「・・・そんな。」

早速温陽に向かうと言い出したお祖母様の支度を手伝いながら
チェギョンは途方に暮れた。





コメント
分からないでもない・・・
おはようございます

ヘミョン様・・・公主様・・・元女王陛下・・・
親の立場なら複雑(爆)親の庇護の元生きてきた。
ある意味 親 宮家で守られていた人生。

相手の未来が見えない(可能性は無限大かも・・・)男性に
娘をやれるかというと、無理かも(爆)実際問題そこには生活がある訳だし「愛」だの「恋」では乗り越えられない場合もあるしね・・・ん~愛する人と幸せになってもらいたい!!この気持ちに偽りはないけれど・・・難しい問題だわぁ

今日もピーカン☀太陽が眩しいぜっ!
[2016/05/13 07:56] URL | masaayafigft #- [ 編集 ]

Re: 分からないでもない・・・
masaayafigftさん、おはようございます。

長く生きてきますと、結婚は2人だけの問題じゃないのだって事が
しみじみとわかります。
恋愛をしている時はそんな事を一つも考えないのですけどね。
実際結婚してからたくさんの問題が発生することもありで。

夢物語だけ書いていたいけど、もし宮が本当に存在してたら
こんな事もあったでしょうって思うの。
ホームドラマ的な展開で進めていくつもりです。

今日はいいお天気ですね。
気持がいい朝ですが、今からお仕事だわ。。。

今朝もありがとうございました♪
[2016/05/13 08:26] URL | Luna #- [ 編集 ]

おはようございます☆
Lunaさん~
更新ありがとうございます(^-^)v


あぁ~ここにも現実的な恋バナが存在しましたね!

すっかりヘミョンさんの恋を忘れてました!

家柄や資産がなくてもいいですよね!
でも愛情だけでは生活が成り立たない…

質素でも最低限の経済力がなくては皆が笑顔で送りだせない!

どちらの立場の気持ちもわかります!!

ヘミョンさんの気持ちは固まっていて
あとは送り出す側の気持ちかな…

シン君が一番苦悩し歯痒いでしょうね!


パーフェクトな幸せはないから、どこかで妥協も必要かな!?

Lunaさん~そちら、良いお天気ですね(^-^)v
北国も本日は20℃越えの予定です!
GWには桜に雪が積もっていたのに~(苦笑)

今週もお疲れ様でした☆
[2016/05/13 10:07] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

NoTitle
Lunaさん おはようございます。

本当に宮が今でもあったら
起こり得ることですよね。

みんながヘミョンさんの幸せを願っているからこその事
(一部を除き )
ヘミョンさんの決意を読んで涙が出ました。

愛だけではお腹は膨れないけれど、お腹いっぱいでも
そこに愛がないと虚しい人生になってしまう.....

こんな事言うの甘いかな〜?

幸せって何かな?

ここまで頑張ってきたお姉さまにも
幸せになってほしいです。
[2016/05/13 10:26] URL | derufi #- [ 編集 ]

Re: おはようございます☆
くこまりぶーさん、こんにちは。

本当にいいお天気過ぎて、暑いです。
春って本当に短いのね。

今回は現実的なお話になっています。
皇室や王室のある国では、このような事もあったのではないでしょうか。
どこの国だったか忘れましたが、
恋のために一般人になった方もいらしたから。
お相手の方も複雑な気持ちになりますよね。

ヘミョンオンニの恋は、一番大変なお話になるかもしれないです。
歳を重ねてきたので、夢物語で妥協はしたくないし。
ちょっと現実的なお話へと向かっていくと思います。

今日もありがとうございました♪
急な気温の変化に気をつけて下さいね~。
[2016/05/13 13:41] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: NoTitle
derufiさん、こんにちは。
今日もありがとうございます♪

お祖母様の心配もわかるし、シンくんやチェギョンの気持ちもわかる。
いい歳をした私はどちらも解り過ぎて困る~。

一般人が皇室に入るのも大変なら、皇族が一般人になるのも大変。
私の理解の範疇はとうに超えておりますが
何とか頑張って描いてみようと思います。

ヘミョンオンニの応援をよろしくお願いいたします♪
[2016/05/13 13:45] URL | Luna #- [ 編集 ]

拍手鍵コメのRさんへ。
Rさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます♪

ヘミョンは今まで頑張ったものね~。
これからは自分だけの幸せを考えてほしいのですが
そうもいかないのが宮。
ここに生きる全ての人は、制約がつきものでして・・・
ましてや元女王陛下ともなればなおさらです。

これからどうしようか・・・思案中。
私もがんばりまする。
[2016/05/13 13:50] URL | Luna #- [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/05/13 13:59] | # [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/05/13 15:40] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

やっぱりわかるでしょ?
どっちの気持ちも理解できて困っちゃう・・・
若さだけで突っ走ってた時代が懐かしいです。
生きていくには愛だけじゃ難しい事もあるからね。
さて、どう料理しましょうか?

per~さんちに行くと、バラがいっぱいで楽しいです。
来週、可児市の花フェスタに行くので バラ三昧になりそう♥
[2016/05/13 20:26] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: NoTitle
鍵コメのTさん、こんばんは。

結婚問題はそういうものですね。
愛を食べて生きていければ、何も問題ないのですが。
育ってきた環境が違えば、考え方も違って当然だし。
そういう事が面白いと感じられればいいのですけどね。

ちょっと現実的なお話になり『宮』らしくないかもしれませんが
少しでも本当っぽいお話にしたくて・・・
ヘミョンやお祖母様達と一緒に悩みましょう。

今日もありがとうございました♪
[2016/05/13 20:35] URL | Luna #- [ 編集 ]


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