宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 27
夏を惜しむ蝉の声が、まだ宮の庭をにぎわせている。

日差しがキツイ昼間を避けての夕方、
チェギョンはハナをベビーカーに乗せた。

「ハナ、ジウンに会いに行こう。」

ハナにかこつけて、チェギョンは時々オンニに会いに行く。
チェ尚宮産休の間、尚宮達も女官達も皆よくやってくれている。
だから、ちょっと気が引けるけど。

「仕方がないのよね。
この禁断症状はオンニに会わなくちゃ直らないの。」

ハナを相手に言い訳をする。

会いたい時に会えない人がいっぱいいるのだから、
せめて宮の中で会える人なら会えばいい。
シンはそう思って黙認していた。



「オンニ~!
オンニ、いる?」

職員寮のそばに来て、チェギョンは声をかける。

「はーい、今参ります。」

チェ尚宮の明るい声がした。

カチャリと音がし、ジウンの可愛い声が聞こえてきた。
ハナがベビーカーの上で手をたたいて喜ぶ。

「あう、あう。」

「ぶぶぶ・・・」

「ばあ、ばあ。」

「うく、うく。」

2人は挨拶を交わしているようだ。

チェ尚宮は腰を折って挨拶をする。
産休中なのだし、プライベートだからと何度言ってもやめない。
だから、チェギョンも皇后らしくうなづいてみせる。

こうして4人の儀式が済んだら、後は無礼講。
2つのベビーカーが宮の片隅を散歩する。

チェギョンは最近あった事を、チェ尚宮に報告がてら
愚痴をこぼす。
チェ尚宮は相槌を打ちながらも、時折オンニとしての苦言も呈する。

「えーー、昔からそうなの?
前からうるさい人達だとは思ってたけど。
それって、全然必要じゃない事でしょう?
時間の無駄使いね。
ほんとに王族会って面倒くさい!」

「そんな事をおっしゃるのはここだけになさって下さい。
心で思われても、決して顔には出さず。
いいですね? ポーカーフェイスです。」

「うん、わかってるわよ。
でもね、無駄な事が多すぎるのよ。
月に一回のお茶会に全部集約すればいいのに~。
なんだかんだ言って集まってはおしゃべりしているのが
そんなに楽しいのかしら?
内容なんて、なーんにもないのよ。」

皇后は忙しい。
忙しい上に、子育てまでしている。
チェギョンの言い分もわかり過ぎるくらいわかる。
だが急ぎ過ぎた改革は、宮に混乱をもたらした。
その教訓がチェ尚宮の頭をよぎる。

「ゆっくりと、決してお急ぎになりませんように。
やっとここまで来ましたもの。
私は結婚もできて、今子育ても経験しています。
全部、皇后さまのおかげだと有り難く思っております。
ですから、この後はどうかゆっくりと・・・」

若いチェギョンが突進するのを、時にはセーブしなくてはならない。
それは、やはり自分の役目だとチェ尚宮は思っている。

無駄な事を省いて簡略化し、機能的にしたい。
シンもチェギョンもユルも同じ考えだ。
だが、3人それぞれ少し違うのは
宮で生まれた者、宮で育った者、宮へ嫁いだ者の相違。
改革を躊躇なく進められる者と、時間をかけて説得したい者。
そこははっきり分かれる。

右も左もわからず、彷徨っていたじゃじゃ馬を馴らすのも大変だったが
ここに慣れてきた暴れ馬を調教するのも容易ではない。
そういう意味でも、チェ尚宮の復帰は皆の待たれるところだ。

「保育所の内装工事はうるさくない?」

「ええ、全然気になりません。」

「産休が終わるまでには、ちゃんと完成するから。
しばらくはジウン一人なのね、寂しいよね~。
そうだ! ハナも預けよう!!
私も宮の職員みたいなものだし、それがいいわ。」

またとんでもない事を言い出したチェギョンを説得するのに
30分もかかったチェ尚宮だった。


薄暗くなりかけた宮の庭をベビーカーが横切っていく。

外を見ていて気が付いたユルは、庭へと向かった。


「ハナ~♥」

チェギョンなど眼中になく、ユルはベビーカーを覗きこむ。

「なーんだ、寝てるのか。
つまんない。」

「さっきまでジウンと遊んでたんだけど、疲れちゃったみたい。
従兄弟の子供を可愛がっていないで、自分の子供を作ったら?
ねえ、その後 どうよ?」

「んとに・・・近所のおばさんみたいになってる。」

「ユルや、いい人がいたら さっさと結婚しちまいな。」

「今度は、近所のおじさん?」

「で、どうなのよっ!」

「ちゃんと言ったよ。」

「なんて?」

「そんな事、プライベートだから教えない。」

「なによーー、ケチ!。」

「普通、聞くか? そんな事。」

「気になるでしょ。」

「ふふん、僕の事 やっぱり好きだったんだ。」

「なっ!
あんた、もういい加減にしなさいよ。
また週刊誌をにぎわせたいの!」

「冗談だよ、冗談。」

「マジなら殺す!!」

チェギョンのアッパーカットを避けながら、ユルがベビーカーを押して歩く。

「何だか、幸せなんだ。 今。」

「そうね、やっとほっとしたね。
色々あったから・・・
みんな、どうしてるかな?
チュンハさんとか・・・」

「うん、そうだね。
僕達が幸せなら、チュンハもきっと幸せさ。」

「そうかも。
宮命だったから。
そのためにも、頑張らないといけないね。 私達。」

「ああ、今からシンと打ち合わせだ。
がんばるぞー!」


「あ、シンくんだぁ~!」

「どこ?」

豆粒みたいな人影がこちらに向けてやってくる。

「相変わらず、どこにいようがすぐ見つけるんだ。」

「ん?」

「何でもない。」



どんどん近づいてくる影は一目散にベビーカーを目指す。

「ハナ~!
あれっ、寝てる。 残念!」

「全く、あなた達って・・・
可愛いギャルがそばにいるってのに!」

「えっ? どこに?」

マジで探すシンに、げんこつをお見舞いするチェギョン。


   あははは・・・
   本当に幸せだ!!

ユルはお腹を抱えて笑った。


   この輪の中にシオンが自然に入ってくれたなら
   もっともっと幸せなんだけど・・・

ユルはそれが欲張りな事に思えてならない。
宮を混乱させた自分が、これ以上幸せになっていいのか?


「ユルくーん、今夜は一緒にご飯を食べようよ。」

チェギョンがふり向いて言う。

「うん。
3人ともオフなんて、奇跡みたいな日だね。」

「ユル、まだ仕事は残っているぞ。」

「わかってるよ。
夫婦そろって、ホントに人使いが荒いんだから。」

ユルがボヤくも、皇帝夫婦は知らんぷり。


「チェギョン、夕食のメニューはなんだ?」

「残念ながら、今日はリサーチしてないの。」

「ほう、珍しいな。
ユル、ワインを飲もうか?
ジョンミンが持ってきたとって置きを開けよう。」

「いいねぇ。」

「じゃあ、料理長に言ってワインに合うオードブルを用意してもらうわ。」


皇帝夫婦が手を繋いで歩く、そのすぐ後ろを
ユルがベビーカーを押しながら付いていく。

    シオーン、お嫁に来てくれないかな~?

「ん? 何か言った?」

「いえ、何も言ってないです。」

チェギョンがふり向いて、ニタッと笑った。





コメント
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[2016/07/15 07:33] | # [ 編集 ]

Re: ご無沙汰しております
鍵コメのBさん、おはようございます。

お久しぶりですね。
いつも読んで下さってありがとうございます♪

元気なご様子、安心しました。
私もジフニ熱はずいぶん前から冷めております。
正直言うと、一番好きな状態はスンハなの。
なので、今のシンくんはスンハシンくんです♥

ここのお話はジフニから一人歩きをし、
単なるドラマ『宮』の妄想話だと思っています。
なので、ジフニが誰と付き合おうが、
ウネちゃんが困ったちゃんになろうが、
妄想上のシンチェには関係ないかな~。
私も同じく、宮の人達が好きなので。

ユル君がコクったお話は次回から始めます。
イヒヒヒ・・・久々の越後屋登場かもよ~。
でも、本当の越後屋はもっともっと先の別件を考えております。
よろしかったら、たまに覗いて見て下さい。
イケズLunaおばちゃんがいるかもしれません。

コメは全く気にしないでね。
読んでいただくだけでうれしいんです。
拍手ポチの清き一票、ありがたく頂戴いたします。
励みになるの、とっても。

近況報告とご訪問、ありがとうございました。
また、お会いしましょうね。
あんにょん♪
[2016/07/15 08:23] URL | Luna #- [ 編集 ]


Lunaさん~
こんにちは~☆

更新ありがとうございます(^-^)v

オンニのところで散々話し込んでストレス発散(笑)
若き皇后として奮闘するチェギョンには大切な息抜きなのですよね!


そんな光景も幸せなものだけど、ユル君そしてシン君とチェギョンの何気ない会話にも穏やかな日常を感じて落ち着きますね!

ユル君もシン君もチェギョンよりハナちゃんなのね~(笑)

そんな光景にも今の幸せが見えます!!

ユル君の遠慮がちな思いとは別に新たな幸せがもたらされるといいですね!

チェギョン…聞こえてましたよね(笑)

なかなかないであろう多忙極める三人での食卓の話題はそれかな!?

どんな話でも宮を担っていく三人には息抜きの場になるでしょうね!

Lunaさん~ユル君とチェギョンの会話って本当に楽しくて癒されます(^-^)v

先日教えて頂いたお薦めの「君の…」は春にBSで放送されていたようですね…
これはレンタルしかないですね!(笑)

ありがとうございました☆
[2016/07/15 11:14] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
くこまりぶーさん、こんにちは。
今日もありがとうございます♪

私、昨日予約投稿失敗しちゃった!
朝開いてみると、下書きのままでした~。

「君のために」みたいに事件が勃発するのもアリですが
こんな「宮」が見たかったというのが本音です。
彼らの何気ない日常を切り取ってみたら
意外とフツーなのではと思います。

「君声」なのですが、本当に是非見て下さいませ。
出演者の皆が好きになり、皆のその後が気になるという
「宮」みたいな感じです。
ゲオの回し者みたくなっていますが、ホントいいわよ~♪
[2016/07/15 14:13] URL | Luna #- [ 編集 ]

拍手鍵コメのRさんへ。
蒸し暑い今日この頃。
爽やかな3人で納涼です。(笑)

こんな時がやってくるなんて・・・
宮は本当に素敵なドラマでしたね~。
妄想おばさんにとっては、素晴らしい題材だったと思います。

あちこちで宮二次小説の閉鎖が相次いでおり
ちょっとメゲますが、妄想尽きるまで頑張りますね。

今日もありがとうございました♪
またね、あんにょん!
[2016/07/15 14:17] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/07/15 19:11] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

今日は割と涼しかったので、宵宵山も過ごしやすかったでしょう?
京都の今頃はサウナみたいですものね。

私は連休前で大忙し。
残業でクタクタです・・・

チェ尚宮はしっかり遠隔操作をしています。
チェギョンの宮人生、彼女がいないと成り立ちませんね。

ユル君の恋バナを始めます。
色々と考えている事があって
なかなか難しいお話になっていきそう・・・
皆さんにちゃんと伝わる様に、頑張りまーす!
[2016/07/15 21:19] URL | Luna #- [ 編集 ]


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