宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 12
チェギョンに言った事は冗談でも開き直りでもなかった。
ユルにはやはり大きなトラウマとして残っている。

それはフラれたくない症候群ではない。
そんな感情は自分だけのものだからどうにだってする。
怖いのはマスメディアだった。

ユルとチェギョンの噂は、2人の出国で一旦収まり
その後はシンとチェギョンの仲睦まじい姿で消滅したかと思えた。
が、ユルの帰国に伴い またマスコミで再燃したのだ。
当時、宮は大きな問題を抱えており それどころではなかったのだが
三流新聞や週刊誌は面白おかしく書き立てた。

チェギョンは苦笑していたが、全く傷つかないはずはなく・・・
ユルの存在で誰かを不幸にするのは、二度と嫌だと思った。
王位継承第2位の皇子としては、その辺りの事も踏まえて
女性に対して一歩引いてしまうのだ。

2歳年下の女性は、シャッターや壁のお絵描きにも連れて行ったし
デートらしき事もしている。
ユルとしては、自分の彼女という認識でいた。

     それじゃ、ダメなのか?

「アンデ!」というチェギョンの声が聞こえてきそうだ。

「ダメですか、媽媽。」

クスリと笑うと、ユルは待ち合わせ場所へと向かった。




ヤン・シオンはいつものようにノーメイクでジーンズという出で立ち。
サラサラの長い髪を風になびかせて走ってきた。

「ごめんなさーい。
遅れちゃった?」

「いや、僕が早く来過ぎたようだ。」

「そう?
さあ、急ぎましょうよ。
フェルメールが待ってる~!」

ユルと一緒に見たいのか、大好きな画家の絵が見たくて行くのか。
彼女はきっと会場に行ったら、ユルの事など眼中にない。

    こういう人だから。
    いいんじゃないですか? 媽媽。

ユルは笑いをこらえながら、展覧会の会場へと向かった。


案の定、シオンは絵画に夢中で ユルがどこにいるかの確認もしない。
出口付近で会えればと思っているに違いなく。

ユルはふと思った。

彼女のペースがしっくりくる年齢になったのかもしれない。
とにかく居心地がいいのだ。
チェギョンと居る時の居心地の良さとはまた違った意味で。

チェギョンへの想いが、大海原の波のようだったとしたら
シオンへの想いは湖のさざ波だと思う。

激し過ぎて疲れてしまった恋は素敵だったが
静かに凪いで包んでくれる想いも「恋は恋」。

チェギョンが言った体温計で例えるなら
チェギョンへの想いは38°で、シオンは36°なのかな。
高い熱にうなされた恋と、日常の中ではぐくむ恋。

大切にしたかった。
だから・・・怖くなる。

宮や世間を揺るがせたチェギョンへの想いは、一人相撲だったにも関わらず
大いにメディアを騒がせた。
たくさんの情報が溢れ出て、勝手に独り歩きをしてしまい
一部では「チェギョン妃と義誠大君殿下の悲恋」なんて見方もあるくらいだ。
いくら週刊誌など見向きもしないシオンだって、
2人の噂話くらいは知っているはず。
ましてや、同じ敷地内に住む2人の事をどのように感じているのだろうか・・・

だから、今のままがいい。
そう思うのだ。

「逃げてるだけでしょ!
ユル君はもっと情熱的だったじゃない!!」

やはり頭上からチェギョンの声。

     僕も歳を取ったんだよ、お姫様。
     もう、情熱だけじゃ走れない。

ユルは出口のソファに座って、シオンが出てくるのを待った。



         ~・~・~・~・~・~・~



「それがね、ガンヒョンったら やっとギョンに大好きって言ったらしいわよ。」

チェギョンが食後のケーキを頬張りながら、うれしそうに言う。

「へーえ。
ギョンは今まで生きてきた中で最高に幸せだったに違いない。
想い続けてきてよかったな。
しかし、付き合ってたのに 今まで一度も好きって言われなかったわけか。」

「そうなのよ。
そういうのって付き合ってるって言える?
変でしょ?」

「ま、まーな。」

シンは嫌な予感がした。
大体はこういう展開から、とばっちりがくるんだ。
今日も雲行きが怪しくなってきたから、シンはハナをあやそうとベッドをのぞく。

     ハーナ、寝っちゃったのか~?

「ねえ、そう言えばさ~ 
あの時シンくんにちゃんと好きって言ってもらえなかったわ。」

「ど、どの時だよ?」

「マカオで指輪をくれた時よ。
本気でプロポーズしてるんだとは言ってたけど、好きって言われてない。」

「プロポーズしてるって事は、好きって事じゃないか。」

「えっー、そうだけど・・・
シンくんって、何かちょっと足りないんだよね~。」

「お、お前だって 一緒にいないと退屈だって言っただけじゃないか。
好きだなんて、一言も聞いてないぞ。」

「あーら、よく言うわね。
私がいないと退屈だって、あなたが先に言ったのよ!」

「退屈しのぎには、充分なっているけどな。」

シンはふふふ・・・と上品に笑った。

「あー、むかつく。
何よ! その上から目線はっ。
私達の神聖なマカオをよくも侮辱したわね!」

チェギョンは豆腐人形をシンに投げつけた。

「イタッ! 何すんだよ。」

「シンくんのイジワル! バーカ!!」

お姫様の機嫌が一気に悪くなる。

突然シンが、つかつかとチェギョンに歩み寄った。

「な、なに?」

「イジワルなシンくんが本当にイジワルをしてやるよ。」

チェギョンは急に自由を奪われて、ズシンと重さを感じる。

「もーう、いつもこれで誤魔化されるのよね・・・」

「うれしいくせに。」

「あなたもでしょ? 
いやん、どこさわっているのよん。」




          今宵も宮は平和なようでございます。。。






コメント
おはようございます
更新ありがとうございます。
連休谷間の平日。いかがお過ごしですか?
我が家は暦通りなので、おっとー(夫)は出勤し平和な平日です。
でも街中は静かですねー。

シオンさん。やっとお名前が出て来ましたね。

世間では、こう言うのをデートって言うんですけどね。
ただのお友達だったら、二人っきりでは出かけないでしょ?

ただぁ~・・・先日来のLunaさんのリコメを読んでると
ブラックLunaさん。またの名を越後屋魂が疼いてるようで。。。
すべての恋愛や恋人たちが順風満帆とは行かないのもアリですかねぇ。
今回もユル君に犠牲になってもらいます?


そして宮のバカップル。いやいや我らが皇帝ご夫妻。
確かに、プロポーズの時は「好き」って、言ってないですね。
でもテレビの生放送の時に「愛してます…」と。
あれは、チェギョンの中では、今でもお芝居と思われているのでしょうか?

そして、チェギョンはシン君に「好き」って一度だけ言ってますよね。
あの夏の離宮の帰り道。
朝日を見に行ったイカ干し海岸で。
あれは一世一代の大告白だと思いますけど、シン君忘れちゃったかな?

ま、いずれにせよ現在は平和な「宮」
結構な事でございます。

ではまたー(^.^)/~~~





[2016/05/02 07:53] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: おはようございます
ぶんちゃんさん、おはようございます。
私も暦通りなので、今から出勤です。
どこのどいつが10連休を取っているのか、聞いてみたい。
私の周りには一人もおりません。。。

恋愛は全部が上手くいけばそれに越したことはありませんが
人生はパズルのようになっているので、そうそう簡単にはハマらない。
紆余曲折を経てカチッとハマるのが楽しみでもありますものね。

皇帝夫妻は今日はマカオのお話をしているようです。
あのシーンステキでした。
お互いにストレートに言えないもどかしさが伝わってきて
色々な妄想が広がったものです。

イカ干し海岸でチェギョンが告白した時
シンくんはただ静かに微笑んでいましたが。
あの時の彼の心情が、今でもちゃんとわからずにいます。
受け入れているような、まだ一歩引いているような。
その後の「共白髪」が、彼の答えだとしたら最高ですけどね♪

宮にはまだまだ「もやっと」がいっぱーい!
深いわ~。

今朝もありがとうございました。
良いお天気なので、どこかへ行きたーい!!
[2016/05/02 08:14] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/05/02 08:30] | # [ 編集 ]

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[2016/05/02 09:50] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんにちは。
今日もありがとうございます。

ユル君が歳を重ねた姿を想像してみるのですが
やはりサラサラヘアーの可愛いお顔のまま。
そこから生まれるお話は、こんな感じです。
シオンはどうなんでしょうね?
しばらくしてから明らかにしますね~。

良いお天気に仕事で、明日からは下り坂になるみたいですね。
私は友人と名駅でランチをします。
久しぶりに会うので楽しみ~♪   
[2016/05/02 13:45] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: NoTitle
鍵コメのTさん、こんにちは。

ドラマの続きを書くに当たって、一番気になったのはユル君。
彼をイギリスに行かせたまま終わっていいドラマじゃないはず。
その後、二次小説で色々なユル君を拝見しました。
Tさんのおっしゃる通り、視点を変えると全く別の解釈になりますね。
それぞれのユル君がいて、一生懸命に生きている。
やはり彼は魅力的なキャラだったのでしょう。

自分で書くようになってから、色んな意味で影響を受けてしまうので
限られた方のところしか行ってません。
書くのをやめた時、また徘徊しようかな?(笑)

今日もありがとうございます。
外はすっかり初夏ですね~♪
[2016/05/02 13:52] URL | Luna #- [ 編集 ]

拍手鍵コメのRさんへ。
こんにちは。
今日もありがとうございます。

Rさん、その通り!
もうムズムズしっちゃっています。(笑)
成就する恋愛なんて一握り。
人生は甘くなーい!
この世の厳しさを若者達にしかと教えてあげるわ。
ブラックLunaがそろそろ参上いたします。
[2016/05/02 14:00] URL | Luna #- [ 編集 ]

越後屋さんの到来
こんにちは

越後屋様♪
う~ん
凄く・・300メートルくらい離れて見守りたい気持で
いっぱいです(笑)

酸いも甘いも超えてしまって出涸らしの私
萌えが最近ございませんでしたので
凄く楽しみに行方を見守らせていただきたいと願って
おります

ユル君 ファインティング♪
[2016/05/03 18:57] URL | 墨衣の君 #- [ 編集 ]

Re: 越後屋さんの到来
墨さん、こんばんは~☆
越後屋でございます。

表コメをありがとうございます。
お互い久々の表コメ・・・緊張しますがな。
いえ、裏コメもちゃんと緊張して書いておりますわよ。

この章は数々の恋愛を温かく、時に厳しく
綴っていこうと思いまして始めました。
ユル君の続きは章の後半になりそうです。
300メートル離れて、是非とも見守っていただきたく。

酸いも甘いも越えてきた私達は知っています。
恋が成就するのは、ほんの一握り。
宮の恋模様もだんだん妖しげな雲が立ち込めてきました。
越後屋がニヤッと笑っておりまする~。
[2016/05/04 23:04] URL | Luna #- [ 編集 ]

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[2016/05/05 20:42] | # [ 編集 ]

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[2016/05/06 21:49] | # [ 編集 ]

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[2016/05/08 21:57] | # [ 編集 ]


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