宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 9
ユ尚宮はなぜかこの頃落ち着かない。

ハナ公主様の誕生に伴い、たくさんの女官達が出入りするようになったのと
チェ尚宮の産休でユ尚宮が一人で仕切っているせいもある。

だが、それ以外に・・・何か視線を感じるのだ。
どこからともなく、いつとかでもなく。

    私、誰かに恨まれてるかしら?

皇后様付きの尚宮として、皆の羨望と嫉妬を集める彼女には
何かと嫌がらせも多い。
チェ尚宮と頻繁に連絡を取り合って、その都度対応はしてきた。
だが、表面に出ないものもあって いちいち取り合っている暇もなく
そのままにしてある事も少なくない。

    何か取りこぼしがあって、睨まれているの?

不安が募ってくる。

    今夜にでもチェ尚宮に相談してみよう。

また、ぞくっと感じた悪寒は気のせいではなく
ユ尚宮は周りを窺いながら、エントランスへと向かった。





「バン女官、チョン女官。」

廊下を歩いていると、2人を呼びとめる声がする。

「はい、クォン内官。」

2人はお辞儀をした。
目の前には長身のイケメンが微笑みながら立っていた。

「君たちはなぜ今度の尚宮試験にエントリーしない?」

穏やかな口調だが、彼の言葉には少し責められている感じを受けた。
バン女官とチョン女官は顔を見合わせる。

「前にもお話した通りの理由です。
私達はチェ尚宮さんやユ尚宮さんの元で
ずっと皇后様のお世話をしたいからです。」

「尚宮になれば、配属部署が変更になるかもしれません。
皇后様のおそばから離れたくはありません。」

2人ともきっぱりと言った。

「そんな事か。」

クォン内官はさわやかに笑う。

「私達にとってはすごく大事な事ですけど。」

2人はムッとして言った。

「それは大丈夫だ。
陛下は皇后様の事を充分考慮しておられる故、
気心の知れた者たちをそばにといつもおっしゃられる。
だから君達は、そのまま皇后様付きでいられるさ。」

「そうでしょうか?
尚宮がたくさん居ては収拾がつかないのでは?」

「そうですよ。
絶対っていう保証はないですから。」

「君達も今や中堅だから、バリバリ仕事をしてほしい。
若い女官にちゃんと意見が言えるよう、立ち位置というのも大切なのだ。
尚宮法も改訂され、これから皆が結婚・出産という事になっていく。
尚宮の数も増やさねば回っていかなくなるんだ。」

2人は考え込む。

確かに、皇后様のお世話係の女官は増えた。
公主様のお世話も兼ねているからその数はかなりのものだ。
その中で尚宮に次ぐ位置にいるのは自分達2人。
先輩という事で女官達は大人しく指示を聞いてはくれるが
立ち位置としては同等な立場なのだ。
クォン内官の言う事も一理ある。

「締め切りは1週間後だ。
よく考えて、是非エントリーしてほしい。」

クォン内官は颯爽と去って行った。


「クォン内官さんは何かと気にかけて下さるわね。
ありがたい事だと思うわ。」

「私達は自分たちの事がよくわかっていないのかも。
もう一度考え直してみる?」

「うん、そうしよう。
チェ尚宮さんがもう一人産むって事になると、ユ尚宮さんだけでは大変だし。
ユ尚宮さんも結婚・出産しないとは限らないよね。」

「全く男っ気なさそうだけど・・・無くはないわ。」



朱色の柱の陰で、2人の会話を聞く男が一人。
ニマァ~と微笑んだ。

     頼むぞ!
     君達を頼りにしているんだ。
     頑張れ!!

クォン内官は一人でガッツポーズをする。



遠くにシンと、その後ろに続いてサンヒョンの姿が見えた。
今から公務で、護衛として付いていくところに違いない。

     あのサンヒョンがチェ尚宮をどうやって落としたのか・・・
     是非とも聞いてみたいものだ。

クォン内官は真剣に思う。

長身でイケメンだと評判のクォン内官を巡って、
宮内で密かに彼の争奪戦が繰り広げられている。
だが、本人は全くその気がなく そこがまた魅力なのだった。

本当は、全くその気がないわけではない。

クォン内官は長い間片想いをしていた。
宮の職員試験でたまたま隣に座った彼女に・・・

見事2人とも合格したのを知った時、彼は小躍りした。
その目はいつも、小さくて可愛らしい彼女を追いかけてしまう。
想いが募って、告白しようとした時 
彼女は宮での激務とイジメに、精神を病んでしまっていた。
しばらくの休養の後、彼女は温陽へと勤務地が変更され
クォン内官と顔を合わせる機会は激減する。

それでも彼の気持ちはずっと変わらなかった。
彼女がチェ尚宮の産休のために景福宮に呼ばれた時
クォン内官は強固に反対した。
ユ尚宮を二度と辛い目に合わせたくなかったからだ。
毎日会える喜びより、彼女の事が心配だった。

だから、今も彼の目は彼女の姿を探す。

      いじめられてはいないか。
      困ったことになっていないか。

繊細な小さな女性を、自分の手で幸せにしたい。
シンやサンヒョンがそうしているように、毎日傍に居て護ってあげたい。

彼女の事を想うがあまりに、肝心の告白がまだだという事を
クォン内官は気が付いていない・・・(のかな?)



      ~・~・~・~・~・~・~



「顔中にしっしんができて、何だかおサルさんみたいなの。
お医者さんは清潔にしててもよくある事ですよって言うし。
でも・・・心配で。
オンニのとこのジウンちゃんはそんな事なかった?」

「ございましたよ。
サンヒョンが手も洗わずにさわるので、よくしっしんができます。
こうして細菌に強くなっていくのかなって思っておりますが。」

若き母親は少しの事でも心配になるものだ。
チェギョンは何かにつけて、チェ尚宮に電話をしてしまう。
産休中なのに申し訳ないと思うけど、せめて声だけでも聞きたいのだ。

「シンくんもベタベタとさわっているけど、彼は清潔だし。
無菌室で育てるわけにはいかないから、そんなに心配しないようにするわ。
こうして色んな病気もして育っていくのよね。」

「そうでございますよ。
これからです、大変なのは。」

「うん、心して頑張ります。
ところでオンニ、ユ尚宮って彼氏いるの?」

突然の方向転換にチェ尚宮はついていけない。
体制を建て直して、静かに答えた。

「お付き合いをしている殿方はいないと思います。
彼女はずっと温陽にいましたので、その間はわかりませんが
景福宮に来てからの会話ではそのような兆候は感じとれませんでした。」

「そうなの・・・
いや、その・・・彼女ももうすぐ高齢出産になってしまうし
いい人がいるなら結婚した方がいいのにって思ったから。
チョン女官とバン女官が尚宮試験を受ける事になったの。
優秀な彼女達は揃って合格するだろうし、
そうなればここも少しは楽になるでしょ。」

「ありがとうございます。
ご自分の事で大変な時期に、色々とお心使いをしていただき
感謝申し上げます。」

「やーね、改まって。
という訳だから、あまり心配しないで育児に励んでね。」

「はい、そうさせていただきます。」

サンヒョンからチェ尚宮が落ち着かない様子だと聞いて
「仕事の虫」が出てきたのだと思った。
「それは病気だから仕方がないのよ。」と笑ったチェギョンだが
チェ尚宮の気持ちをを少しでも楽にしてあげたかったのだ。

「じゃーね、オンニ。
また電話するわ。 お休みなさい。」


部屋の片隅で新聞を広げていたシンが、静かに微笑んだ。






コメント
おはようございます
更新ありがとうございます。
こんな時だけど、否こんな時だからこそ、あえて普通にコメントさしあげます。

ユ尚宮が感じた視線の元はこれかぁ…
お互い恋愛には疎そうなカッポーだけに
遅々として発展しなさそうな…

クォン内官は、猪突猛進のサンヒョンと違って、
目立たないように外堀から埋めて行くタイプですね。
まずは二人の女官が、そのターゲットに!

チェ尚宮とサンヒョンもそうだったけど、
あの時は強力すぎる後援者がいたから、今に至ってるんでしたね。
今度もチェギョンのお節介病がムズムズして来るのでしょうか?

Lunaさん、前回カテゴリの説明ありがとうございます。
テンプレが変わっていた事、コメントのタイトルが表示されるようになった事は
気付いてたけど、
カテゴリの副題まで気づきませんでした。。。
こちらの章では、色々なカッポーの様々な恋愛の形が綴られていてワクワクします。

自分はかれこれ四半世紀昔の出来事なんで、懐かしかったりほろ苦かったり…

では、今週も頑張って行きましょうー!


[2016/04/18 08:22] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]


Lunaさん~
おはようございます☆

今こうして普通の生活を送れることのありがたみと自然の脅威を痛感せずにいられない数日です!
私自身できることは限られますが…どこで同じ災害が起きるかわからない島国日本です!

今週も更新ありがとうございますm(__)m


ユ尚宮の気になる視線の原因が判明ですね!
本人には不明ですが…
ここにも恋の始まりの予感…片方は始まってますが彼女は未知数かな!

チェギョンの心配する高齢出産解消に向けて動き出すのかしら…

シン君も見守っているようですが上手くいくといいですね!

チェギョンの周囲から広まり無理なく皆が幸せになって欲しいです(^-^)v


続き楽しみです♪
[2016/04/18 09:23] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

NoTitle
おはようございます
更新ありがとうございます。

楽しみにしているお話の続きが
当たり前のように読める事。   
ありがたいです。

ユ尚宮さんにも春が訪れるのでしょうか?
クウォン内官はわきから固めるタイプなんですね!!
どうアプローチしていくのか楽しみです。
[2016/04/18 10:01] URL | derufi #- [ 編集 ]

Re: おはようございます
ぶんちゃんさん、こんにちは。
コメントをありがとうございました。

私もどうしようかと迷いましたが、月曜日なら・・・と。
今週もみんなで元気に過ごしたいという思いを込めました。

女官・尚宮法の改正に伴い、色々なカップルが出てくると楽しいわね♥
私もうんと昔の事で、思い出しながら書いております。
あまり過去は振り返らないタイプですが、時にはお話を通じて
むかーしむかーしの御伽話を思い出してみるのもいいかも。

この章は恋物語をいっぱーい散りばめたいと思っていまーす!
また、会いにきてねっ♪
[2016/04/18 13:42] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
くこまりぶーさん、こんにちは。

少しづつ立ち直ってくると、またガツンとやられる。
地震国日本に産まれた宿命とはいえ、辛すぎます。
私は信頼しているところへ募金をするくらいしか思いつかなくて・・・

お話はせめて明るくと思いました。
ちょうど恋愛話でいっぱいの章ですので、
皆さんの心が少しでも温かくなってくださったらいいな。

片恋というのでしょうか。
まだ始まっていない2人は、これからどうなるのか
私にもわかりません。(笑)
でも、ユ尚宮も充分いいお年頃、どうにかしたいわ。
不躾な人間ウォッチングで、また妄想に浸ります。

北国ももうすぐ春ですね。
こちらは緑が一杯になってきました。
私の好きな季節です。

今日もありがとうございました。
またね、あんにょん♪
[2016/04/18 13:52] URL | Luna #- [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/04/18 14:51] | # [ 編集 ]

Re: NoTitle
derufiさん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

本当にそうですね。
仕事を終えて、こうしてパソコンに向かいご返事が出来る事。
今日もお話を呼んで下さってありがとうって言える事。
感謝しながら、書きたいと思います。

一カップルづつの完結にしていこうとおもったのですが
クォンさんがごゆっくりなので、並行形式でいくことにしました。
彼はユ尚宮を本当に大切に想っているのですね。
彼女の事ばかりで、自分を売り込む事を忘れてる~(笑)
色んなカップルがいて やっぱり面白いわ、『宮』。
[2016/04/18 18:07] URL | Luna #- [ 編集 ]

鍵コメのRさんへ。
Rさん、今日もありがとうございます。

この2人はもう少しゆっくりと歩かせたいと思っております。
まだ、告白もしていないしね・・・
次回は次のカップルを覗きに行きましょう!

本当は週末のアップ予定でしたが、今日にしました。
こうして、お話を巡りやり取りをさせていただけるのは
本当に幸せな事だとつくづく思います。
[2016/04/18 18:11] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。

今度は中部だと言われながら、想いも寄らぬ所でしたね。
テレビを見ては心を痛めております。
そうです、私も寄付くらいしか思いつかないの。

こんな時こそ、たくさんの恋物語で元気を出したいです。
法度も改正された事だし、みんなには幸せになってほしいですものね。
少しでも笑顔になってもらえるように、楽しいお話を書きますね♪
[2016/04/18 18:16] URL | Luna #- [ 編集 ]


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