宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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宮2.5を夢見て~水月鏡花 47~
その日の宮は花で溢れた。


チェギョンの退院2週間後、公主様御生誕祝賀会が
宮で華々しく催された。

この時期が早いのか、遅いのか。
世間の母親達はどう感じているかはわからないが
宮としては王族会との兼ね合いで、この辺りが妥当だという結論に達したのだ。

シンとチェギョンはひな壇で、終始にこやかにほほ笑み
宗家へのお披露目をすませたハナは部屋に戻ってスヤスヤと眠っていた。

チェギョンはずっと幸せそうに笑っている。

時折話しかけに来る宗家のご婦人たちともにこやかに接し
ゆったりとした母親の貫録さえ、すでに感じられるほどに。
中には意地悪なご婦人もいて、「次は皇子様を」という定番なイヤミも聞こえてきたが
シンもサラッと聞き流し、ただうれしそうに微笑んでいた。


この会は宮の人達が、チェギョンを守るために考えたもの。
今までにない画期的な出来事だった。

法度を変えるだけではなく、宮に生きる人や宗家達の意識も変えなくては
宮の進展は有り得ない。
ここに居る人達が過去の習慣にとらわれていては、前に進めないのだ。
それはシンがずっと訴え続けていた事。

内官、尚宮達が考えて考え抜いた原案に、シンは何度もうなづいた。

「ありがとう。」

そして、その原案を持ってきたコン内官に頭を下げた。

急速に変化を遂げた宮に、
古くからいる尚宮達はついていけないとこぼした事もある。
法度の改正に伴う宮の合理化や、乳母制度の廃止。
彼女達は身の置き場が無くなってしまったように感じたかもしれない。
事実、宮内で数々の衝突もあった。

でも、シンは辛抱強く 彼女達の意識変革を待った。

その結果が、今回の原案。

宗家の公主様お誕生祝いは、元来のような個別訪問はご遠慮願い
宮が催す祝賀会に参加をしていただく。
皇后様の体力の回復を一番に、無理のない日程と時間を組む。
お祝いに関しての宮訪問は当日限りとする。
公主様誕生のお祝い品は辞退申し上げる。
どうしてもという場合は、皇后様の大好きなお花を一輪お持ちいただく。
そして、質素ながらも誠心誠意のおもてなしをする。

こうして言葉で並べてしまえば、普通の事ばかり。
だが、今まで宮では言えなかった、出来なかった事だった。

内官と尚宮が考え抜いた原案を、シンはチェギョンに見せた。
じっと見つめていたチェギョンは顔を上げて言った。

「みんな変わったわよね。
こんな事を考え付くなんて。
私の方が本当にこれでいいの?って思っちゃう。
ありがたいし、うれしいし。
シンくんがじっと我慢して頑張ったからよ。
コマオ~、ヨボ~♥」

「照れるじゃないか、チェギョン。」

シンの顔がだらしなく崩れた。

「あなたは何をしても完璧だし、ステキだけど
一つ、ダメ出ししておくわ。
この頃、顔がダラ~としてる気がするの。
怖いくらいにキリッ!とした顔がカッコイイのに・・・
人は幸せ過ぎるのもどうかっていう事よね。」

「なっ!!」

「キリッ!よ。 キリッ!! わかった~?」

チェギョンはチッ、チッ、チッと指を左右に振って言う。

「ハナ~!
オンマがひどいんだ。
アッパの顔が気に入らないらしい。
昔はこんな鬼嫁じゃなかったのに・・・」

シンはベッドで手足を動かしているハナに救いを求める。

「そうよ、鬼嫁よ。
私はこれから家族を守るためなら、鬼嫁にも鬼母にもなるわ。
宮のみんなの気持ちをしっかり受け取って
まずはちゃんと宗家の方々に向き合う。」

「・・・そうか。」

「ハナが産まれる前は不安の固まりだったけど、
この子が日に日に変化していくように、私もどんどん強くなっていけるみたい。」

「ハナのオンマはやっぱり最強のシン・チェギョンだな。」

ハナを抱きながら、シンはそう言った。
その表情は愛情深く、すっかり父の顔になっている。

    シンくん・・・
    その顔を絶対に他の人に見せないで!
    あなたは知らないでしょうね。
    私はそんなシンくんもだーい好きだってこと。
    誰にも見せずにしまっておきたいって事も。




ここは宮内庁病院。

皇后様と公主様の退院騒動から2週間。
張り付いていたマスコミは宮へと移り
病院はやっと日常を取り戻したところだ。


「このご馳走は何? 一体どーしたの?」

休憩のため、部屋に戻ってきた女医は
目の前にある色とりどりの料理に驚いた。

「あ、パク先生。 お疲れ様です。
先程、宮から届きました。
今日は公主様生誕祝賀会だったそうです。
公主様のご誕生では、宮内庁病院に多大な迷惑をかけたからと
祝賀会と同じ料理を持って来て下さいました。
それぞれの部署にお礼の手紙を添えて。
キム内官さんからの丁寧なご挨拶もありましたよ。」

看護師の言葉に、女医は「ふぅ~ん。」と言って料理をつまむ。

「あらっ、美味しいわね。
お皿を持って来て、みんなでいただこうよ。」

「ええ、そうしましょう。
キム内官さんって、パク先生が「感じが悪い男!」って言ってらしたけど
ちゃんと腰を折って丁寧なご挨拶をされていましたよ。」

「へーえ、そうなの?
ここが大変だって事、案外わかってたのかしらね。」


メガネをついっと上げる時の彼の繊細な指を
女医は思い出していた。

「たぶん神経質な男よ。 そうに決まってる。」

料理を頬張りながら、女医は言った。

「そうですかね?
私は毎日お見かけしてたので、何か親近感が湧きましたけど。」

「ヤワな感じの人だわ。 タイプじゃ、ない。」

「一見そう見えますが、実は武道に長けておられるとか。
だからいつも陛下のおそばにいらっしゃるのですよ。」

「詳しいわね。」

「警護してたイギサさん情報です。」

看護師はペロッと舌を出す。

女医は呆れた仕草をして、料理を口いっぱいに入れた。




宮はむせかえるような花の匂いに包まれている。

今回の祝賀会で唯一失敗だったのは、この花の件だ。
手ぶらでは来られない宗家のために、「一輪の花」をと言ったのだが
そこは見栄の固まりの宗親達。
大きな花束のみならず、宮には次々と立派な鉢植えが運び込まれ
広い宮を花が埋め尽くした。


「もう~、こんなにいっぱい誰が世話をするの~?」

若い女官達の嘆きも宮を埋め尽くしたのだった。





コメント
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[2016/02/22 08:03] | # [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、おはようございます。
今朝もありがとうございます♪

退院の様子や祝賀会の模様ももっと詳しく書きたかったのですが
この辺りのお話ばかりになりそうで、短めにしました。
キム内官vsパク女医にハマり、これもまたマズイ現象。
サイドストーリーで充分なのに本編に組み込まれていくという・・・
だから、宮の旅はやめられなーい!

今朝は寒いです。
インフル蔓延の会社に行かなくては。
今週もファイティン!!
[2016/02/22 08:13] URL | Luna #- [ 編集 ]


Lunaさん~
こんにちは~☆

今週も始まりましたね!
更新ありがとうございます(^-^)v

宮の皆さんの愛情と変革の意識から生まれた祝賀会ですね!!

シン君が言い続けてきたことが最高の時に形となり嬉しいですね!!

ただ宗家の皆さんには「一輪の花」は一輪ではないようで~(苦笑)
鉢植えのお話は記念花壇にするしかないかしら(笑)
うふふ~シン君ようやくお出ましですね(笑)デレッ!キリッ!とお忙しいようですが、チェギョンには変わらず最愛の旦那様ですよね(*^^*)

一回り強くなったチェギョンオンマにエールを送ります(^-^)v

Lunaさん~キム内官さんは指が細いようで~好みです(笑)
彼と女医さんの恋物語はありでしょうか?(^-^)v


[2016/02/22 13:20] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
くこまりぶーさん、こんにちは。
今日もありがとうございます♪

久しぶりにシンチェ夫婦の会話を書いてみました。
やはりどこなく違ってきますよね。
アッパとオンマだけど、シンくんは愛しいヨボ~♥
この辺りを徐々に描いていけたらな~って思います。

> Lunaさん~キム内官さんは指が細いようで~好みです(笑)
> 彼と女医さんの恋物語はありでしょうか?(^-^)v

私も指が細い男性がだーい好物です♪
身体も細身で指が細くて、できればメガネがいいな~。
でもこの手の男性は、一つ間違うとダサくなりますよね・・・
勘のいいくこまりぶーさん、もうお見通しですね。
ふふふ・・・色々考え中です。

こちらがこんなに寒いのだから、北海道はまだまだ寒いでしょう?
愛知県はインフル一位というありがたくないランクイン。
だんだん近づいて来て、結構怖いのよ~。
くこまりぶーさんも気をつけてね♪
[2016/02/22 13:59] URL | Luna #- [ 編集 ]


拍手鍵コメのRさん、こんにちは。

そうなのよね~、花は多いと気持ちが悪くなるんです。
私もお花が大好きなんですが、
カサブランカをいっぱいいただいた時は頭痛がしました。(笑)

宮は今頃大変でしょうね。
女官さん達が頑張って水やりをしているかしら?
確かに相当迷惑な結末でした。

今日もありがとうございます。
まだ当分は寒そうですので、お身体に気をつけて下さいね♪
[2016/02/22 14:04] URL | Luna #- [ 編集 ]


こんばんは Lunaさん

新しい宮の形になっていくんですね。
長年携わっている者達には、前例が無い事は
受け入れ難いんでしょうね...

チェギョンも御多分に洩れず、母は強し!!ですね。

キム内官とパク先生のこれからも気になります(^ ^)
[2016/02/22 20:41] URL | derufi #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
derufiさん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

新しい風は、宮に住む人達にとって
受け入れがたい事も多々あったでしょうね。
狭い世界は、時には閉鎖的になるものですし。

シンくんの辛抱と頑張りは、チェギョンが一番知っている。
彼は、それだけでいいのでしょう。

キム内官と女医さん、そのうちにまた登場させますね。
この頃、ますます道草が多くなって
ごめんちゃーい!!
楽しいの~♪
[2016/02/22 22:08] URL | Luna #- [ 編集 ]


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