宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
プロフィール

Luna

Author:Luna
「宮の世界」へようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

宮2.5を夢見て~水月鏡花 46~
内官や尚宮達が頭を揃えているこの部屋は
先程から空気が重い。

可愛い公主様の誕生に、本当は皆舞い上がっているはず。
だが、2日後に降りかかる災難(?)に備えて 
今は議論の真っ最中なのだ。

その災難とは・・・
宗家達のお祝い訪問だ。

古くから仕える内官と尚宮は、その大変さを身に沁みて知っている。
朝早くから夜遅くまで途絶えることのない、お祝いの列。
この時とばかりに、高価な品々を持参して皇室に取り入ろうとする者。
お誕生祝いは口実で、頼み事ばかりを訴えていく者。
地方の宗家は久しぶりの宮に、ついつい長居をしてしまう者もいる。

ユルの誕生の時は、酒の席もしつらえて宴会になった。
昔で言う世子様の誕生なのだから、皆もボルテージが上がり
呑めや、唄えやの大宴会。
さすがに今回はそこまでしなくてもいいという意見が多数だけれど
おもてなしはせねばならないだろう。
遠方からはるばるお祝いに来てくれる宗家をそのまま帰すわけにはいかない。

ああだ、こうだと意見が飛び交う中
ハン尚宮は先程からずっと考え事をしていた。

ちょっと前に見た、あの箱の中身が気になっていたのだ。

皇后様が自ら縫われたという産着。
何か色彩に違和感があった。
白とクリーム色と水色が主体で、ピンクは一枚だけ。
可愛い色どりを好まれる皇后様が作られたにしては
装飾もシンプルだった。

ハン尚宮は再び考え込む。

ミン妃がヘミョン公主を出産された時の事。
お祝いに来た宗家の婦人が、出産間も無いミン妃に言ったのだ。

「次は皇子様のご誕生をお待ちしておりますわ。」

公主ご誕生のお祝いもそこそこに、この言葉。

ミン妃は微笑んでうなづいていたけれど、
ハン尚宮は非常に腹が立ったのを、今も覚えている。
同じくらいの年頃だったから、余計にそう感じたのかもしれない。


「ハン尚宮は何かよい案でも浮かびましたか?」

考え事をしている彼女に向って、コン内官がたずねた。

「えっ? ええ。 あの・・・
ちゃんとした案ではないですが、お祝いの会を設けたらいかがでしょうか?
宗家の皆様にバラバラと来ていただくのではなく
宮が主催する『公主様御生誕祝い』なる催しをするのです。
その時は大変ですが、一回で済みますし
皇后様のご負担も軽くなると思われます。」

「なるほど!
それはいい考えですね。
祖父もお祝いの件は心配しておりました。
皇后様や公主様のご負担は大抵の事ではないと。」

クォン内官が真っ先に賛成をする。

「新しい試みですが、前向きに検討をしてみましょう。
さあ、他に意見がある人は遠慮なく言って下さい。」

コン内官の声に、あちこちから手が上がる。

その様子を見てうなづき、そっと一人が部屋を出る。
キム内官は退院の打ち合わせのため、病院へと急いだ。



宮内庁病院の事務室に入るのは始めてだった。
キム内官は慣れない様子でキョロキョロと周りを見回す。

「あの・・・」

職員と思われる者達は皆、忙しそうに動き回っていた。

「宮から参りました。
皇后様の退院について、ご協力を願いたい件があります。」

キム内官は声を張って言う。

職員達はチラッと見たように思ったが、その動きを止めようとはしない。

「ちょっと・・・」

さすがのキム内官も声が小さくなる。

「そちらでお待ち下さい。」

疲労困憊した表情の女性職員が傍らの椅子を指差した。


キム内官は言われるがままに腰を下ろし、
宮内庁病院の事務室をしばし観察することにした。

さっきからひっきりなしに鳴る電話に対応する者、
ひたすらパソコンを打ち続けている者。
慌しい人の出入りの割に、
この部屋で実質的な業務を行っている人員の数は全く足りていないのがわかる。

  宮も人手不足で大変だが、ここの比ではない。
  何と言う過酷な労働の場なんだ。

キム内官は驚きつつも、ふと電話の内容が気になった。

  「ええ、ですから まだご退院の日程は申し上げられません。」
  「詳しい事は宮の発表をお待ち下さい。」
  「こちらでは何も申し上げることはございません。」

ん?んんん?

キム内官の顔が険しくなってきた。

「ちょっと、すみません。」

目の前を通り抜ける職員を呼びとめる。

「もしかして、皇后様のご退院についての電話が殺到しているのですか?」

職員はふぅ~とため息をついた。

「もしかしなくても、そうです!
皇后様のご出産の日から、朝から晩まで電話が鳴りっぱなしで
しかもマスコミ対策などのため、本来の業務に差しさわりが生じています。
我々はあれからまともに寝る時間もありませんよ。」

「・・・。」

「この際ですから申し上げますが、職員のみならず
医師・看護師達も家に帰れていません。
マスコミが家にまでついてきて、皇后様のご様子を執拗に聞きたがるのです。」

キム内官は思わず顔を覆った。

宮内庁病院に張り付いているマスコミに再三注意をし
病院には絶対に迷惑をかけないように呼びかけていた。
ご出産当日よりかなり数も減っていたので、宮としては安心していたのだが。
そんなに深刻な状態とは思いもよらず。

ふと、生意気な女医の顔が浮かんだ。

  ああ、あああ~!!

申し訳ない気持ちより先に、なぜか女医の勝ち誇った顔が浮かぶ。

  だから早く退院なさって下さいって言いましたよね!!

何て事は言わずに、男前な彼女は白衣を翻し颯爽と去って行くに違いなく。

  くぅ・・・

確かに浮かれていた。
いつもは冷静沈着なキム内官で通している彼も
可愛い公主様に骨抜きにされていたことは否めない。

今、宮で一番頼りになる男 キム内官。
もっともっと、内外に気を向けねばならなかった・・・
自責の念が彼を支配する。


      打ち合わせを済ませ宮に帰るキム内官さん、
      ちょいと方向が違うんじゃないですか~?



コン、コン。

「失礼いたします。」

「はーい、どうぞ。」

「皇后様、退院は二日後に決まりました。
こちらがその段取りでございます。
病院側との打ち合わせも済ませましたので、ご安心ください。」

キム内官から受け取った用紙にざっと目を通し
チェギョンは「御苦労さまです。」と微笑んだ。

「ねえ、ハナを見てやって。
またちょっと顔が変わったと思わない?」

キム内官は「はい。」と言って、遠慮がちに小さなベッドを覗きこんだ。

   ハナ様・・・
   私とした事が一生の不覚でございました。
   うれしくて、うれしくて・・・浮かれておりました。
   今日も口実を作って、こうして来ております。
   あなた様のお顔を見たくてたまらないのです。


うっくん、うぷっ。

ハナが何か言いたげに声を出す。

「ハナ様、気を引き締めて頑張ります!」


「キム内官、そんな赤ちゃんに何を言ってるの~。」

チェギョンが、あははは・・・と大声で笑った。



 

コメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/02/18 07:20] | # [ 編集 ]


おはようございます🎶
更新ありがとうございます。
…でも、今日もシン君の登場がない…(笑)

病院側の裏事情が発覚しましたね。
医師・看護師不足なのは、どこの国でも一緒なのでしょうか。
宮内庁病院は宮の管轄だとしたら、
(皇族や宮内庁に知り合いがいないから、わかんないけど)
こちらも早く業務や人員の改革しないといけませんね。

水色の産着…
重圧があったのでしょうね、男子を産まなきゃって…
『公主様御生誕祝い』でも、心ない祝辞を言ってくるだろう
狸ジジイたちを上手くかわす方法を考えなきゃ!
災難転じて僥倖となるよう、宮で一番頼りになる男。キム内官ファイティーン!


肩の痛みはいかがですか?
PCに向かうと、どうしても前傾姿勢になってしまいますよね。
たまにストレッチや肩凝り予防体操なども試してみてください。
整骨院や針治療も効果ありますよ。

お話しのペースダウンも致し方ないです( ノД`)
このお話を生み出してくれるLunaさんの体調が、何よりも一番大切ですから!

ではまたー
(^.^)/~~~
[2016/02/18 07:36] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

キム内官さん~
Lunaさん~
おはようございます☆

更新ありがとうございます(^-^)v

退院後の問題以前に別のところにも負担をかけていたとは…
配慮していたようで盲点があったようですね!

チェギョンが知ったら一番申し訳なく思うでしょうね!!

裏事情があるのに、それには触れず事実のみ話した女医さんは男前ですね!


ハナを前に誓うキム内官の愛と決意を感じました!

冷静沈着な彼すら浮かれたハナの誕生は、新生宮にもあれこれ騒動が起きる予感でしょうか!?

そしてハン尚宮が見た産着にはチェギョンの様々な思いが込められていたのですね…

特殊な世界で子育てをするチェギョンとシン君から目が離せませんね☆

今週もありがとうございましたm(__)m
[2016/02/18 09:59] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]


おはよようございます。
更新ありがとうございます。

宮家での出産ですものね 一大事!!
全ての事がおおごとになるんですね
有り難いことだけれど...

それでもシン君とチェギョンには
のびのびと子育て楽しんで欲しいな〜 なんて思ってます。

Lunaさん どうかご自愛くださいね。
無理なさらずに 。
[2016/02/18 10:40] URL | derufi #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんにちは。

キム内官とハナちゃん、ちょっと可愛いでしょ?
構図が先に浮かんできて、この展開に。
真面目な彼だからこそのお話になりました~。

このところの不安定な気候に、
まだ春の花に植え替えができていません。
梅のライトアップを見になばなの里に行こうかと思っていますが
その時に花市場に寄って苗を仕入れるつもりです。
春はやっぱりお花に囲まれたいものね~。

今日もありがとうございました。
per~さんも気をつけて下さいね♪
[2016/02/18 14:14] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
ぶんちゃんさん、こんにちは。

ハン尚宮は長く宮に居るだけの事はあって
産着から色々な事を感じ取ってくれましたね。
こういうキャラの人って、面倒なところもあるけど
「愛」があるから、やっぱり頼れるんですよね。

宮のみんなが浮かれてる間、たくさんの人達の協力があってこそだと
キム内官は気が付きました。
ハナちゃんに向かって反省させたのは、構図が可愛いから。
描写はヘタでなんですが、実写にしたらかなりカワユイはず。

肩の痛みはすこーし軽減したかな~?
肩コリ体操を始めたら、違う場所も痛くなって(たぶん筋肉痛)
どこが痛いか解らなくなってきました。(笑)

書けなくなるって思った時、やっぱり悲しくなって・・・
頭の中の映像がストップしちゃうような感覚で、アセリました。
早く書いて出さないと、忘れちゃう・・・(って、そこかい!)
原点に戻れた気がしました。

心配をおかけしてます、ありがとうね~!
無理せずアセらず、ちょっと頑張ってみます。
ひどくなったら整形外科に行くわね。
もう膝痛で通ってるとこに・・・身体ガタガタですぞい。(笑)
[2016/02/18 14:26] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: キム内官さん~
くこまりぶーさん、こんばんは。

シンチェの話はほったらかしで、好き勝手書いてしまいました。
キム内官さんの真面目な顔が浮かんで、一気に妄想ムードへ。

コン内官さんがもうお歳なので、これからは彼に頑張ってもらわないとね。
こんな茶目なキムさんもたまにはいいでしょ?

チェギョンが色々な事を考えながら産着を縫ってた姿には
ちょっとウルッときます。
ハン尚宮の心にズシンと響いたのでしょう。
でも、彼女がこのままいい人になっちゃうとは思えないけど。(笑)

今日もありがとうございました。
まだまだ寒いですね。
お身体を大切に~♪
[2016/02/18 22:43] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
derufiさん、こんばんは。

さらっと書こうと思ってたこのあたりのお話が
ダラダラと長くなっております。
ちょっとした事が気になると、とことん気になるんです。

「宮の出産」はきっとものすごーく大変!
そう思ったら、こんな状態です。(笑)

そろそろシンチェの2ショットが恋しいね。
シンくんはどうしてるのかな~?

今日もありがとうございました♪
身体の心配もありがとうございます。
もう歳なので、ボチボチやりますね~。
[2016/02/18 22:51] URL | Luna #- [ 編集 ]


拍手鍵コメのRさん、こんばんは。
今日もありがとうございます♪

私の書いているのは常に「たぶん」。
高貴な友達はいないし、裕福な親戚もいない。
本当にこんなでいいのかな~?
って思うのは半端ないの。

あのまま宮物語が続いてたら、こんな問題も起こったかも。
そう考えながら書いています。
宮は深いね~。
なかなか抜け出せない、不思議な世界です♪
[2016/02/18 22:59] URL | Luna #- [ 編集 ]


こんばんわぁ

どこもかしこも公主様の御誕生に嬉しいけれど右往左往のようですね。

ハン尚宮の優しさを心遣いを垣間見ました。
『公主様御生誕祝い』公主様が生まれたことのお祝い
皇孫ではなく、一人の可愛いお姫様が生まれたお祝い

キム内官も公主様の為に気合も新たに頑張ってくれそうですしね(笑)

まずは無事に退院をしていただきたですね♪

そして・・・公主ハナを溺愛する皆様にお会いしたいですわぁ
[2016/02/18 23:03] URL | masaayafigft #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
masaayafigftさん、こんばんは。

宮のみならず、皇后様を取り巻く人々が
そっとサポートするのがうれしいですね。
たぶんチェギョンは何も知らない・・・
それが何よりありがたいです。

シンチェ中心のお話が、主役を間違えているような展開に。
これも宮の旅の醍醐味でして・・・
ここにいる人、みーんな好き♥

脱線しつつ、まだ旅を続けます。
コメントをありがとうございました。
会社でインフル続出・・・ビビッておりまする。
[2016/02/19 20:36] URL | Luna #- [ 編集 ]


おはようございます

いやいやLunaさん・・・我が家は主人がインフルAになり休んでおります(爆)

もぉ~隔離ですよ(爆)子供達も社会人ですし高齢の義母にうつったら大変ですからぁ

私もマスク着用で仕事に行ってます
[2016/02/20 09:04] URL | masaayafigft #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
masaayafigftさん、おはようございます。

ま、まじですか~?
それは戦々恐々・・・お察しいたします。

全国のインフル、2万人。
愛知県は1位だそうで。
忍び寄ってくる恐怖は半端ないですね。

ご主人様、どうぞお大事になさって下さい。
家族の皆様、うつらないように乗り切って下さいね。
[2016/02/20 10:52] URL | Luna #- [ 編集 ]


コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://senamoon1122.blog57.fc2.com/tb.php/799-a1ce9f50
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)