宮2を夢見て~シンとチェギョンの物語~
韓国ドラマ「宮」に魅せられて未だ「宮2」をあきらめられず、あれこれ妄想しています。
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残月 8
着信を見て、ギョンは電話に出るのをためらった。

ガンヒョンの性格はわかっているつもりだったし、
たぶん「行かない」と即座に答えると予想はしていた。
わかっていたのに、なんであんなに怒ってしまったのだろう?
無理な事を言っているのは百も承知だったのに・・・

いつだって、ガンヒョンは正しい。
今回の件でも、彼女が言っている事は正論なのだ。
でも・・・でも。

「政略結婚でも何でもすればっ!」

その一言が、ギョンの胸を刺した。
とどめの一発とはこういう事を言うのかも。

ギョンの未来にはガンヒョンしかいない。
だが、彼女の未来に自分は何パーセントの存在でいるのだろうか?
そんな疑問が湧いた時、頭が沸騰してしまった。

夜の街に彼女を一人残して、立ち去ったギョンが向かった先は
行きつけのバーだった。
世界中のビールを集め、落ち着いた雰囲気のそこはギョンのお気に入り。
時間をおいて、頭を冷やそうと思ったのだ。

いつものように味わう余裕も無く、立て続けに3杯を飲み干した。

     ファンなら倒れるな。

4人の中で一番酒に弱いファンを思い出し、笑う。

ファンはミヒと正式に婚約式を済ませてから入隊した。
ミヒはファンの母親に可愛がられ、今は家事手伝いをしながら
花嫁修業に励んでいる。
休暇に遊びに来たファンの話によると、
社交界デビューというのが最大の難関らしく、大変だという事だ。
自分達が何気なくしてきた事が、彼女達にとっては大仕事なのだ。

知っていたのに・・・
いきなり大きなパーティーに出席しろだなんて、
ガンヒョンが驚くのも無理はない。
ためらって、ためらって・・・でも、確かめたかった。
ガンヒョンも本気で結婚を考えてくれているのかを。

     試したのかな、好きな人を。

情けなかった。
男らしくなかったし、卑怯なやり方だった。


着信は続く。
きっと何度もかけるつもりだろう。
ケンカをした時、ギョンがいつもそうするように。

10分ほどして着信を知らせる音が止んだ。

ギョンは急にすごい不安にかられる。

     ガンヒョン、たった10分であきらめるな!
     頼む・・・

だが、それからも携帯電話から着信の知らせは届かなかった。


あれから何杯飲んだだろう。
酒に強いギョンもさすがにクラクラしてきた。
これ以上飲んだらヤバイな。
自分の中の警報が鳴る。

     ああ、眠い。

ギョンはカウンターにうつぶせになり、ダラリと寝てしまった。




ハァ、ハァ、ハァ・・・

息を切らして店に飛び込んできたのは、カウンターでノビている男の彼女。

「ああ、こんなになるまで飲むなんて・・・」

ガンヒョンは自分の上着を脱いで、ギョンに着せた。

「私も軽いのを一杯下さい。」

そう言ってギョンの隣に腰かけた。

「ここまで酔われるなんて、今までなかったですよ。」

バーテンダーは笑いながら言った。

「酔いつぶれたのは、私も初めて見ました。
長く付き合っているけど、まだ知らない事もあるのね。」

ギョンのだらしない寝顔を、ガンヒョンは愛おしげに見つめる。

バーテンダーは、ガンヒョンの前にそっとグラスを置いた。

30分の間、ガンヒョンは何も話さずギョンの顔だけを見ていた。



ぐずぐずとギョンの身体が動き出す。

「うーん。」

大きくノビをして、ふと隣を見た。

「あれっ、俺はどれだけ飲んだんだ。
幻が見える。」

そう言いながら、ギョンは頭をぶんぶん振っている。

「幻じゃないわ、本物のガンヒョンよ。」

げっ。
ギョンは青ざめた。

「何で電話に出ないのよっ!
どれだけあちこち探したか。
家にもいないし。
しかも酔いつぶれてるなんて、最低!」

「・・・ごめん。」

いつもはガンヒョンの方がなかなか電話に出ないくせに
なぜか素直に謝るギョン。

「せっかく告白しにきたのに。」

「えっ?」

「酔っ払いにコクっても仕方ないから、やめた。」

目をぱちくりのギョン。

「すみません、水を下さい。
ピッチャーにいっぱいの水。
今すぐ酔いをさましたいので。」

ギョンは本当にごくごくと水を飲み出した。

「やめなさいよ~。
もう、いいって。
わかったから・・・ちゃんと話すから。」

ギョンは膝を正してガンヒョンに向き直る。

「ちょっと、改まってそうされると困るわ。
自然体で聞いて。」

「う、うん。
そうしようか。」


ギョンが正面を向いた途端、ほっぺに柔らかいものを感じた。

「えっ?」

「あなたが大好きよ、ギョン。」

「あ、ありがとう。」

「あのね~、そこでありがとうって変でしょ。
ほっぺにチューまでしたんだから、もう少しリアクションが欲しかったわ。」

「あ、そうだな。 じゃあ。」

突然の事で、ガンヒョンは全く防げなかった。
気が付いたら、カウンター席でギョンの熱いキスを受けていた。




「ああ、全く。
もう、あのお店に二度と行けない。
生徒がいない場所だからよかったものの、
人前でなんという濃厚なキスをするのよっ!」

「ああ、やっぱいいなぁ~。
ガンヒョンと俺はこうでなくちゃ。
キスをしても怒られる、何をしても怒られる。
いいよなぁ~。」

ニタニタ笑うギョン。

「変態!!」

それでも笑っているギョン。

     ああ、私 この人が大好き!!

「ねえ、さっきの招待状ちょーだい。」

「いや、いいよ。
俺が無理な事を言った。
悪かったと思っている。」

「下さい。」

「だから、もういいんだって。」

「何を勿体ぶっているのよ。
素直によこしなさいよ!」

ガンヒョンはギョンの上着のポケットをまさぐる。

「ヒャー、やめてくれよ。 くすぐったい。」

「だめよ、もらうまでは。」

ギョンの手がガンヒョンの手を掴む。
ガンヒョンがビクッとした。
妙な空気が2人を支配する。

ギョンの顔が近づいてきた。
その隙にガンヒョンがギョンのポケットから封筒を抜き取った。

「ヤッターーー!!」

「あっ、そういう戦法はずるいぞ。」


「行くわ、おもいっきりおしゃれして。」

「いいのか?」

「ええ。
他の女性に取られるなんて絶対にイヤ!
あんたは私のものよ、永遠に。」

ギョンの顔が崩れていく。

「ちょっとー、何泣いてるのよ。
やめなさいよ、こんな道の真ん中で。」


「ヨロブーン、この可愛い人は俺の恋人でーす!
絶対に幸せにしてみせまーす!!」

「そうか、頑張れよ。」

「いいわね、あなた幸せ者ね。
仲良くなさいね。」

道行く人達が2人を祝福してくれる。

「ちょっとー、ギョン。
もう、やめてったら!」

「ああー、俺は世界一幸せ者だぁ~!!」

「全く、何を言ってんだか。
今頃、宮でもこんなことをしてるのかしらね。」

ガンヒョンはうれしそうにギョンを見上げた。





はっくしゅん。

チェギョンは鼻をすすった。

「大丈夫か、チェギョン。」

「うん、何か鼻がむずむずしたの。」

シンが上着を脱いでチェギョンに着せる。

「シンくんが寒くならない?」

「いいんだ、こうしてチェギョンを抱きしめるから。」

「うふん、あったかーい♥」

「そろそろ寝ようか。」

「ハナもお利口に寝ているし、そうする?」

「ああ。
ゆっくり風呂につかって、話をしよう。
ここんとこ忙しくて、まともにチェギョンの顔を見ていない。」

「そうよ~、私もシンくんの顔を見てなかった気がするぅ~。」

「さあ、おいで。」

「シンくーん、大好きよ♥」

ワンコは久しぶりにお姫様だっこをされて御満悦。
2人は仲良く、浴室に消えて行った。


「ばぶぅ~。」

ハナはベッドの中で目をぱちくり。
元気に手足を動かしている。



     ハナちゃーん、お利口にしててね。
     パパとママの仲良しタイムだから、邪魔をしちゃだめよ♪



ソウルの夜は熱く更けていく。






コメント
おはようございます(^^♪
朝だけど、素敵な夜をありがと~ん。

ガンヒョンからの、逆プロポーズになっちゃいましたね。

ファン&ミヒかっぽーも順調なら、気にかかるのはイン彩組。
ご本家シンチェは、もう蕩けるほど仲良しだしね♡

今朝は寒の戻りで寒い朝だけど、思いっきり元気出てきましたよ!
ファイトー!いっぱーつ!(古いですが(~_~;))


今日は8:00に来客予定なので、簡略でスミマセン。
またの更新をお待ちしております。


[2016/04/12 07:17] URL | ぶんちゃん #- [ 編集 ]

Re: おはようございます(^^♪
ぶんちゃんさん、おはようございます。
お忙しい中、早くにありがとうね~♪

仲直りの仕方もこの2人らしいというか、
こうでなくちゃって感じしませんか?
ギョン・ガンヒョンコンビはクセになるカップルでして
どんどん書いてしまいそうになるのを自制しました。
シンチェの物語ですものね。

ぶんちゃんさん、後でカテゴリのところを是非ともご覧下さい。
このテンプレートが親子カテゴリに対応してたので
「宮2.5を夢見て」を主題にして「水月鏡花」「残月」を副題にしてみました。
見やすくなったでしょ?
なので、あの可愛いテンプレートとはもうお別れかな・・・
少し残念ですが、また何か探してきますね。

では、来客中失礼しました。
あんにょん♪
[2016/04/12 08:13] URL | Luna #- [ 編集 ]

NoTitle
おはようございます

更新ありがとうございます 
ワクワクしながらお待ちしておりました。

よかった〜  やっぱりLunaさん!
今日 1日 良い事がありそう!!
1日 頑張れそうです。

みんなそれぞれ、幸せの形もそれぞれですものね。
私もギョン、ガンヒョン コンビ大好きです。
[2016/04/12 08:43] URL | derufi #- [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/04/12 09:18] | # [ 編集 ]

やったね♪
Lunaさん~
こんにちは~☆

更新ありがとうございます(^-^)v

何をしても怒られるギョン君(笑)
それが彼の最大の幸せの感じ方なのですよね~

お互いのことを、とことん理解しあっているから劇的な出来事もおさまるのかな!!

宮でラブラブしているカップルの逆バージョンですから(笑)

ガンヒョンも甘えてないようだけど彼女なりの甘え方を上手くギョン君が受け止めていると思います!

正論で攻める彼女をおおらかな心で抱きしめる器の大きなカップルです!絶対いつかは認めてもらえますよね☆

Lunaさん~結婚に向けての第一ステップスタート安心しました!


ハナちゃん~泣かないでね~(笑)

続きお待ちしてます♪
(例の彼女が気になり読み返しの旅に出てます→いましたね~(笑))
[2016/04/12 10:27] URL | くこまりぶー #- [ 編集 ]

Re: NoTitle
derufiさん、こんにちは。

良い事がありそうですか?
そう言っていただけて幸せです。
ありがとーーー♪

恋愛には色々な形があって、この2人はこうでなくちゃって思います。
ちょっとギョンが可哀相な感じですが
彼はガンヒョンの最大限の愛情表現だとわかっているよね。
またいつか、この2人には登場してもらおうかなって考えております♪
[2016/04/12 13:17] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: NoTitle
鍵コメのTさん、こんにちは。

コメントを読ませていただいて、私もハッピーな気持ちになりました。
ありがとうございます♪

ラブコメに基本を忘れずに書こうと思っておりまして
やはり最後はおふざけになってしまうのですが。(笑)
この2人にシリアスは似合わないですものね。

今週もファイティンですね。
Tさんもファイティン!!
[2016/04/12 13:20] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: やったね♪
くこまりぶーさん、こんにちは。

「宮」というお話には色々な恋愛パターンがあって
こんなに長く書いてても、まだ飽きません。(笑)
特にこの2人はクセになるカップルで
もっともっと書いてしまいたくなるのを我慢している次第です。

ドラマの時から思ってたけど、ギョンって器の大きな人っていうイメージ。
おちゃらけながら、ちゃんと見ている感じがしてました。
ツンデレガンヒョンにはぴったりなお相手ですよね~。

例の彼女、いましたでしょ?
あの子好きなのよ~。
いっぱい妄想が膨らんでおりますので、書きますわよん。

今日もありがとうございました♪
こちらは寒の戻りで寒ーい!
だけど、今日は飲み会だわ。
風邪をぶり返しそうで・・・早めに帰ります。
[2016/04/12 13:28] URL | Luna #- [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/04/12 19:05] | # [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/04/12 21:46] | # [ 編集 ]


拍手鍵コメのRさん、こんばんは。 

ここ3話は、久しぶりに指が勝手に動くという感じを味わいました。
どこで次回にしようかと迷うくらい。
やはり、この2人が大好きなのでしょうね。

次回は誰?
いつも次を楽しみにして下さってありがとうございます♪
ちょっと意外な人を挟んでから、その次は笑える人を持ってきました。
書いてて楽しいです。
それが伝えられるよう、頑張って書きますね~!
[2016/04/12 23:19] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: NoTitle
鍵コメのTさん、こんばんは。

「宮」って、ドラマに出演してた人皆の人生が気になりますね。
主人公に比べたら、すごく出番の少ない彼らが
その後どんな人生を歩んだのか、覗いてみたくて書いています。

うちの職場も女性達の方が男前です。
しかも今日の飲み会の男子は、かなり女性化してたわ。(笑)
自分の待遇が悪すぎるとか、頑張っても認めてもらえないとか
転職したいとか・・・
息子と同い年なので、そうか、そうかと聞いていましたが
女の子と話しているみたいだった。
Tさんの職場もそうなのね~。

だからカッコイイ女性を書きたくなるのかしらん。
また、ズバッといい女達を書きますので読んでね。
コメントをありがとうございました。♪
[2016/04/12 23:27] URL | Luna #- [ 編集 ]

Re: あんにょん♪
per~さん、こんばんは。

この頃気まぐれでごめんちゃいね。
曜日を決めてしまうと、やはり無理してしまうので
自制してるのよ。
書きたい気持ちを抑えるのもなかなかしんどいです。(笑)

この2人はこれでいいのよね~。
ドラマが続いていたら、きっとこんな2人になってたかも。
彼らの人生をこれからも見守っていきたいです。

コメントをありがとうございました♪
今日は寒かったね・・・
[2016/04/12 23:31] URL | Luna #- [ 編集 ]


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